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第W話  円卓、]Uノ虚ロ


ぐるーっと周りを白い椅子が囲っている場所の中心に俺は立たされている……

それぞれの椅子には、
銀髪色黒男、
モミアゲと編み込みの黒髪が素敵な男、
滅茶苦茶ゴツい茶髪の大男、
顔に大きく×字の傷が付いたちと恐めの青髪の青年、
暗めの金髪を箒のように立てているなんかヘタレっぽい青年、
顔立ちが整っているナルシーな雰囲気の桃色の髪の男、
明るい金髪を触角みたいにセットしてある性格キツそうな御姉さん、
白っぽい金髪でお髭がダンディーなオジサン、
赤髪を針ネズミみたいにツンツン尖らせているタトゥーの入った青年、
濃灰色の髪で片目を隠している少年、
ブロンドの長髪真ん中分けの神経質そうな男、
そして、さっきの眼帯男の計十二人が座っている。

何か、一つ席が空いているが今日はお休みなのだろうか……


「………君は、何者だ?」


色黒男が聞く。

何者か、か………


「知らん、気がついたらあの場所にいた!ついでに言うと、記憶が無い!!」


シラーっと空気が白け、そして急速に冷えてゆく。


「記憶が無い?それが真実という証拠は有るのか?」


「記憶の無い証拠って、どうやって証明すんのさ……」


「ふむ……ゼクシオン」


「もう、していますよ。今、彼に過去の記憶の幻影を見せている筈ですが、何の反応も無い………恐らく、彼の言うことは真実でしょう」


え、幻影見せられてんの、現在進行形で……?

濃灰色の少年【ゼクシオン】が色黒男にそう告げると彼は少し考え込みながら言う。


「そうか………ふむ、君の力を試したい。デミックス、準備をしろ」


「えぇー!?俺ー?」


箒ヘアーの男【デミックス】が情けない声を上げて大袈裟なリアクションを取る。


「ふん、妥当だな」


「アイツもあんまし強くなさそうだけどな」


「人を見た目で判断するのは失敗の元だぞ」


上から順にモミアゲ男、赤針ネズミ、ダンディーさんだ。

……オイ赤針ネズミ、誰が弱そうだ、誰が!!


「力を試すって、何、闘うの?」


「ああ、君と彼、デミックスで闘ってもらう。……安心しろ、一応命は取らない……………筈だ」


筈って何さ、何なのさーー!!?
12/07/08 10:48更新 / イクサリオン改め、ポスケ

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