その頃俺達一行はグミシップ内に戻っていた。現在次に行く世界の会議の最中で、現在アグラバーに行くか、ハロウィンタウンに行くかで議論中。
「僕はアグラバー！」
「いやハロウィンタウンだ！」
フィオとダークがどちらに行くかで言い争いをしている。キーブレードライドが使えるようになり、俺についていく事になった物の、自動的にソラ達の仲間になったのである。その様子をクロナが懐かしみながら眺めている。
「よくケンカしてたよね。あの二人」
昔を振り返りクロナに言った。クロナは笑顔のまま頷く。フィオとダークは昔から一緒にいる事が多かったのだが、その為ケンカが非常に多く、そのたびに仲直りを繰り返し、二人は俺なんかよりも親友どうしなのである。
「ケンカするほど仲が良いって言うからね」
この四人は昔はこんな感じに笑顔が溢れていたのである。フィオとダークのケンカをクロナが眺めて、一々俺がそれを止める。楽しい日々が戻ってきた。
「お前らそろそろ止めろよ！」
しかし今回は俺ではなくソラが二人のケンカを止めた。二人はソラに謝る。
「さて、どうするの？」
ドナルドがみんなに聞く。ちなみに、ドナルドはアグラバー派である。
「僕はハロウィンタウンだけど。」
現在アグラバーとハロウィンタウンにはそれぞれ２票集まっており、残る俺とクロナ、そしてソラの三人の意見で何処に行くかが決まる。
「…………決めた。」
俺が静かに口を開いた。ほかのメンバーの注目が集まる。
「アースに行こう。俺達の故郷へ」
それを聞いたフィオ、ダーク、クロナは目を丸くした。この四人はみんなアース出身なので、その言葉に非常に驚いた。当然三人は強く頷く。
「決まりだな♪」
ソラも了承してくれた。俺達はこうしてみんなの故郷、アースへ向かう事になった
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