「はあぁぁぁ！！」
俺はフィルが用意した特訓用の人形ことバトルロイドに攻撃を仕掛ける。その攻撃は見事にバトルロイドの頭に直撃した。背後からもバトルロイドが数体襲って来るが、それを軽くいなして見せた。
「……中々出来るやつだな……」
フィルが特訓熱心な俺を見守る。フィルはかつて軟弱だったヘラクレスの一生懸命努力する姿を俺に重ねて見ているのかもしれない。
「そこだ！」
キーブレードを槍のようにバトルロイドの腹を突き見事に貫いた。バトルロイドの一体一体は弱いのだが、数が多いため体力の消耗が激しい。
「くっ……………！」
流石に体力が限界のようだ。ゼエゼエと息を切らし、この夏の暑さで身体の水分が残り少ない状況だ。頬の辺りにまで垂れてきた汗を舌で嘗め、バトルロイドの群れに突っ込み、攻撃を連発した。
「これなら、行ける！もっと、力を解放するんだ！」
このペースに乗ってきて、思わず夏の暑さを一切感じなくなるほど忘れていった。その持てる力全てを解放出来る気がした。そして、バトルロイド達を見事に殲滅させた
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