ケーブモック大森林を抜け、ダングレストを目指すユーリ達
向かう途中、奇妙なものをみつける
「ん?何だあれ?」
ユーリが見つめると、自分達の倍以上の高さの魔物が辺りをうろついている。
「おまえらちょっと待て!」
小声で後ろにいるカロル達に知らせる
「え?あ…あれって…ギガントモンスターじゃん…」
カロルは魔物を見つけると、みるみる顔色が悪くなっていく
「何だよあのデカさ…あんなのに見つかるわけにはいかねぇ…慎重に行くぞ」
ユーリ達は魔物に気付かれない様、静かに進んでいく
「ん?お、おいカロル!前!」
シュバルツが声を掛けるも、あと一歩遅かった
「え?」
巨大な魔物に注意する余り、目の前にいる別の魔物に気付かなかった
「うわあぁぁぁ!!」
目の前の魔物がこちらに向かって突進してきた為
思わず大声を上げてしまった
「ちょ!何大声出してんのよ!そんな大声出したら!」
リタがカロルの頭を叩こうとしたが
魔物がこちらに気付き、徐々に近づいてくる
「こ…こんにちは魔物さん…俺達急いでるんで…用件はまた今度…」
レイブンがそそくさと去ろうとするが、当然魔物は逃がす事はしない
その巨体に似合わず、俊敏が動きでユーリ達の行く手を塞ぐ
「ちっ…そう簡単に見逃してくれねぇってか…」
ユーリは覚悟を決め、鞘から剣を抜いて構える
「仕方ないわね!一気に攻めて倒すわよ!」
リタもユーリに続き術を唱え始める
「た、戦うしか…ないよね…?」
「んまぁしょうがいないっしょ。さくっとやっちゃいますか」
カロルとレイブンも魔物達の方へ向くと、戦闘態勢に入る
「大きいですね…でも私達なら勝てます!」
エステリーゼもユーリの横に移動すると、構えをとる
「見た事ない魔物だな…用心するに越した事はないか…」
シュバルツは魔物との距離を置く
「そらっ!」
ユーリは魔物の背後を取ると、素早く切り付けるが魔物は直後に振り向き、ユーリに襲い掛かる
「うおっ!」
間一髪で攻撃を交わすと、その隙にリタが魔術で攻撃をする
「ファイヤーボール!」
火の玉が魔物に襲い掛かるが魔物に効いている様子はない
「どんだけタフなのよ!もう!」
「ウインドカッター!」
風が刃となって魔物達に襲い掛かる
「ちょっ!これもダメ?もしかして…ものすご〜く強い魔物?」
「これなら…どうだ!」
カロルの全体重を乗せた一撃が決まる
カロルの一撃が決まった瞬間に魔物が振り向きカロルの腕をかすめる
「いたっ!」
避け切れなかった為、魔物の攻撃を受けてしまう
掠った程度だが、それでもカロルの腕は深く傷がつく
「カロル!今治します!」
エステリーゼがカロルに近づくと、治癒術で回復する
「!!」
シュバルツはエステリーゼの治癒術を見て驚いた様子で
「エステリーゼ様!?何故治癒術を…しかもあの魔導器…」
シュバルツはエステリーゼが付けている魔導器を見つめる
「魔導器なのか…しかし…魔導器の力で治癒術を発動している感じがしないぞ…いや、今は魔物を倒す事が先決か」
シュバルツは魔物達に意識を集中すると、術式を展開させる
「っ!あいつまたあたしの知らない術式を…!!」
リタは横で術式を展開させているシュバルツを見つめる
「ちょっとリタっち!魔物に集中しないと!」
「え?しまったっ…!」
レイブンの声で前を見ると、すぐ目の前まで魔物が迫ってきていた
「リタ!!」
エステリーゼが声を上げるも、すでに魔物が爪先がリタに襲い掛かる瞬間だった
「っ!!!」
リタは瞬間身構える
「プリズムフラッシャー」
魔物の攻撃がリタに直撃する直前、シュバルツの術式が完成し、魔物の上空から光の槍が降り注ぐ
魔物は瞬間よろいで動きが鈍くなる
「今だ!離れろ!」
瞬間、リタは魔物から離れて距離をあける
「魔物の動きが鈍くなった!?それが弱点か!」
「で、でも僕達、あんな魔術使えないよ!」
「光属性ってか…ならエステルだって使えんだろ!」
「任せて下さい!私も戦います!」
エステリーゼが術式を完成させる
「フォトン」
魔物には効果が高いようだ。シュバルツの時と同様、動きが鈍くなった
「ユーリ、カロル」
シュバルツはユーリとカロルの傍まで移動する
「どうした?接近戦仕掛けて注意を削げってか?」
「それならお安い御用だよ!」
ユーリとカロルは今にも動きだそうとするが
「そうじゃない。今からお前達の武器に属性を付けてやる。長続きはしないが、少しは戦闘が楽になる」
「俺の武器に属性?そんな術式もあんのかよ?ったく、便利なこった」
「言ったろ?長続きはしないんだ。一気に終わらせるからな」
シュバルツが術
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