前セイは言葉たくみにソラを惑わし、更にはカイリを盾に使い、そしてソラを精神的に痛め付けた。それを見た俺は今までに無い怒りを露にして目を金色に輝かせ、キーブレードを構え、セイに挑んだ。
「お前は、お前だけは…………殺すっ!!」
俺は今までに無く荒い声を上げた。しかも何時もの俺からは考えられない言葉までも発して、その怒りはソラとヒトミ、クロナにもすぐに理解出来たが、理解したくても今の俺の状態では出来ないように険しい表情をしている。
「お前だけは殺すだと?フッ、やってみろ。」
セイが俺を挑発する。しかし、それは俺にとっては死亡フラグ同然だった。
「行くぞ!バーサーカーRD!!」
レイがその言葉を叫ぶと、俺のキーブレードが光に包まれ、やがて超がつくほど長すぎる光の長剣の姿に変化した。
「バーサーカーRD?」
セイだけでなく、ソラやヒトミもそれに疑問を抱いた。何故なら俺はこんな技を使ったことが無いからだ。しかも密かに練習していた訳でもない。とてつもない怒りが成せる技だろうか。俺は超高速でセイの目の前に現れ、光の長剣を軽く1振りした。すると凄い勢いでセイが吹っ飛ばされた。
「うわあぁぁぁぁ!!」
セイが壁にまで吹っ飛ばされ、その場に倒れる。
「まだまだぁ!!」
怒りはまだ収まらず、セイに追加攻撃を仕掛ける。吹っ飛ばされたセイはそのまま壁を突き破り、また倒れた。
「3回目ぇ!!」
倒れているセイにさらに攻撃を仕掛ける。その一撃は地面を破壊し、セイを吹っ飛ばした。
「ぐわあぁぁぁ!!」
倒れているセイに近づき、更に攻撃を続ける。
「ぐわあぁぁぁ!!」
「うわあぁぁぁぁ!!」
「ぐうぅぅ!!」
「うぅぅわぁぁぁぁ!!」
合計9回の攻撃を受けてボロボロのセイを更に攻撃を仕掛けようとし、セイの腹を目掛けて長剣の刃先を向けて突き刺そうとする。
「消えろっ!!」
そう力強く叫ぶと、セイが突然高笑いを始めた。
「な、何がおかしいっ!?」
俺が更に叫ぶと、セイは静かに立ち上がる。その時セイは真っ黒い闇に包まれていた。
「よくやった………!」
「!」
セイの仮面が少しずつだが消滅仕掛けてきた。やがてセイの金色の目が明らかになった。それは不気味に輝いている。
「これで俺の身体は滅び………、」
ここでセイの髪も見えた。セイの髪型は闇のように黒いが、俺と全く同じ髪型だった。そして、セイの素顔が明らかになった
「お前と、」
それを見たソラ、ヒトミ、クロナ、やっと目覚めたカイリは衝撃を受けた
「融合を果たす!」
「「「「「!」」」」」
セイの素顔はなんと自分自身その物だった。ただし、目は邪悪な金色、髪色が暗黒の黒色という違いがある。
「χブレードの誕生だ!」
そう言った瞬間、何処からかアンチネスが数体現れ、俺を捕らえた。
「お前が、アンチネスを!?」
俺がアンチネスを振りきろうとしながらセイに向かって叫ぶ。
「正確には俺じゃない。それじゃヴァニタスと同じだからな。こいつらはどうやら、現時点でこの世の一番強い闇に従う奴ららしくてな。だから純粋な闇である俺に従っていたのさ!」
セイが一歩ずつ俺に近づいて来る。
「俺はあのとき、お前がキングダムハーツに心を光にされた時にこの世に生まれた。」
セイの言葉に疑問を持った俺だが、突然脳裏にセイの記憶が流れてくる。
俺の心がこの世に生まれる前、空っぽの心にキングダムハーツが語りかけてきた。そしてキングダムハーツは言った。光が良いか、闇が良いか。この時は光を選んだ。この質問の意味は、心の半分を捨てる際にどちらを残すかという意味で、この時闇の部分は俺の心から捨てられた。その闇は星の海、異空間をさまよい続け、やがてレイディアントガーデンという世界に落ち、その世界の僅かな闇を少しずつ集め、1つの生命となった。この時にセイが生まれたのだ。
「こいつらを世界にばらまけば、俺がクロナを探させる為に手を貸していた機関の目的も果たせるし、何より、お前らを強くする事が出来る。χブレードの為にな。」
全てがセイの思い通りに動いていた事を半場理解出来ないでいる俺達。セイの俺と全く同じ顔が狂気的な表情をしているのを見て、恐怖感を覚える。
「ありがとよ。俺の思い通りに動いてくれて。」
そう言ってセイは俺に近づき、共に白い光に包まれた。約10年前の悲劇が、また起きようとしていた
「う、うわあぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!」
「レイ君!」
「「レイ!」」
「お兄ちゃん!」
みんなが俺の名前を叫ぶが、このままでは俺はセイに取り込まれてしまう。だが、今のソラ達ではどうにも出来ない。
やがて、光の中から自分自身が出てきた。しかし、それは俺であってお願いでは無かった。自分の
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想
TOP
掲示板一覧
ゲームリスト |
ゲーム小説掲示板
サイト案内 |
管理人Twitter
HOME