目が覚めて、目に入るのは白い天井。
窓からは強い日差しが差し込んでいた。
此処に来て、何日経ったんろう?
この場所に初めて来たときのことはまだ覚えているくせに、
昨日のことはおぼろげしか思いだせないなんて。
考えてもしょうがない?
このままでは自分の終わらない脳内会議が始まってしまう。
はぁ、とため息をひとつついて、部屋を出た。
私は確かに、死んだ。
でも、生きている人たちがが住むこの場所に、確かに存在している。
幽霊ではないと思う、多分。
ちゃんと物に触れるし、他の人と会話だってできる。
もしかしたら死んだと思っていること自体が間違いなのかと考えてみたこともある。
でも確かに死んだのだ。
この世界じゃない場所で。
でも、この世界に住む人はここ以外の世界を知らないと言う。
「あら、おはよう、レイン。」
私の思考は目の前に現れた美しい夫人の声によって遮らる。
「おはようございます。ローナさん」
この人が私を見つけてくれた。
あの場所にローナさんが居なかったら、わたしはどうなっていたんだろう。
「どう?ここには慣れた?」
ふわふわとした口調に心地よさを感じる。
「あ、まぁ…」
あんまり慣れてないけれど、笑顔で返す。
心配はかけられない。
「今日は島に行ってみない?」
「島?」
「えっと、此処は本島なんだけどね、子供たちの遊び場になっているところがあるのよ。」
ニコニコしながら提案されたら断れないってことを知ってか知らずかローラさんは
笑っていた。
「じゃあ…行ってみます。」
「ええ!きょうはきっとソラとリクとカイリもいるはずだもの!」
「え…それって誰…」
「会ってみれば分かるわ!行きましょう!」
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