記録を書くのも久し振りね。
確か前に書いた時は仲間になったばっかりの時だったっけ。
フィオナ・クインテッドよ。
記録を書く前に言いたいんだけど……ジーク、『影』のフォルスって便利とか思ってるってことはあんたもナイラと同じこと考えてたの!?最っっ低!!!
それに何?
空だけに空想上ですって?
駄洒落にしては笑えないわよ?
さてと、記録に入ろうかしら。
私達はノルゼンを目指していたのだけど、ユージーンの目的はその途中にあったみたい。
連峰の中の一つの山の前に止まってブライトのフォルスで山の山頂まで登るとそこには空中庭園があったの。
どうやらその庭はレンパオ空中庭園っていうみたい。
そこでニノンっていう鳥のガジュマと会ったのだけれど、その子は『羽』のフォルスという能力を持っていた。
ユージーンの目的はその『羽』のフォルスでエンジンを軽量化してもらうことだったんですって。
ただ厄介なのが自分の上位互換が現れたことでブライトが不機嫌になってしまったのよね。
ホント面倒だわ……。
嫉妬乙ってやつね。
それにニノンはジークと料理の話が合うみたい。
ふ、ふぅ〜ん…良いんじゃない?私には関係無いし。
夕食の後私はジークを小さな噴水の前に呼び出した。
勘違いしないでよね?
今回呼び出したのはキョグエンで勝ち逃げされたような気がしたから、それで決着をつける意味で特訓するためなんだからね?
別にニノンとジークの人見知り同士が仲良さそうに話してたのが気に入らなかったわけじゃないんだからね!
おかげでスッキリしたのだけど、ジークを麓(ふもと)へ落とせなかったのが残念だわ。
翌日、ニノンは私達と一緒に行くことに同意してくれたのだけど、ニノンは自分が栽培している菜園のことが心配みたい。
そこで菜園の植物を全部プランターに移し変えてノルゼンにいるニノンの友達に世話を頼んでみることにしたの。
目指すはノルゼンよ!
ノルゼンに着くと何だか前に来た時より暖かく感じて、ジークも寒がってないことから私の感覚は間違ってないみたい。
とにかく今はニノンの友達探しが先決ね。
そう思ってまずは広場に向かったのだけど……そこにはギュナルス、私のお父さんが人魚像の前に立っていた。
本当のことを言えばここにお父さんが現れることは分かっていたのかもしれない。
だってここ、ノルゼンはお母さんが生まれ育った所で、人魚像の前は昔お父さんとお母さんがデートする時にいつも待ち合わせ場所にしてたってことを聞いたことがあったから。
だから、そのお父さんが人魚像を真っ二つにした時は本当にショックだった。
本当に変わっちゃったの?
もう私のお父さんはどこにもいないの?
兎に角今は覚悟を決めなきゃダメよね!
……結局、私は自分の中の思念の力を解放したお父さんの剣技によって発生した津波のような雪崩に飲み込まれて気を失ってしまった。
次に目を覚ました時には宿屋にいたわ。
……私生きてるの?
そんなことを思ってたら隣のベッドにいたヒルダが珍しく占ってくれたの。
擦れ違いばかりで前途多難。でも擦れ違うってことは少なくとも平行線じゃなくて交わる機会があるということ……。
結局聞けず終いだったけど、私と擦れ違う相手は誰なのかしら?
すごく気になったけどニノンに呼ばれて私達は下に行ったわ。
すると全員揃っていたのだけれど、そこへ何故かルーベルトとテーゼンが入ってきた。
話を聞くと2人のおかげでお父さんは逃げたみたい。
というか、ピピスタって反対方向よね?何でルーベルトがここにいるの?
答えは単純明快でただ単に方向音痴なだけだったみたい。
テーゼンは親友の所へ行く途中だったんですって。
でもそう……お父さんは逃げたんだ……。
倒せなくて残念なような、逃げてくれて安心したような複雑な気分だわ……。
ちょっと1人で考えたくて私は皆と離れた。
結局私って何がしたいんだろ……。
確かにお父さんは大切な家族だけど、説得するために殺さないように手加減してたらジーク達が今回のように返り討ちあってしまう。
最悪の可能性だって有り得るわ。
だったら私は……。
そんなことを考えたらジークが追い掛けてきてくれた。
……『くれた』?
私、何を期待してるのかしら?
ジークには私の『声』がたまたま聞こえてなかったみたいなんだけど、悩んでいることは筒抜けだったみたいで、話してみるよう言われた。
そうね、折角追い掛けてきてくれたんだもの、話してみても良いわよね。
……ハリセンで見事に叩かれたわ。
何!?何なの!?
折角ヒトが話してあげたってのに何で私が叩かれなきゃいけないわけ!?
しかもそのハリセンはどっから出てきたの!?
でも私は結局最後の最後はジークに反論することができなかった。
そうね、ジークやみんながお父さんに殺さ
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