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あらすじ\『アニカマルにて』

ほう、また記録をつけているのか。
やはり記録1つをとっても各々個性が出るものだな。
特にフィオナは昔に比べて言葉選びが上手くなったんじゃないか?
ブライトの授業の成果が出ているのだろうな。
そしてジン、仲間をこそこそ尾行するのは感心せんな。
最後にジークなのだが……すまん、俺はどうもそういった若者のギャグというのに疎くてな。
何が面白いのか理解できず申し訳無く思っている。

おっと、まだ名乗っていなかったな。
ユージーン・ガラルドだ。

前回記録を書いた後マオに堅すぎてつまらないと怒られてしまったのでな、今回は柔軟に書こうと思う。

レムナントに乗りアニカマルへ到着した俺達を待っていたのは見るも無惨な光景だった。
ヒューマとガジュマ両方が大怪我をしておりとても暴動どころではないような状況だった。
これではピピスタで聞いたアニカマルで暴動が起きているという情報と食い違うが所詮は噂ということだろう。

そしてこの惨状をつくった犯人にも目星はついている。
俺達がまだ出会っていないのはファルブとジルバの二人だけだ。
つまり、この二人のどちらかということになる。

俺達は何があったのか住人達に聞き込みを開始した。
だがそのすぐ後にファルブが姿を現した。
何故か既に若干の傷を負っていたが、言動からしてヤツがアニカマルの惨状を演出した犯人とみてまず間違いないだろう。

ファルブとの戦闘は熾烈を極めた。
しかし戦闘中にファルブのフォルスが暴走し、俺達は暴走した闇の中でファルブの過去を見た。
それはファルブ率いる反乱軍と俺達王の盾の戦争、それも終盤の光景だった。
俺達はワルトゥの作戦により何とか勝利することができたが命じたのは俺だ。
故にファルブは俺に固執し、俺に負けないこと、勝つことに異常な拘(こだわ)りがあったようだ。
確かに俺もあの戦は今でも鮮明に覚えている。
だが俺も軍に復帰した以上後ろを振り返ってもいられんのだ。
今はこの空間から脱出する術を見いださなければ……。

そんな時だ。
太陽のような光が闇の空間を引き裂いた。
光の導術はヒルダも使えるが、規格が段違いだった。

その光をまともに受けたファルブの暴走が止まる。
しかしアレを受けてまだ立つとは……ヤツの体力は底無しなのだろうか?

それでもダメージは蓄積しているらしい。
動けない俺の代わりにヴェイグとマオの秘奥義によりファルブを撃退した。

宿屋で休憩した俺達だったが問題は次なる目的地だ。
残りはジルバだけだが何処に出現するのか予想ができず、唯一考えられるのがユリスのそばだけだった。
だがそのユリスの居場所も俺達には知る術がない。
すると故郷が心配なのかヴェイグがスールズへ行くことを提案した。
ジークも何か言いたいことがあるようだったが、スールズへ行った後に聞いても問題は無いだろう。
次の目的地はスールズだ。
となると記録もヴェイグが担当だろうな。
頼んだぞ、ヴェイグ!
15/04/04 17:27更新 / takeshi
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