失意のままに円卓を出ようとした俺に声をかけてくる奴がいた。
「……………なんか、ようですかMr.顔黒ことゼムナスさん」
「……君に伝え忘れていたことがある」
……やっぱりMr.顔黒呼びは嫌なもよう。
ってか、これは俺の分の椅子が来るのか!そうなのか!!と思い、キラキラーとした目線を送ってみる。
「君には忘却の城への長期任務に就いてもらう」
「……忘却の城ってなんすか?」
椅子の件じゃなかった……
「忘却の城は機関の拠点の一つだ。詳しいことはサイクスに渡した資料を受け取ってくれ」
「……サイクスって誰すか?」
「……青髪の顔に傷がある者だ」
確か、参謀って呼ばれてた青髪バッテン君か……
「ふむ……ほいじゃ、行ってきまーす」
用件はそれだけだったようなので、俺は回廊を開き、サイクスがいるであろうロビーへと向かう。
「で、アイツを忘却の城に送った理由を聞こうじゃねーか?」
どこからか、シグバールが現れて私の肩に手を回しながら聞く。
その手を退けながら、私は答える。
「彼は古参組に面識があり、比較的新入りということで他のメンバーともしがらみがないからな……」
「ふーん……
っで本当の理由は何だ、ゼムナス?」
クスリと嗤う
「不穏な因子の潰しあいだ」
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