第四話 セカンド・インパクト
しばらく変な空間が続いた。そして、その状態が終わると、昨日とは対照的に暗く、狭い場所に出た。
「果たして、ここはどこなのか?次週、待望の最終回へと……」
「?何を言っている。ここは危険だ。早く出るぞ」
ゴーレムの…ドンが道と思わしき道を行く。
果たしてその道が合っているのかは、果てしなく怪しいところだ。
「なあ、この道で本当に大丈夫か?」
悶々としているのはいやなので本人(?)に聞いてみる事にした。
「ああおそらくはな。私はこう見えても洞窟出身だからな。この手の地形なら任せてもらおう」
意外だな。なんか頭が良さそうな感じがしたから、てっきり人里で生まれたものだとばかり思ってた。人(?)は見かけによらないな。
まあ、ともかくとして。それなら何とか出られそうだ。
そしてしばらく、道無き道を行く事数分(十分以上掛かったかな?)。出口を見つけた。道中、魔物に出くわす事は無かった。ドン曰く、『ここは魔物にあまり好まれない地形』らしい。
出口を見つけたのは良いのだが……なかなか洞窟から出られずにいた。外を見ると、何ともグロテスクな光景が広がっていた。
「グャャァア!!!!」
「ギャァシュァャ!!!」
でっかい鳥が、大きい虫をわしづかみにしながら食べているのを見てしまった。
「なんだ…」
「ありゃあ…ひくいどりとグリーンワームだな。ひくいどりのほうは腹が減ってるっぽいから、いまは関わり合いにならない方がいいな…」
無論、俺も食事中や食後に関わりたいとは思わないが、そういう問題では無く…何というか…その…グロい。
「まあ、あいつがいなくなるまでここでただ待ってるっていうのも、なあ…」
「ちょ、ちょっと!何する気!?」
ああ、そういえば居たのか。全然喋らないから存在を忘れていた。
「ふふふ…それは………!!お前が考えろ!!」
ビシッ!!と指を指した。俺に。
「なに!?お、俺か…え、え〜と…」
「翔。しばらく奴の食事は時間が掛かると見た。ならば私が少し横穴を掘り、早々に脱出するのがよいのでは?」
助け船を出してくれたのかと思いきや、脱出法を出してくれるとは。いや、ある意味助け船と言えるかもしれないが。
そんな方法で出て良いのかと疑問だが、まあ使える物は使っておく事にしよう。
気づかれないように少し奥に戻る。そして、ドンが壁に勢いよくせいけんづき!!
バン!!と勢いよく壁が砕ける。どうやら壁が薄かったらしく、一発で貫通した。
洞窟を出ると(正規ルートではないが)目の前には森が青々と茂っていた。
「今度は森か……やれやれ」
どこぞから台詞を拝借させてもらう。憂鬱になりたいのはこっちの方だ。
仕方ない。諦めるとするか。
洞窟もそうだが、森というものは素人が何の装備も、知識も持ち合わせていない状態ではいると迷ってしまう事がある。俗に遭難という奴だ。
そして、俺は普通の学生だった。今はM・Mでもあるが。確かに通っていた学校が山奥だったり、住んでいる場所が田舎であるならば問題はないだろう。しかし、俺はそのどちらにも当てはまる事はないため、そのうち白骨化してしまうのだろう。
流石にそれはないとしても、かなり面倒だ。
っていうか今思ったが、どうにかさっきの鳥を仲間に入れていた方が良かったのでは?
俺一人分ぐらいなら乗れるだろうし、別に乗らなくても町を見つけてもらえる。しくじったな。
またしても歩く事十分ちょい。デジャヴと言う現象にある夏休み以来、久しぶりに出会った。
「ふはははは!よく来たな、私がこの世界の魔王だ!……?な、なぜ貴様、魔物を連れている…?」
どうしてと聞かれてもなんて答えていいのか分からないので、とりあえずここはスラッシュにパス。
「ええっ!えと…僕達は、この人間と一緒にいて……そう!強くなるために一緒に居るんだ!」
完全に今思いついただろ。
それはともかくとして、前回は地面から生えていたのに対して……今度は正反対に空を飛んでやがる。
しかもなんか今度は得物を持ってるな。知識はないが、おそらく両刃剣だと思う。
「あれはガーゴイルだよ。みんな、動きが早いから気をつけて!!」
っていうかこっちは全員素手じゃねえか!!勝てんのか?まあいい。
「よし、えっと…ドンとマーリンはどれぐらい強いのかわからんから…よし、とりあえずこの場は任せた!!スラッシュ、お前は待機してろ。危なくなったらお前の出番だ!!」
とりあえず戦力把握はこれからも重要だろう(適当)。いつまでこんな事するか分からないしな。
「へっ!こんぐらい俺一人で十分だ。おっさんは下がってな。…って、おい!」
おお。岩で出来るからてっきり遅いと思ったが…まるで忍者だな。
あっという間に背後に立ってホールドアップ。そのまま…え〜、何だっけ?たしかジャーマンポテトとかそんな感じの名前の技を掛けやがった。
その一撃で頭を強打した…ガーゴイルは頭を抱えながら動かなくなり、霧散していった。
「さて、と。これでまた終わりか…しかし前回もそうだが、魔王という割に大したこと無いな」
まあこいつらが強すぎるという線もあるのだが。
ん?さっきまでガーゴイルが居たところに何か落ちてるぞ?
「なんだ?これは…」
それを拾ってみると蒼い例のブツ……ではなく、形は同じだが色がオレンジなものが有った。とりあえず取っておこう。
さてと、一時間も掛かってない冒険はこうして幕を閉じた……
「…………ん?どうした?何が起こっている…?」
前回のようにすぐ戻らないぞ?何でだ?
そういえばこの前かえってこれたのはラッキーとかそんな話をしたな…
「ってことは……!」
いやいや、まさかそんな事があるはずがない。冷静に考えるんだ。クールダウン。もう一度。クールダウン。
落ち着いて深呼吸を、いち、に、さん……よし!こまったときは…
「なあスラッシュ。帰るにはどうしたら良いんだ?お前ならなんか知ってんだろ?」
期待の眼光で激しく睨みつけてはいるが、いまは緊急事態。表情に気を配っている余裕はない。
「えっと…たしか『天馬の羽根』っていうのが有れば帰れたはずだけど…結構レアみたいだから早々見つかる物じゃないよ?」
「そ、そうか…ガクッ」
そんなのが都合良く手に入るわけもない。だったら他の方法を探すしかないな。
とりあえず村にでも着かないと、野宿する事になったら嫌だからな。
森はかなり深そうなのでやや早歩きであるくこと五分程度。
案外森は浅く、すぐに出られたが、地平線まで見える荒野に出た。荒野というよりも荒れ地と言ったようがいいかもしれない。
ただっ広い平地で、方角も分からずに歩みを進める。そしてそこから二十分ぐらいたったか、そのぐらいで異変は起きた。
「いてっ!」
俺は一応はマスターなので、戦闘を歩いていると、後ろからスラッシュの悲鳴(?)が聞こえた。
「大丈夫か?どういた?」
「なんか踏んじゃったみたいで……」
どれどれ…地面をよく見ると、そこには石ではなく、針のような物が転がっていた。
「?なんでこんな所に針なんかが落ちてるんだ。あぶないなぁ…」
一応拾っておこう。ひょいと針を持ち上げる。
するとどうした事か。針が光り出したと思ったら、なんか覚えのある感覚に包まれた。
これは……
感覚は本の五、六秒だったが、それが終わると目の前にはほんの一時間前の光景が広がっていた。
つまりはこういうことだ。
「よし!もどった〜!!」
あまりのことに歓喜した俺はまず最初にツグミの元へと向かった。
「…ほんとにあんたはよく私の所に来るわね……そろそろ呆れてくるわ」
悪かったな。それよりもまた聞きたい事があるんだ。
「聞きたい事って、何よ?」
俺は先ほど入手したオレンジ色の物体を見せる。するとツグミの反応は意外な物だった。
「……初めて見るけど、これも欠片みたいだから…たぶん旅の扉になる…と思うんだけど…」
自信なさげに答える。こいつにも分からない事があるらしい。正直ほっとしたような気分だ。
「早速、試してみる?」
「いや、今日は遠慮しとこう。また明日頼むわ」
このとき、後に遅らせたのは俺の中で何かがあったからだ。妙な胸騒ぎが…これには何かがあるんじゃないか。これは使っちゃダメじゃないのか、と。俺自身が、俺に訴えかけてくる。
これは一対……?
「果たして、ここはどこなのか?次週、待望の最終回へと……」
「?何を言っている。ここは危険だ。早く出るぞ」
ゴーレムの…ドンが道と思わしき道を行く。
果たしてその道が合っているのかは、果てしなく怪しいところだ。
「なあ、この道で本当に大丈夫か?」
悶々としているのはいやなので本人(?)に聞いてみる事にした。
「ああおそらくはな。私はこう見えても洞窟出身だからな。この手の地形なら任せてもらおう」
意外だな。なんか頭が良さそうな感じがしたから、てっきり人里で生まれたものだとばかり思ってた。人(?)は見かけによらないな。
まあ、ともかくとして。それなら何とか出られそうだ。
そしてしばらく、道無き道を行く事数分(十分以上掛かったかな?)。出口を見つけた。道中、魔物に出くわす事は無かった。ドン曰く、『ここは魔物にあまり好まれない地形』らしい。
出口を見つけたのは良いのだが……なかなか洞窟から出られずにいた。外を見ると、何ともグロテスクな光景が広がっていた。
「グャャァア!!!!」
「ギャァシュァャ!!!」
でっかい鳥が、大きい虫をわしづかみにしながら食べているのを見てしまった。
「なんだ…」
「ありゃあ…ひくいどりとグリーンワームだな。ひくいどりのほうは腹が減ってるっぽいから、いまは関わり合いにならない方がいいな…」
無論、俺も食事中や食後に関わりたいとは思わないが、そういう問題では無く…何というか…その…グロい。
「まあ、あいつがいなくなるまでここでただ待ってるっていうのも、なあ…」
「ちょ、ちょっと!何する気!?」
ああ、そういえば居たのか。全然喋らないから存在を忘れていた。
「ふふふ…それは………!!お前が考えろ!!」
ビシッ!!と指を指した。俺に。
「なに!?お、俺か…え、え〜と…」
「翔。しばらく奴の食事は時間が掛かると見た。ならば私が少し横穴を掘り、早々に脱出するのがよいのでは?」
助け船を出してくれたのかと思いきや、脱出法を出してくれるとは。いや、ある意味助け船と言えるかもしれないが。
そんな方法で出て良いのかと疑問だが、まあ使える物は使っておく事にしよう。
気づかれないように少し奥に戻る。そして、ドンが壁に勢いよくせいけんづき!!
バン!!と勢いよく壁が砕ける。どうやら壁が薄かったらしく、一発で貫通した。
洞窟を出ると(正規ルートではないが)目の前には森が青々と茂っていた。
「今度は森か……やれやれ」
どこぞから台詞を拝借させてもらう。憂鬱になりたいのはこっちの方だ。
仕方ない。諦めるとするか。
洞窟もそうだが、森というものは素人が何の装備も、知識も持ち合わせていない状態ではいると迷ってしまう事がある。俗に遭難という奴だ。
そして、俺は普通の学生だった。今はM・Mでもあるが。確かに通っていた学校が山奥だったり、住んでいる場所が田舎であるならば問題はないだろう。しかし、俺はそのどちらにも当てはまる事はないため、そのうち白骨化してしまうのだろう。
流石にそれはないとしても、かなり面倒だ。
っていうか今思ったが、どうにかさっきの鳥を仲間に入れていた方が良かったのでは?
俺一人分ぐらいなら乗れるだろうし、別に乗らなくても町を見つけてもらえる。しくじったな。
またしても歩く事十分ちょい。デジャヴと言う現象にある夏休み以来、久しぶりに出会った。
「ふはははは!よく来たな、私がこの世界の魔王だ!……?な、なぜ貴様、魔物を連れている…?」
どうしてと聞かれてもなんて答えていいのか分からないので、とりあえずここはスラッシュにパス。
「ええっ!えと…僕達は、この人間と一緒にいて……そう!強くなるために一緒に居るんだ!」
完全に今思いついただろ。
それはともかくとして、前回は地面から生えていたのに対して……今度は正反対に空を飛んでやがる。
しかもなんか今度は得物を持ってるな。知識はないが、おそらく両刃剣だと思う。
「あれはガーゴイルだよ。みんな、動きが早いから気をつけて!!」
っていうかこっちは全員素手じゃねえか!!勝てんのか?まあいい。
「よし、えっと…ドンとマーリンはどれぐらい強いのかわからんから…よし、とりあえずこの場は任せた!!スラッシュ、お前は待機してろ。危なくなったらお前の出番だ!!」
とりあえず戦力把握はこれからも重要だろう(適当)。いつまでこんな事するか分からないしな。
「へっ!こんぐらい俺一人で十分だ。おっさんは下がってな。…って、おい!」
おお。岩で出来るからてっきり遅いと思ったが…まるで忍者だな。
あっという間に背後に立ってホールドアップ。そのまま…え〜、何だっけ?たしかジャーマンポテトとかそんな感じの名前の技を掛けやがった。
その一撃で頭を強打した…ガーゴイルは頭を抱えながら動かなくなり、霧散していった。
「さて、と。これでまた終わりか…しかし前回もそうだが、魔王という割に大したこと無いな」
まあこいつらが強すぎるという線もあるのだが。
ん?さっきまでガーゴイルが居たところに何か落ちてるぞ?
「なんだ?これは…」
それを拾ってみると蒼い例のブツ……ではなく、形は同じだが色がオレンジなものが有った。とりあえず取っておこう。
さてと、一時間も掛かってない冒険はこうして幕を閉じた……
「…………ん?どうした?何が起こっている…?」
前回のようにすぐ戻らないぞ?何でだ?
そういえばこの前かえってこれたのはラッキーとかそんな話をしたな…
「ってことは……!」
いやいや、まさかそんな事があるはずがない。冷静に考えるんだ。クールダウン。もう一度。クールダウン。
落ち着いて深呼吸を、いち、に、さん……よし!こまったときは…
「なあスラッシュ。帰るにはどうしたら良いんだ?お前ならなんか知ってんだろ?」
期待の眼光で激しく睨みつけてはいるが、いまは緊急事態。表情に気を配っている余裕はない。
「えっと…たしか『天馬の羽根』っていうのが有れば帰れたはずだけど…結構レアみたいだから早々見つかる物じゃないよ?」
「そ、そうか…ガクッ」
そんなのが都合良く手に入るわけもない。だったら他の方法を探すしかないな。
とりあえず村にでも着かないと、野宿する事になったら嫌だからな。
森はかなり深そうなのでやや早歩きであるくこと五分程度。
案外森は浅く、すぐに出られたが、地平線まで見える荒野に出た。荒野というよりも荒れ地と言ったようがいいかもしれない。
ただっ広い平地で、方角も分からずに歩みを進める。そしてそこから二十分ぐらいたったか、そのぐらいで異変は起きた。
「いてっ!」
俺は一応はマスターなので、戦闘を歩いていると、後ろからスラッシュの悲鳴(?)が聞こえた。
「大丈夫か?どういた?」
「なんか踏んじゃったみたいで……」
どれどれ…地面をよく見ると、そこには石ではなく、針のような物が転がっていた。
「?なんでこんな所に針なんかが落ちてるんだ。あぶないなぁ…」
一応拾っておこう。ひょいと針を持ち上げる。
するとどうした事か。針が光り出したと思ったら、なんか覚えのある感覚に包まれた。
これは……
感覚は本の五、六秒だったが、それが終わると目の前にはほんの一時間前の光景が広がっていた。
つまりはこういうことだ。
「よし!もどった〜!!」
あまりのことに歓喜した俺はまず最初にツグミの元へと向かった。
「…ほんとにあんたはよく私の所に来るわね……そろそろ呆れてくるわ」
悪かったな。それよりもまた聞きたい事があるんだ。
「聞きたい事って、何よ?」
俺は先ほど入手したオレンジ色の物体を見せる。するとツグミの反応は意外な物だった。
「……初めて見るけど、これも欠片みたいだから…たぶん旅の扉になる…と思うんだけど…」
自信なさげに答える。こいつにも分からない事があるらしい。正直ほっとしたような気分だ。
「早速、試してみる?」
「いや、今日は遠慮しとこう。また明日頼むわ」
このとき、後に遅らせたのは俺の中で何かがあったからだ。妙な胸騒ぎが…これには何かがあるんじゃないか。これは使っちゃダメじゃないのか、と。俺自身が、俺に訴えかけてくる。
これは一対……?
12/05/15 14:16 デロリン・デ・ローデ ▲
■作者メッセージ
こんにちは〜みんなのアイドル、デロリンさんの到着でーす♪
最近棒麻雀ゲームを買ってやっています。嶺上開花とかをよくやられますねww
ほかにはwiiでスマブラオンラインとか、、、
今回の話ではなんかいろいろフラグが立ってますね……
まあそれは次回でわかるということで、待っていてください!!
できればそのうちオリ小説も疲労したいのですが…残念ながらここではできないですねwゲームでは無いので
今回の小説にはwordでの文書校正をしていないので、五時が混じっている可能性が大です。
そのため、気がついてもがんばって呼んでください!!
最近棒麻雀ゲームを買ってやっています。嶺上開花とかをよくやられますねww
ほかにはwiiでスマブラオンラインとか、、、
今回の話ではなんかいろいろフラグが立ってますね……
まあそれは次回でわかるということで、待っていてください!!
できればそのうちオリ小説も疲労したいのですが…残念ながらここではできないですねwゲームでは無いので
今回の小説にはwordでの文書校正をしていないので、五時が混じっている可能性が大です。
そのため、気がついてもがんばって呼んでください!!