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第\話  修行編〜心無キ者〜



「………始めるぞ」



不意に呟いたレクセウスの腕には【アックスソード】が握られ、建物の影からシミのように闇が沸きだし……具現化する。


「あれが、今の機関の討伐目標……【ハートレス】」



黒いポテポテとした
体に頭部で光る黄色いくりくりとした目が愛らしい……


「……(キュン)」


「おい、変な音がしたぞ……?」


「レクセウス、あれ持ち帰っていい?(気のせいだ!)」


「本音と建前が逆だ……」


………断腸の思いで【ベーゼ】を出し、構える俺。何か、視界が滲んできたぜ☆(泣)


「あれはシャドウ……ピュアブラッドと呼ばれるハートレスの最弱種だ」


「ハートレス……?」


「心を闇に喰われた者の成れの果てだ………気を付けろ、奴等の攻撃を受ければお前も心を喰われる」



げっ、あんな可愛いなりしてヤバい奴なのね……

飛び掛かってくるシャドウを纏めて数匹薙ぎ払うと直ぐに闇に還ってしまった。


「あら?結構弱い……?」


「油断するな」


一撃で数十匹を吹き飛ばしながらレクセウスは俺に注意する。


「大丈ーぶっ!?」


ポテポテとしたシャドウ達の中にいたやたらとスマートなシャドウが他の奴等とは段違いの速さで突っ込んできた。

何とか【ベーゼ】で受け止めるが大きく体制が崩れる。その隙に一気にシャドウ達が飛び掛かってくるが、


「くっそがぁ!エアロォォォォ!!!」


暴風と呼ぶのが相応しい程の風が俺の周りで渦巻き、シャドウ達を天高く吹き飛ばす。

そして、剣を青眼に構えた俺は更なる力を開放する。


「【コイツで決めさせてもらうぜ!!】」


【ベーゼ】から衝撃波が放たれ、シャドウ達を嫐る。

ある程度の数が減ると闇の回廊に入り、一気に近づく。

そこから【ベーゼ】を振るい、また回廊で翔ぶ。


振るい、翔び、振るい、翔び、振るい、翔び、振るい、翔び、振るい、翔び、振るい、翔び、振るい、翔び、振るい、翔び、振るい、翔び、振るい、翔び、振るい、翔び、振るい、翔び………終わった。


「………帰るぞ」


行きのように闇の回廊にさっさと一人で入ってしまうレクセウス。

なんかボロボロなのは気のせいだろうか……?


「ちょ、待ってー!」


その後を急いで追い、何とか隣に付くことが出来た。


「あの魔法……」


「ふっふっふ、一気にシャドウ達を吹き飛ばしたあの威力、凄いだろ!」


「………お前には、基礎からの方がいいな」


あら?何で頭痛そうな顔してるんだろ?

12/08/12 20:10更新 / イクサリオン改め、ポスケ

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