息が荒くなる
当然である、山の頂上からふもとまで502m
94往復目なのだ
額から流れる汗が頬を伝わり地に落ちる
わずかに濡れた地面は一瞬で渇きを取り戻す
炎天下の100往復はあまりにもキツイが自分で作ったメニューだ
ここまで来て諦める訳にもいかない
ラストスパートを全力で走り抜けた
ここはデリグラの南東に位置するモロニ村
人口は42人と周りの村より少し多い
まだ夏になったばかりだが異常に暑い
長老は「デリ」と「グラ」(デリグラ語で「光」と「闇」)
のバランスがおかしくなったのかもしれないと言うが
正直信じられないそんなのが実在するなんて
クールダウンに森をランニングする
風が心地いい
のんびり走っていると先に黄色い球を見つけた
近ずくとそれは妖精だった
ぐったりとしている
途切れそうなか細い声で「たすけてぇぇ」と言った
やさしくゆっくりと手に乗せた
ゆらさないように注意して家へ戻った
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