「っつ……う………あ…?」
ひんやりと頬に当たる何かによって俺は意識を取り戻した。
いつの間にか白い空間ではなく正反対の黒い場所に俺は倒れこんでいた。
空は星一つ、雲一つない夜空。
周りは窓の辺りが黄色やら青に光っている謎の高い建物に囲まれていて、建物の間に明らかに異質な白い城が浮かんでいた。
「ここは……」
「ここは【存在しなかった世界】、世界の果てさ」
「へー…………………………って、え!?」
声の聞こえた方向を振り返ると、そこにはニヤニヤと笑いながら
・・・・・・・・・・・・・・
上下逆さまの状態で宙に浮かぶ眼帯の男が俺を見下ろしている。
「見つけたぜ、侵入者」
「ちょ、どういうこと!?何で浮かんでんのさ!?後、侵入者ってどういうこと!?」
人は重力に逆らえない。
宙に浮かぶなんて普通では有り得ないのだ………いや、アイツなら出来そうだが
ん?アイツって誰だ……?あー、何か思い出しかけたのにもう忘れてしまった……
「あ〜っと、説明すんのめんどくせぇから一緒に来てもらうぞってハナシ」
「一緒に来てって………どこへ?」
「あそこへだよ」
そう言って、逆さまの状態で城を指差す眼帯男。頭に血は昇らないのだろうか……?
「因みに、抵抗したら、腕の一本は持っていかせてもらうぜ」
虚空から鋭い刃のような物の付いた銃を二丁取り出す眼帯男。……もう、何も驚かんわ。
「はーい、俺は無抵抗でアンタに着いていきまーす」
「クックック、素直な奴は好きだ。お前、名前は?」
漸く上下逆さまから普通に地に足付けた状態に戻った眼帯男の問いに俺は大きく胸を張り、宣言する。
「知らん!!!」
「………あ"あ"?」
すいません、ふざけていないので頭に銃を突き付けないで……
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