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第]W話  忘却編 〜城ヘノ誘イ=悪意アルモノタチ〜

失意のままに円卓を出ようとした俺に声をかけてくる奴がいた。


「……………なんか、ようですかMr.顔黒ことゼムナスさん」

「……君に伝え忘れていたことがある」


……やっぱりMr.顔黒呼びは嫌なもよう。

ってか、これは俺の分の椅子が来るのか!そうなのか!!と思い、キラキラーとした目線を送ってみる。


「君には忘却の城への長期任務に就いてもらう」

「……忘却の城ってなんすか?」


椅子の件じゃなかった……


「忘却の城は機関の拠点の一つだ。詳しいことはサイクスに渡した資料を受け取ってくれ」

「……サイクスって誰すか?」

「……青髪の顔に傷がある者だ」


確か、参謀って呼ばれてた青髪バッテン君か……


「ふむ……ほいじゃ、行ってきまーす」


用件はそれだけだったようなので、俺は回廊を開き、サイクスがいるであろうロビーへと向かう。
























「で、アイツを忘却の城に送った理由を聞こうじゃねーか?」


どこからか、シグバールが現れて私の肩に手を回しながら聞く。

その手を退けながら、私は答える。


「彼は古参組に面識があり、比較的新入りということで他のメンバーともしがらみがないからな……」

「ふーん……












っで本当の理由は何だ、ゼムナス?」


クスリと嗤う





















「不穏な因子の潰しあいだ」
12/11/17 22:41更新 / イクサリオン改め、ポスケ
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