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あらすじ『このタイトルって何か意味あんの?』

ルル落ち着けって。

ジン・フリィースです。

ジーク兄さんを刺したのはユリスの触角だった。

まだ完全には再生されきってないらしいけど、ここまで動けるようになったのはカイン君も予想外だったみたいだ。

でもまだ不完全だったからヴェイグとマオがさっさと倒して、ユリスの体は霧みたいに消えた。

これで一安心なら良かったんだけど、ジーク兄さんの血が止まらない。

そしてジーク兄さんの呼吸は、俺の血暖かいとだけ言って止まってしまった。

あの時は何で最後の言葉がそれなんだと思ったけど、そういうことだったんだね。

フィオナも言ってたけど、本当にバカだよジーク兄さんは。

だけどまだ終わった訳じゃない。
カイン君のフォルスを使えば再生できる!

でも肝心のカイン君の姿がどこにも無かった。
俺達は手分けして探したけど、カイン君はおろか六芒星も誰一人としていなくなっていた。

俺達は成す術もなくもう一度最上階に戻って、念のためアニーがもう一度脈をみてみた。

すると、少しずつ戻ってきているらしかった。

傷口もいつの間にか塞がってるし、もしかしてカイン君が……。

でも良かった、生き返ってくれて。
正直、すぐに抱きつけるルルが羨ましかった。

でもその直ぐ後、ティトレイが嬉しさのあまり兄さんの背中を強く叩くと意識を失ってしまった。
完治してた訳じゃないんだ……。

それから1週間とちょっと経った。
兄さんはまだ目を覚まさないし、ティトレイは責任を感じてずっと落ち着きがない。
不謹慎だけど、あれは見てて面白かった。

ここ最近までは交代制で兄さんの見張りをしてたんだけど、1週間たってからはずっとフィオナが兄さんのそばについてる。
ていうか、あの二人って喧嘩してたんじゃ……?

おかげで今度はルルがソワソワし始めた。
でもなんか2年ぶりにルルらしい姿を見れた気がして安心した。

そろそろ交代の時間かな?いい加減フィオナと交代しないと。

そう思って部屋に入るとフィオナも寝ていたから出直すと、いつの間にかジーク兄さんが目を覚ましてフィオナと話をしていた。

早速みんなに知らせると、ティトレイがマッハの速さで飛んできた。
黒板消しかよ……。

何はともあれ兄さんが気がついてよかった。
相変わらずフィオナとはギクシャクしてるけど……。

それを見かねたブライト先生がリハビリがてら2人で街を歩いてこいって言ってフィオナと兄さんを外へ追い出した。

アニーは新しくできた王立図書館に行ってるし、ヴェイグは気になることがあるからって里帰りするし、ルルは昔からの憧れだった城にマオとユージーンと一緒に行ってるし。

仕方が無いから俺はティトレイとトランプでもしていた。

そしてみんな帰ってくると俺は兄さんにどこへ行ってきたのか訊ね、変な商店と武器屋で買い物をしてきたということを聞いた。
なんだ、ただのデートか。

そして晩飯時、信じられない言葉がブライト先生から発せられた。

それは去年から始まったラドラスの落日に行われるカレギア祭の準備だった。

この街では毎年満月の日にカレギア祭というお祭りがあるらしいんだけど、お祭りが大好きな先生はその準備をみんなで手伝おうと言い出した。
ちなみに欠席は認めないらしい。

でも兄さんだけはカイン君を探して来いと言われた。
ユリスの再生は失敗に終わって多分今は1人でどこかに隠れているんだろうけど、その場所は誰にも見当がつかない。
でも確かにジーク兄さんなら見つけられる気がする。

そういう訳で俺達は明日からお祭りの準備にかりだされることになった。

さ〜てと、サボる方法でも考えようかな。
11/08/27 23:24更新 / takeshi
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