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CHAPTER9【襲撃のアレクセイ】

ある日の夜、俺は一人湖を眺めてしゃがんでいた。やはり何時もの明るさは何処にもない。もう別人と化してしまったのか、何時もの自分は何処に消えたのか。そんな事を考えていると後ろから不意に気配がした

「よぉ、暇そうだな!ヘイ!」

そこには機関の新メンバーの一人、アレクセイがヘラヘラと笑って立っていた。すぐに警戒体勢を取り、距離を離す

「ヘイそんなに身構えなくても良いぞ?」
「黙れ。」

黙れとキッパリ言われたアレクセイはその表情を変えず言った

「お前が光の勇者か?」
「勇者だと?」

光の勇者。何を言っているのか俺にはよくわからなかった。それ以前にアレクセイという存在すら全くわからない。

「勇者って何の事だ?」
「ファイブ・ブレード伝説の勇者達の力の事だよ。噂に聞くと、勇者達の力は千年の時を越えて、現代に生きる誰かに受け継がれたって話になってるのよ。ヘイヘイ!」
「それが、俺だって言いたいのか?」
「しょーゆうこと。」

アレクセイが少しふざけた声で言うと、右手を前に出した。そしてなんと赤色の巨大な鎌が出現し、アレクセイの右手に握られた。

「さてと、ベクセスは光の勇者は潰さなくて良いって言ったが、今こそ潰し時じゃね?」

そう言って戦闘の体勢に入る。俺も当然キーブレードを出現させ構える。アレクセイを強く睨み付けているが、アレクセイは常に不気味なくらいに笑っている。

「そんな顔しなさんなって!笑顔笑顔!」
「笑顔なんて、戦いには必要無い……!」


14/07/30 01:00更新 / レイラ

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