【スキット1・Over18 Under20】
ティトレイ「リンゴうめぇ〜!」
ヴェイグ「今日はいちだんと食べるな」
ジーク「今何個目だよ?丸かじりでよく飽きねぇな」
ティトレイ「チッチッチ!このかぶりついて食べるのが良いんじゃねぇか!」
ジーク「調理し甲斐のないやつめ……」
フィオナ「ジークならこのリンゴを使って何を作るの?」
ジーク「そうだな、量もあるしアップルパイとか作ってみるか」
フィオナ(こんな暑い場所で焼きたては流石に食べたくないわね……)
カイト「こんな暑い場所でパイはちょっと……」
ジーク「それもそうか……。じゃあリンゴを凍らせてシャーベットにするのはどうだ?」
ティトレイ「グッドアイデアだぜジーク!早速凍らせようぜ!」
カイン「丸かじりはもう良いんだ……。でもどうやって凍らせるの?アニカマルは氷とか貴重だから氷嚢(ひょうのう)とか簡単に貸してくれないんじゃない?」
ティトレイ「そこはヴェイグ、頼んだぜ!」
ヴェイグ「ヒトのフォルスを調理器具にするな」
フィオナ「……」
ジーク「どうした?フィオナ。そんなにシャーベットが食べたかったのか?」
フィオナ「えっ、そ、そんな訳ないでしょ!?」
ヴェイグ「フォオナがそこまで熱望してたとはな……。任せろ、すぐに凍らせる」
フィオナ「だから違うって言ってるでしょ!!腕まくりとかしなくて良いから!!」
カイト「凍らせたら砕くための道具が必要だよね。臼とか借りられないか聞いてくるよ」
カイン「じゃあ僕が運ぶの手伝うね」
フィオナ「だ〜か〜ら〜!!誰か私の話を聞いて!!」
ティトレイ「早めに頼むぜ〜」
【スキット2・代価】
ティトレイ「そろそろリンゴにも飽きてきたかもな〜」
ブライト「あ?ティトレイ1人か?さっきまで大勢で騒いでいたような声がしてた気がするんだが……」
ティトレイ「ジーク達ならシャーベットを作りに行ったぜ?」
アニー「ジークさんらしいですね♪」
ブライト「つうかティトレイ、お前今それでリンゴ何個目だ?」
ティトレイ「なんだよ藪から棒に。えぇっと……10個越えたのは確かなんだが〜……15?いや18か?」
ブライト「も、もういいもういい!そんだけ食べてることが分かれば十分だ!」
ティトレイ「リンゴを食べた数が何か問題なのか?」
ブライト「まぁ単純問題として、食べすぎはよくねぇってことなんだが……」
ティトレイ「んなもん仕方ねぇだろ?無性に腹減ってるんだからよぉ」
アニー「ティトレイさん、重要なのはそこなんです。今のティトレイさんはお腹が減り過ぎなんです」
ティトレイ「そ、そうなのか!?」
ブライト「無自覚ってのもどうなんだ……?」
アニー「一応質問しますが、今無性にお腹が空くと言いましたが、同時に喉も渇いていませんか?」
ティトレイ「何で分かったんだアニー!?さっきから喉が渇いてしょうがなかったんだ!それでも今はかなり落ち着いたぜ?」
アニー「リンゴは大量の水分を含んでますから調度良かったんだと思います。逆に言えば、それだけティトレイさんの身体がリンゴを欲していたということなんです」
ティトレイ「な、なぁアニー……もしかして俺、何かの病気なのか?」
アニー「あ、いえ、病気とかではないんです。でも極度のフォルスの使いすぎが原因なのは確かです」
ブライト「物質を生み出せないはずの闇の空間でお前だけ樹を出せただろ?あの時俺はティトレイが無から有を生み出すタイプの能力者かと思ったがそうじゃなかった。お前は自分の身体の水分や栄養を原料にして樹を生み出してたって訳だ」
アニー「私も、ティトレイさんの今の様子を見てそう確信しました。ティトレイさん、危ないところだったんですよ?」
ティトレイ「マジかよ……全然気付かなかったぜ」
ブライト「だが今のうちに気付けて良かったじゃねぇか!今後は気をつけろよ!」
ティトレイ「おうよ!」
【スキット3・擦れ違う心】
フィオナ「ね、ねぇジーク。もしかして私の『声』……聞こえてなかったりする?」
ジーク「もしかしてさっきのこと気にしてんのか?」
フィオナ「聞こえてたの!?」
ジーク「当たり前だろうが。あんだけ大声で違うとか怒鳴られれば誰だって聞こえるっつうの」
フィオナ「……それじゃないわ」
ジーク「違うのか?他に何か言ってたか?」
フィオナ「ねぇ、本当に聞こえないの?本当に聞こえてないの?」
ジーク「だから聞こえてるっつってんだろうが。今もフィオナの声が聞こえてるからこうして会話できてるんだろ」
フィオナ「そうじゃなくて!!私の『声』のフォルスが聞こえてないのかきいてるのよ!!」
ジーク「……そっちか」
フィオナ「どうなの?」
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