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第Ⅷ話  修行編~静カナル豪傑ト共ニ~


「……………」


「……………」


色黒男にもや~んとした黒い煙みたいな奴(闇の回廊って言うらしい)の出し方を教わり、そのまま一緒に城にあるロビーらしきところに来た(色黒男はその後直ぐに移動した)

そして現在、俺は茶髪の大男さんと無言のまま向かい合っております………何か、喋ってくださいなー。


「………おい」


キャアアア、ホントに喋ったー!?


「口に出ているぞ……」


「え、嘘?………っで、何で俺はアンタに呼ばれたのでしょうかえーっと」


「……レクセウスだ」


そう名乗った大男さん【レクセウス】はしかめっ面のまま話し出す。


「ゼムナスからの指示でNo.ⅠからⅥまでのメンバーでお前に機関内の基礎について教えることになった」


「……早速、質問がありますレクセウス」


背筋を伸ばし、左手で天を突く俺(つまりは、手を挙げて質問の許可を取ってるだけなんだけどね☆)


「何だ」


「……ゼムナスって、誰ですか?後、No.についても詳しく!」


「ゼムナスはお前を連れてきたあの男だ……」


ほー……色黒男がゼムナスなのかー、へー……


「……そして、No.は機関のメンバーが入ってきた順だ………No.Ⅰが機関の指導者であるゼムナス、俺はNo.Ⅴだ」


「ほー……んじゃ、俺はNo.ⅩⅣってこと?」


「お前はイレギュラーだ………本来なら機関にいない筈だ。言うなれば……No.α」


No.αねぇ……


「話を戻すぞ、俺が教えるのは戦い方だ………付いてこい」



闇の回廊を作り、スタスタと先に行ってしまうレクセウスの後を急いで追う。
















《トワイライトタウン》






「着いたぞ」


回廊を抜け、最初に見えたのは朱色の光だ。

煉瓦造りの建物の間を電車が走る姿が見え、何処からか子供たちの歓声が聞こえる。

そして、それら全てを包み込む朱色に輝く夕陽。



「【トワイライトタウン】……光と闇の狭間にある世界の一つだ」


「へー………」


周りをよく見渡そうと振り向いた瞬間、ノイズ混じりの映像が視界に映り、幻聴が聞こえた。



『面白い世界だな、ここは』
青の女が呟く


『だろう?ここじゃあ夕焼けと海がいつでも見られるんだぜ』
金の男が得意気に笑う


『海なんて、いつでもみられるだろうが     』
赤の男が面白くなさそうにボヤく


『この二つが一緒じゃなきゃならないんだ!ってか、     じゃなくてお兄ちゃんと呼びなさい、    !』
























「大丈夫か……?」


「っえ?」



映像が消え、気がつけば俺は地面に座り込んでいた。



「回廊の闇に酔ったか……?」



「いやいやいや、大丈夫大丈夫!ほれ、この通り!!」


立ち上がり、バク宙三回転捻りを決める俺に向けられたのは可哀想なモノを見る目でした………なんでさ。

12/08/12 20:13更新 / イクサリオン改め、ポスケ
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