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技の派生?

デュークが剣を突き刺すと、そこから術式が浮かび上がる

「な、なによこれ…?」

リタは初めて見る術式に驚いていた。

術式が浮かび上がると、暴走していたエアルは静まり、あたりは元の静けさを取り戻していた。

「凄い…急に静かになった…、一体何をしたの?」

カロルは辺りを見渡した後、デュークに声を掛ける

「暴走していたエアルを鎮めた。それだけだ。」

デュークはそれだけ答えると、その場から立ち去ろうとするが、リタが引き止める。

「鎮めたって…さっきのは何?暴走していたエアルを鎮めるなんて…何でこんな現象が起きるのよ!?」

リタはデュークに問うと、デュークは振り向き

「ここはエアルクレーネがある。エアルの源泉とも言える。私はのほ暴走を鎮めに来た。」

「エアル…クレーネ?」

初めて聞いたであろう言葉に、リタは困惑する

「…」

デュークはそれ以上答える事なく、シュバルツの方を見ると、そのまま立ち去ってしまった。

「あ、おいっ!置いてくなって!」

シュバルツは声を掛けるがデュークは振り返る事なく、そのまま森の出口に向かっていった。

「やれやれ…相変わらず自分勝手な奴だなぁ…」

「ちょっと」

デュークが居ない今、リタの疑問に答えられるのはシュバルツしかいない。

その矛先がシュバルツに向かうのは当然であった。

「エアルクレーネ…エアルの源泉?どういう事?答えるまでここから逃がさないわよ」

質問に答えるまで、この場から立ち去ろうとしても無題であろう。

そう判断したシュバルツは仕方なく答える

「エアルは大気中に存在し、普段の生活や魔導器の使用により消費している。これは分かるね?」

リタは当然の様に頷く

「エアルクレーネは消費され、少なくなったエアルを再び大気中に供給する役割を持っているのさ。供給と消費のバランスが崩れる…つまり」

「エアルを大量に消費すると、過度に供給する為、極度に濃度の高いエアルが発生する…それが今回起きたこの暴走って事?」

今度はシュバルツが頷く

「あいつがやったのは、濃度の高くなったエアルを鎮めたのさ。まぁあの剣でどうやって鎮めたのかまでは知らないけどね」

リタは顎に手を当てながら小声で呟く

「大気中にあるエアルを鎮める…あの剣でやった事って…リゾマータの公式…?」

小声で呟いている為、周りには聞こえない。

「ワンッ!」

急に近くにいた犬が吠える。

「どうした?ラピード。そろそろこの森から出ようってか?」

ユーリが隣にいるラピードという犬に話掛けると、ラピードは返事をする

「ワンッ!」

シュバルツはラピードを見た後、ユーリに話掛ける

「仲間か?」

「あぁ。俺達の仲間だ。」

ユーリが答えると、シュバルツはラピードに話掛ける。

「宜しくな。ラピード。」

「ワンッ!」

ラピードは答えると。ゆっくり出口に向かって歩きだす。

「リタ!ぼっとしてると、置いてくよ!」

カロルが声を掛けると、リタはエアルクレーネの方を見ると

「もうここのエアルは元の状態に戻っちゃったし…これ以上調べるのは無理か…」

リタはそのまま、カロル達を追い、その場から立ち去って行った。

しばらく歩いていると、カロルがシュバルツに声を掛ける

「シュバルツさんは、騎士団の魔術部隊隊長だったんですよね?魔術部隊って聞いた事ないけど、どんな事してるんですか?」

カロルの問いに少し笑いながら

「敬語は使わなくていいよ。普段通りに話し掛けてくれれば。」

「魔術部隊は基本は他の部隊と混合し、特別な戦闘の時のみに部隊編成して戦闘を行う…です。」

シュバルツの変わりにエステリーゼが答える

「特別な戦闘?それってどんな時?」

「大多数な魔物と戦う時さ。実際に俺が部隊を率いて戦闘したのは、2回あるよ。」

シュバルツが答えると、後ろを歩いていたリタが話掛ける。

「そう言えば、さっきの魔術。あれって他の奴らも使えるの?」

シュバルツは一度振り返ると前を向き、首を横に降る。

「あの魔術は派生さ。騎士団にいた頃は、使えたのは俺だけだったね。」

「派生?」

その場にいた全員が頭の上に?が出る。

「例えばこの魔術の術式があるだろ?」

シュバルツはリタにとある魔術の術式を見せる。

「フムフム…」

リタだけでなく、全員がその術式を見つめる。

「この術式のここを変化させると…」

シュバルツが術式を変化させると、先程の魔術が発動した。

「なるほどねー。それならあたしにも出来そう。いいこと聞いたわ。」

リタはシュバルツの説明だけで納得したようだが、他の皆はいまいちな様子。

「俺の技も派生…だっけ?出来ねぇかな?」

ユーリが鞘から剣を抜くと、振り回しながら模索する。

「出来
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