三人と話した後も、色々大変だった。
ティーダ、ワッカ、セルフィという三人組と挨拶して、
適当に島を見て回った。
夕日が沈むころになって、みんなが帰路につき始めた。
ローナさんは用事があるからとか行って先に帰ってしまったし…
私も帰ろう…
レインはボートが止めてあるほうに足を向けたその時だった。
「おい」
呼び止められ、振り向く。
銀髪の少年…えっと、リク・・・だったっけ?
「どしたの?」
「お前はどこから来た?」
「本島」
ふざけてみたら、彼の顔があからさまに歪む。
あ、冗談通じにくいタイプなのね。
年下に対してなら余裕ができるし、からかってやりたくなる。
子供苦手です、ハイ。
「お前の心は…どこにある?」
彼の瞳が訝しげに私の瞳を見る。
「まさか…ノーバディか!?」
さっきの質問の答えを待たずに次の質問に入った。
「はぁ?ナニソレ?のーばでぃ?私の知らない単語で問われるのは嫌いなんだよね」
心が体から離脱した人種がいるのかと興味を引くけど今は頭の隅にでも置いておき、目の前にいる
やたら目つきの悪い少年との話に意識を戻した
「お前が何者なのかはどうでもいいがソラやカイリたちを危険にさらすわけのはいけない!」
「へー、危険にさらしたことがあるんだ?」
「うるさい!」
彼の瞳が怒りに燃え上がり、鍵の形をした武器を構えた。
彼の心はスキマがあった。闇を抱え込んでいた場所が空になって、その場所に光で満たそうと幸せを求めて…
ああ、そういうことね…
「はあっ!」
リクはレインの胸元におもいきり剣―――、キーブレードを突き立てようとした時だった。
フッ、とレインの姿が消えた。
「なっ…!?」
リクは驚愕の表情を浮かべた。
「あのさぁ、いくらなんでも丸腰の女相手にヤバい武器は無いんじゃない?」
レインはリクとは対照的な余裕綽々、といった表情を浮かべた。
「じゃあ、私も卑怯な手を…使っちゃおうかなッ!!」
レインはにやりと笑って一気にリクの後ろに回り込りんだ。
レインのその手にはロット―――、スコールロッドを出現させ、思い切りリクの脇腹に向けてロッドをないだ。
「くっ…」
「ふふっ…マジになってるとこ悪いけどさ、私ね、あんたたちにのこと何にも知らないし、気づ付ける気もいたぶる気もないの。」
「でもッ…」
「不安要素をそぎたい気分なのはなんとなくわかるんだけどさ、なんでそんなに必死なの?」
彼女のそんな問いかけは、彼女自信の物語を加速させる。
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