i-mobile
CROSS1【始まりの予感】



2054年、7月16日、午前10時、アース

何処までも吹く風は何時も俺達と共に走っている。この空気は何時も俺達を包んでくれている。そんな当たり前のこの世界に、俺は仲間達と共にいた。

「なんか、みんなで集まるのって久々だよな!」
「何時以来だっけ、レイ君?」

全員で集まった事を喜んだのはダーク、俺に質問をしてきたのはクロナ。二人とも俺の親友だ。

俺の名前はレイ。キーブレードって言う不思議な武器に選ばれ、そのキーブレード使いもとい俺の仲間達で構成されたチーム、レイディアントスターのリーダー。

レイディアントスターは基本的にはそれぞれ別行動で、ハートレスと言う怪物を退治し世界の均衡を保つ事が目的だけど、今日はみんなスケジュールに余裕があって久々にみんな集まったのだ。

そうそう、みんなにメンバーの紹介をしておくよ

「どうせならこのままボウリングとか行くか?相棒!」

彼はダーク。藍色の逆立ち頭でオレンジ色の目。自称俺の相棒であり、自他共に認める特攻隊長だ。ちなみに俺より一つ上の16才である。

「ダーク、僕は海も良いと思うよ」

背が低く、小学生と間違えそうになる彼はフィオ。真ん中にPの字が刻まれた水色のバンダナを額に巻いており、ツンツンした明るい金髪が特徴的だ。ちなみにダークとは大親友。

「わかる、熱いもんな…最近」

フィオに同意した女性のような顔つきの少年はライガと言う。ダーク同様俺より一つ上の先輩なのだが、彼は敬語を嫌っている為友達感覚で関わる事が出来る。

「フッ、まさに外道だな……」

いきなり訳のわからない台詞を口にしたのはディア。俺の髪が黒色に、目の色が金色になったような容姿をしており、非常にクールだが先程のようにKYの一面もある。

「ディアさん、意味わかりませんから……」

呆れた表情でディアに突っ込みを入れた彼女は鈴神。ほぼ白に近い銀髪のロングヘアーで、茶色の瞳をしているが、ライブラと言う調査魔法を使う際、金色に変化するチームのバックアップ担当。

「それより、何処に行くか決めましょうよ」

上手い具合にみんなを纏めたのは紫音。黒髪ショートヘアに青い瞳で、フィオとは恋仲である。ちなみにチームの中では彼女が一番歴が浅い

「どうする?レイ君」

そして彼女こそがクロナ。紫髪のハーフアップで後ろ髪がとても長いのが特徴。俺とは違い透き通るような青い目をしており、俺の大切な人だ。

「よし、こうなったら多数決で決めよう!」

何時までたっても決まりそうになかったので、多数決を提案した。俺の茶色の髪が風に揺れる。翼のように広がりつつ逆立った独特の髪型と、純粋な青い瞳が近くにある湖に写る。

「じゃあ行くよ、ボウリングが良い人ー……?」

多数決を取ろうとしたとき、ふと上空に違和感を覚えた。

「どうしました?」
「鈴神、空を見て」

先程まで雲一つ無い青空だったはずが、いつの間にか黒と紫で埋め尽くされていた。その空の色は闇色の一言でかたずけられるほど不気味な物で、太陽すらそれに隠されてしまった。

「何……あれ!?」
「クロナ、大丈夫だよ……」

不気味な光景に怯えるクロナを何とか宥めると、再び空を見上げた。すると上空から何かが落ちてくるのが見えた。それはどんどん大きくなっていき、やがてはっきりと見えるようになった。

「人!?」

それはピンク色のショートヘアで、今時珍しい服装の少女だった。しかも様々な点で不思議な容姿であり、その姿はまるでゲームに出てきそうな物だった。

14/05/25 20:06更新 / レイラ

[6]次へ
[7]TOP [9]目次
[0]投票 [*]感想

i-mobile

TOP TOP
掲示板一覧 掲示板一覧
ゲームリスト ゲームリスト | ゲーム小説掲示板
サイト案内 サイト案内 | 管理人Twitter
HOME HOME