「お待たせー!」
デスティニーアイランドの高台、俺達がいつもの場所と呼んでいる場所にたどり着いた。いつも笑顔の俺は息切れを知らない。 みんなからはよくそう言われる。
「やっと来たか」
低くてクールな声。先程の電話の相手、ダーク・デスト。藍色の逆立ち頭で、オレンジ色の瞳をしている。若干目付きが悪いが、別に不良と言う訳ではない。俺は挨拶代わりとしてウィンクをした。特に理由は無いが、したくなったのである。よくあるよねこう言うの
「レイ、おはよ!」
俺達よりも明らかに身長の低い少年、フィオが言う。黄色がかった茶色のツンツン頭(殆ど金髪)で、真ん中にPと刻まれた水色のバンダナが特徴的な元気ある少年。ダーク同様俺の親友である。俺達3人はいつもこの場所に集まっては俺が作る特製シーソルトアイスを食べて、そのあとに遊ぶのが日課となっている。
「はいこれ」
「フッ」
「ありがとう、レイ!」
俺は二人にシーソルトアイスを手渡し、崖に腰を掛ける。左から、フィオ、俺、ダークという感じに並んでいる。
アイスを食べる俺達。そう言えばこの世界にもそろそろ慣れてきた気がする。
「そう言えば、レイ。キーブレードの調子はどうだ?」
「あぁ、更に磨きがかかったよ!見てて!」
俺は立ち上がり、かざした右手に一筋の光が走り光の中から単純な見た目だが、説明しにくい形(あえて言うなら白い翼を付属させた剣)の白いキーブレードが現れ、俺の右手はそれを握っている。
「行くよ!」
俺はキーブレードを空高く投げた。それは空に黄色い軌跡を描きながら ブーメランのように俺の手元に帰ってきた。その軌跡は星の形を空に残した。
「さて、そろそろ俺達もやるぞフィオ」
「OKダーク!」
ダークが右手に力を集中すると、右手に黒い炎が迸り、そこから黒と紫の色をした太刀を出現させた。フィオは両手を広げ、フィオの回りに雷が発生し、雷が2つの銃のような武器、アローガンを生み出しフィオの両手に握られた。二人のこの武器もまたキーブ レードで、キーブレードの通常の姿はブレードと呼ばれており、フィオの武器の姿がアローガン、ダークの武器の姿が太刀と呼ばれている。
「じゃあ、」
「そろそろ、」
「始めよっか!」
そして俺達はキーブレードを用いた特訓を始める。
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