その日、俺は始めて『後輩』と顔を会わせた。
円卓の真ん中に立たされていたのは茶金の髪を持つ少年で、どこか遠くを見ているような、薄ぼんやりとした目が妙に印象深い。
「]V番目だ……」
彼をそう称したゼムナスはそれ以上何も言わない。
他のメンバーは、興味津々な奴やらどうでもいいと言わんばかりの奴の大きく二つに別れている……
さて、因みに俺はと言いますと……
「…………………せんせぇー、ハリス君の席が見当たりませーん」
……前に空いていた椅子は『]V番目の席』と張り紙がされていたので座れなかったのだ
ジーっと他の面々を見つめてみるが、全員目を反らして闇の回廊に入っていく……アレ、メカラミズガ…………
「……]V番目君、君だけが頼りだ」
そう熱ーい眼差しで声をかけてみるが、彼は何の反応も示さずにピクリとも動かない
「えっと………マイネーミーズ、ハリス!ワットドゥーユーネーム?」
「…………………………」
「すんません、貴方の名前を教えて下さい……ノーリアクションはツラい」
渾身のコミュニケーションをスルーされて、俺のハートはズタボロです……
少し間が空いて、彼は始めて言葉を話してくれる
「……ロクサス」
「おー!ロクサス君と言うのかー……よし、とりまロビーに行くk「っと、まだここにいたのかよ。ほら、行くぞ!」……………」
俺がロクサスを連れていこうと闇の回廊を開こうとしたら、別の回廊から赤針ネズミが現れてロクサスを連れていきました……なんだろう、このやるせない思いは
現在、円卓には誰もいないので、この思いを思わずぶちまけても大丈夫だろう……
「てめぇ、赤針ネズミぃぃぃぃ!!!空気読めやぁぁぁぁぁ!!!!!」
さて、1人寂しく今日も訓練だぁー……
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