AM6:00
起床。ついでに双子の妹(38秒遅く生まれただけだが)、恵奈を叩き起こす。
AM6:30
朝食。嫌々起きた恵奈が朝ご飯をつくる。
メニューはいつものトーストとハムエッグと野菜のソテー。たまには和食が食べたいと思うが残念ながら私は料理はできないし(前にトーストを焼いたことがあるが、食パンが炭と化した)、恵奈もこれしかつくれないので贅沢は言えない。
食べれるだけありがたい。
AM7:00
登校。学校までは約2km
歩くには遠いので自転車を漕いでいく。
いつものようにどこぞの男子が後ろから追突してくる。嫌がらせのつもりだろうがもう慣れた。
安定のガンスルー。
だが、衝突の衝撃で恵奈と事故るとさすがに危険なので恵奈とは離れている。
AM8:00〜
学校に到着。ここで別のクラスの恵奈と別れる。
教室に入ってすぐにクラス全員が私という話題をつくってひそひそと話しだす。案の定、良い話な訳ではない。たちの悪い奴は隣のクラスまで聞こえるのではという大声でわざとらしく、「恵美ちゃんってウザイよね」と言ってくる。ただただ誰かを見下したいだけなんでしょ。理由なんて二の次だ。
誰とも目を合わさずに黙って席に座る。
カバンから本を出して読む。そうすれば周りは見えなくなるから。
授業中は特になにもなし。攻撃は休み時間だけ。
AM3:00
部活には入っていないので6時間目が終わればそのまま帰る。恵奈も同じ。
AM9:00
晩ご飯も恵奈がつくる。
テレビを見ながら恵奈と食べた。
この時間は私が一番リラックスできるひととき。
AM9:30
就寝。
「暗っ。ホントにこれが中2の日記!?」
「この際先生に私達の現状を教えてやろうかなって思ってね。......やっぱり書き直した方がいいかな?」
「それはそうでしょ」
現在は放課後。日記にも書かれているいた通り、恵美にとってかけがえのない時間。学校では暗い恵美が本当の自分を出せるのは恵奈の前のみ。
学校で出された宿題は『1日の日記』。恵美は小学生か、と心の中でツッコミながら書いたのは、妹の恵奈でさえドン引きするほどの暗い文章だったのだ。
恵美が手直しをしていると、双子の妹がトントンと包丁で何かを切る音が聞こえてくる。
訳あってこの双子には親はいない。
でも、親がいなくても、学校でいじめられていても、恵美は幸せだった。
「私は恵奈が居ればそれでいいの」
「なんか言った?」
「んー。なんでもない」
だが、幸せな時間がそう長く続かないことを悟ったのは数時間後のこと。
[5]
戻る
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想
TOP
掲示板一覧
ゲームリスト |
ゲーム小説掲示板
サイト案内 |
管理人Twitter
HOME