おっ!また日記付けてんのか!
どれどれ?
ヒルダ……お前が言うnあびゃびゃびゃばびゃばびゃ!!!!
くっそ〜、まだ少し痺れるぜ〜。
ティトレイ・クロウだ、こっからは俺が書いていくぜ!
俺達はノルゼンに向かっていたんだが途中にあるキョグエンに立ち寄った。
ここももしかしたら暴動が起きてるかもしれねぇしもう夜だからな、今日はここで一泊だ。
街に入った俺達は早速宿屋へ向かったんだが……なんか桜が咲いてねぇか?
キョグエンって紅葉が舞ってるはずなんだが、今日ばかりは辺り一面に桜が咲いていた!
こいつはすげぇ!
ん?待てよ?ヒルダとか女子達がいねぇけど何処行ったんだ?
俺が後ろを振り返ると女子達は全員入り口で桜を見上げていた。
ったく、何やってんだよ〜、早く休もうぜ。
女子達をさっさと呼んで宿屋に着いた俺達だったが、追い払われちまった。
なんだよ!俺達は客だぞ!!
女将さんが言うにはガジュマしか入れないらしい。
けっ!そんな店、こっちからお断りだぜ!
ヒューマは宿屋の先にある居住区に行けと女将さんに言われた俺達は居住区へ向かった。
居住区では確かに大勢のヒューマが居たんだが全員怪我をしていた。
一体何があったんだ!?
俺達はそこでクウ・ホウとイゴルに再会し、いろんな話を聞くことができた。
イゴルはラジルダで初めて出会ったんだが、災害に遭ってからはキョグエンに移ってたらしい。
フィオナとも顔見知りらしい。
こんな状況じゃなかったらそこらへんの話を聞きたかったぜ……。
クウ・ホウが言うには、まずワン・ギンは死んだらしい。
あのおっさんはヒトさえも金としか見てないクソ野郎だ、自業自得だぜ!
そして今はバイラスが街の中まで入ってこないように議論をしていたらしい。
ただ、何時もなら乱闘にまでならないらしいんだが、今日はフィレンツェが議論に介入してきたらしい!!
あんのやろう……こんな所にいやがったのか!
クウ・ホウの話によるとフィレンツェが議論を煽った所為で暴動まで起こっちまったらしい。
そこへハーフのヒトが仲裁に入ったらしいんだが人質にとられてしまい、ヒューマ側としては味方をしてくれたハーフを傷つけたくないらしく、明日の議論は強気の発言ができなくなっちまった。
しかもその話し合いの後にオークションが控えてるらしくクウ・ホウはそっちの方が心配らしい。
貴族達も同じ感じらしいんだが、俺にはどうも分からねぇぜ……。
俺達がそんな話をしていると着物を着たヒューマの女性が俺達に話しかけてきた。
そのヒトもオークション目的で来たらしくてどうやら話し合いの最中、オークションの品を警護してくれるらしい。
ちとばかし頼りねえが誰も見てないよりはマシだろ!
翌日、俺達は話し合いをするためにオークション会場へ向かった。
そして話し合いが始まると予想より少し早かったが案の定フィレンツェが現れやがった!
しかも向こうも俺達が今日ここに現れることが分かってたらしく俺達を出汁にして暴動を起こされちまった!
ちっくしょう!なんとしてでも止めてやるぜ!!
フィレンツェの『香』のフォルスで仲間が操られはしたが何とかフィレンツェを退けることができた。
それと同時に思念もどっかにいっちまったようで暴動も止まった。
人質を解放した俺達はオークションが始まるっつうことで移動することになったんだが、俺が気付いた時には何故か宿屋に居た。
どうやら話の途中で俺は気を失ちまったらしい。
意外と戦いの傷が響いてたんだな。
外で話を聞くと人質にとられてたハーフは前にブライトの昔話に出てきたジーク達の幼馴染で現在レラーブが探している王子だった!
名前はルーベルトっつうらしい。
ルーベルトもレラーブを探してるらしく、ピピスタ方面へ行くのを見送った。
その後俺達は着物を着た女性と再会した。
どうやら商品を無事に落札できたようだな。
商品は忍冬(スイカズラ)っていう花の簪(かんざし)だったみたいなんだが、どうやら元は親友の物だったらしい。
今回はそいつが二本セットで出品されることで親友の物を買い戻すついでにお揃いにするんだとよ。
こうしてここには用が無くなった俺達はユージーンの言うとおりノルゼンへ向かうことにする。
その途中で俺達は橋の上でカインからフィレンツェが世界を滅ぼそうとする動機を聞いた。
簡単に言うとフィレンツェはでっけぇ家のお嬢様で香水の開発とかで稼いでいたらしいんだが不慮の事故で嗅覚がなくなってから『香』のフォルスの制御ができなくなったらしい。
無意識に悪臭を作り出しても本人は気付けない。
その所為で周囲のヒトは離れていき終いには婚約者さえも離れていっちまったらしい。
俺からしてみればそんな理由で見放す男なんざロクなヤツじゃねぇぜ!!
フィレンツェの動機を知った俺達は
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