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HEARTS19【TRAINING】

俺はヘラクレスの戦いを見て、戦いの意味について考えていた。旅の意味はあるが、戦う意味は無かった。一体自分は何のために戦っているのか?そう悩んだ末に、俺は決めた。

「何?特訓をしたいだと?」

ヘラクレスの師匠であり、小さい山羊の人形のような見た目のフィルが聞く。俺は戦いの意味を見つける為、特訓を受ける事に決めたのだ。

「はい!」

迷いのない声で答える、だがフィルは呆れた表情で言った。

「止めておけ。お前さん見たいな子供じゃあ……、」

その刹那、キーブレードを出してやれる事をアピールした。

「なるほど。お前さんなかなかやるようだな」
「まぁね」

俺は自信あり気な笑顔で答える。その表情から持っている武器まで、過去に特訓させた英雄のタマゴに俺が似ていたのか、フィルは俺を気に入り、特訓を受けさせる事にした。

「良いだろう。ただし、口答えは一切許さんぞ!」
「はい!」

しっかりと大きく、明るい声で返事をした。特訓に移る前に、フィルがレイに心得を言う。

「良いか?心得は二言!」

心得と聞いて息を飲む。だがその心得は……

「特訓は、」
「いつでも、」
「本気でやれ!」

そう言ってフィルは特訓場所に行く。俺は先程のフィルの言葉に少し疑問を持った。

「(二言じゃ無くない?)」

とにかく俺はフィルの後を追って、特訓場所へと足を踏み入れた。すると太陽の眩しい光が降り注ぐ。まるで一瞬で火傷しそうなくらい暑いのだ。額から汗が軌跡を描くようにして垂れる。

「よし、頑張ろう!」

そして俺はフィルの特訓メニューに挑む………!




15/08/08 05:28更新 / レイラ
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