「ここはどこなんだ......」
一人の少年が森の中を彷徨っている。
「俺はどうして......」
少年がぶつぶつと歩きながら言ってると
?:「お前何してるんだ?」
背後から声を掛けられた。不意に声をかけられたので少年は後ろを思わず振り向く。
「え?」
少年が振り向くと白黒の服に金髪の少女がいた。
?:「お前、森の中で何してるんだ?」
「あ、いや、道に迷ってしまったので」(迷ったのかは知らないけど)
少年は苦笑いで言う。
?:「なるほどな、道に迷った...なら案内」
少女が言いかけると少年のぐぅぅ〜という腹の音が響く。
「ハハハ......」
少年は申し訳なさそうに笑う。内心恥ずかしために笑うしかなかった。無理もない、初対面の人との会話中に腹の音が鳴ったのだから。
?:「なら私の家に来い、軽く食事させてやるから」
少女はため息をつきながら言うと歩きだす。
「ありがとうございます」
少年は。
〜数分後〜
?:「さぁ、入ってくれ」
「お邪魔します」
少年は招き入れられ入る。
?:「おう、何か持ってくるから適当に座ってくれ」
「分かりました」
少年が少女の方を見ると何かを探してるのが見える。
「待たせたな、ほら」
少女は少年の前にパンを置く。
「ありがとうございます。では、いただきます」
?:「おう」
少女は食べてる少年の正面に座る。
「ありがとうございます、えっと......」
少年は少女を見てお礼をしようとするが名前が出てこない。
?:「ああ、名前を言ってなかったな、私は霧雨魔理沙だぜ、 よろしく」
?:「魔理沙さんですか、俺は立凪光覇(たつなぎ こうは)です」
魔:「光覇か、お前はどこから来たんだ?」
光:「......覚えてません」
光覇の言葉に魔理沙は驚く。
魔:「覚えてない......?じゃあ何か覚えてる事はあるか?」
光:「......名前以外何も覚えてません」
魔:「そうか......記憶喪失ってやつか」
魔理沙は立ち上がると
魔:「なら私が最初に見つけたから光覇の世話をしてやるよ」
光:「は?」
光覇はきょとんとする。
魔:「だからお前の記憶が戻るまで世話をしてやる」
光覇はその言葉に少し驚く。無理もない初対面の相手に世話してやると言われたからだ。
光:「あ、ありがとうございますか」
魔:「礼なんていいぜ、私がしたいだけだからな」
魔理沙は微笑む。
光:「魔理沙さんはいい人ですね」
光覇は自然と微笑む。
魔:「おう 私はいい人だぜ」
光覇と魔理沙は笑い合う。
魔:「とまぁ、これからこの家はお前の家でもあるから自由にするといい」
光:「分かりました、ところで俺の部屋は?」
光覇は辺りを見渡す。見渡した結果部屋は一つしかない。
魔:「部屋かぁ......悪いけど同室だな」
光:「えっ!?」
魔:「物置でもいいけど?」
光:「物置はちょっと......でも同室も......ちょっと‥…」
光覇は物凄く困った表情になる。
魔:「男ならしゃきっとしろっ!」
光:「は、はい......同室でお願いします」
光覇はしぶしぶ言う 。
魔:「わかったぜ、なら床でいいな?」
光:「寝ればどこでも一緒ですよ」
魔:「そうかそうか、じゃあこれからよろしくな」
魔理沙は手を差し出す。
光:「なんですか?」
魔:「握手も知らないのか? 手をこうして……握り合うんだ」
魔理沙は光覇の手を握る。
光:「......なるほど......よろしくお願いします。」
光覇は手を握られると少し赤面する。
魔:「おう。あと、魔理沙で結構だぜ。敬語も無しだ」
魔理沙は微笑む。
光:「うん。分かったよ、魔理沙」
記憶喪失の少年、立凪光覇の幻想郷での暮らしが始まる。
序章終了
第一章に続く
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