なるほど、これが記録か。
要は日誌みたいなもんだろ?
ジョン・ブライトだ。
ジークには単独行動をさせることにしたが、何か不安だからな。
あいつにも記録を付けるように言っておいた。
ジークが帰ってきたら俺の記録の次のページにでも貼り付けさせるかな。
そんな訳で早朝からジークを送り出し、俺達は早速準備にとりかかった。
まずはビラ配りからだ。
ビラ配りはサボろうと考えているのがバレバレのフリィース次男に任せた。
ルルが裁縫が得意なのを活かし、猫の着ぐるみを作らせてあったからそれを着せた。
徹夜させちまった所為で本人は爆睡してるが、ルルの手作りだということを説明するとジンは渋々ながらもビラを配り始めた。
いや〜兄妹って良いねぇ〜。
マオとユージーンは仕事が残ってるとかで城に行き、女性陣は酒場で休憩室の設営及び業務に当たっている。
んじゃ、俺も飾りつけでもするかな。
一通り作業が終わると全員それぞれ分担した仕事が終わり正門に集まった。
夕暮れも近いし、今日はテントを一つくらい設営して俺達は終わりにするか!
そういや、フィオナがジークだけサボってずるいとかひがんでたっけな。
その晩、ヴェイグが田舎のスールズから戻ってきた。
どうやら推測通り、スールズはカインによって再生されていたらしい。
だが死ぬ時の痛みは記憶に残るらしいな。
再生のフォルスがあるからって無闇には死ねないってこった。
死ぬ時の痛みってのは想像できない程痛いだろうし、慣れるもんでもないだろうしな。
祭りまで残り2日だ。
そして翌日、マオとユージーンも仕事が片付いたっつうから今日は全員でテントの設置をすることにした。
つってもヴェイグ、マオ、ユージーン、ティトレイの4人は城の警備の点検に行ったがな。
そういや昨日正門で見た仮装団体が城の中にいたらしい。
王室御用達の仮装集団か。
どんなイベントをやるのかワクワクするぜ!!
ついでにユージーンの部下のナッツと名乗る男が当日の監獄の警備について打ち合わせをしたいとかでマオを探していた。
あいつらも頼られてんだな。
そして祭りを翌日に控えた夜、俺は興奮して眠れなかった。
眠る気も無かったがな!
だが、明らかに明日への祭りへの興奮とは違う高まりを感じた。
まるで殺意のようなものを。
俺の意識が遠のく寸前、街のガジュマ達が一斉に暴れ始めた。
騒動の音でなんとか自我を取り戻せたが、俺も危うくああなっていたと思うとぞっとする。
直後にユージーンも血相を変えて部屋に入ってきた。
どうやらこの症状について知っているようだ。
だがユージーンは詳しくは答えず、兎に角平然を装っていろとだけ言った。
何でもヒューマを見るとガジュマは感情が高ぶりやすくなるらしい。
ったく何言ってやがる。
ヒューマだろうがガジュマだろうがハーフだろうが俺の生徒に変わりはない。
俺達は早速外の暴動を止めに行った。
だが、祭りの前夜なだけあってヒトの数が多すぎる。
これを止めるには元を断つしかないらしい。
元って何だ?
2年前にもやはり同じような症状が起きたらしく、ヴェイグ達は迷わず城を目指した。
確かに、屋上がやけに明るいな。
城へ入ろうとすると兵士に邪魔をされた。
ヴェイグが気絶させたが、すぐに起き上がりやがる。
アニーが言うにはこの兵士から生気が感じられない、死人(シビト)らしい。
死人を大人しくさせるには殺すしか方法はなく、俺達は仕方なく兵士達を殺しながら屋上へと向かった。
だが途中の玉座の間で大量の兵士により足止めをくらった。
屋上へはもうすぐだってのに!!
そこへちょうどよくジークが現れた。
あいつは床を破壊すると兵士達と一緒に落下していった。
一瞬しか再会できなかったが、無事だったのが何よりだ。
俺達は一目散に屋上へと向かった。
途中何回か死人の妨害にあったが、何とか潜り抜けるとようやく屋上へと到着した。
屋上には例の仮装集団がいた。
そして、奴等が仮装を解くと正体は6芒星だった。
だが知らない顔したガジュマが奥で月に向かって手を掲げていた。
ヤツの名前はジルバというらしく、獣王山を再生した際に一緒に再生されてしまったらしい。
しかも今度こそ完全なユリスを復活させると言った。
んなことさせるかよ!
調度ジークとカインも合流したことだ。
全員行くぞ!!
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