第8章『決着!シュレーの丘』 7
「くっ…!」
「ぐ…!」
剣と斧がぶつかり合い、両者の身体は後退する。
しかし、やはりパワーに差があったからか、先に反動から立ち直り次の行動に移ることができたのはゼウスの方であった。
「爆炎斧!」
「うおっ!」
炎を纏って迫ってくるゼウスの斧を、かろうじて回避するレイノス。
「甘いぜお坊ちゃん!煉獄崩爆破ァ!」
「なにっ!?うあああああああ!」
しかし、回避した直後にゼウスは斧を持っていない左手から衝撃破を出し、レイノスを吹き飛ばす。
「一気にたたみかけるぜ!獅吼滅龍閃!」
さらなるゼウスの攻撃。
斧で周囲を薙ぎ払うゼウスの攻撃をレイノスはバックステップでかわし、
(獅吼滅龍閃はこの後二撃目として獅子戦吼の吹き飛ばし攻撃が来る…それなら)
レイノスはさらにもう一回バックステップして二撃目を回避する。
ゼウスは技の直後の硬直で隙だらけだ。
「そこだ!瞬迅剣!」
レイノスの強力な突きの攻撃がゼウスをとらえる。
「まだだ!魔神双破斬!」
「ぐぐううううう!」
続けて放たれたレイノスの攻撃もしっかりと決まる。
しかし相手のゼウスも退かない。
「調子に乗るなよ!空旋連転斧!」
今度はゼウスの連続の回転斬りがレイノスを切り刻む。
「負けるかああ!烈破掌!」
続けてレイノスが拳から放った衝撃破にゼウスは吹き飛ばされる。
その後、二人の戦いはどちらも退かないノーガードの戦いへとなっていった。
「はあ…どっちも頭悪い戦い方してるなあ」
そんな二人の戦いを隠れて見ているのは、六神将の一人ルージェニア・デスファクト。
彼は、今後自分達の前に立ちはだかるかもしれない、目の前のレイノス・フォン・ファブレの観察をしていた。
「どっちも相手に攻撃を当てることしか考えてない…きっとトールみたいな脳筋なんだろうな。特にファブレの坊ちゃんは、相手が鈍重な斧使いなんだから、突っ込まずに一歩退いてヒットアンドアウェイの戦法を取った方が効率的だろうに」
お姫様…戦いから少し離れたところで倒れているリンディス・ガラン・ガルディオスのことで冷静さを失っているのだろうか。
(いや…そうでもないか)
よく見てみれば、レイノスはダメージ上等で無理に突っ込んでいるように見えて、ゼウスの攻撃を時々ガードしたり回避したりしている。
激情に駆られているようでいて、意外と冷静なようだ。
いや、冷静というより半ば本能でそういう行動を取っているのかもしれないが。
(まあ、普通に考えて一撃の威力とタフさを考えれば、ノーガード戦法でファブレのお坊ちゃんが勝てる見込みはないからね)
「爆砕斬!」
「よっと!双破斬!」
「ぐっ!くそ、ちょこまかかわしやがって…」
どうやらファブレの子息の方は賊の奴の攻撃を見切り始めているらしい。
技がいくつか仲間の一人と同じであることも要因だろう。
(とはいえ、ファブレの方もだいぶ消耗してる。まだ、どちらに転ぶかは分からないな)
レイノスとゼウスは、一度距離を取り、態勢を整える。
「へへ、へへへへ…ぎゃははははははははははははははは!!」
「な、なんだよいきなり笑い出して!?」
「やるじゃねえかよ、坊主。この俺様とここまで戦い抜くとは」
「なんだ、降参か?小山の大将」
「ふん、そうやって余裕ぶってられるのも今のうちだぜ。こいつで一気に決めてやる!」
そういうと、ゼウスの身体が突然輝きだした。
「はあああああああああああああ!」
「なっ!?これってまさか…!?」
ゼウスの身体が蒼白い闘気が覆う。
それは、これまでに何度も見てきた輝き。
しかし、敵として相対してきた相手がそれを使うのを見るのは初めてだった。
「オーバーリミッツ…!」
「げははははははははは!勝負はここからだあ!」
「ぐ…!」
剣と斧がぶつかり合い、両者の身体は後退する。
しかし、やはりパワーに差があったからか、先に反動から立ち直り次の行動に移ることができたのはゼウスの方であった。
「爆炎斧!」
「うおっ!」
炎を纏って迫ってくるゼウスの斧を、かろうじて回避するレイノス。
「甘いぜお坊ちゃん!煉獄崩爆破ァ!」
「なにっ!?うあああああああ!」
しかし、回避した直後にゼウスは斧を持っていない左手から衝撃破を出し、レイノスを吹き飛ばす。
「一気にたたみかけるぜ!獅吼滅龍閃!」
さらなるゼウスの攻撃。
斧で周囲を薙ぎ払うゼウスの攻撃をレイノスはバックステップでかわし、
(獅吼滅龍閃はこの後二撃目として獅子戦吼の吹き飛ばし攻撃が来る…それなら)
レイノスはさらにもう一回バックステップして二撃目を回避する。
ゼウスは技の直後の硬直で隙だらけだ。
「そこだ!瞬迅剣!」
レイノスの強力な突きの攻撃がゼウスをとらえる。
「まだだ!魔神双破斬!」
「ぐぐううううう!」
続けて放たれたレイノスの攻撃もしっかりと決まる。
しかし相手のゼウスも退かない。
「調子に乗るなよ!空旋連転斧!」
今度はゼウスの連続の回転斬りがレイノスを切り刻む。
「負けるかああ!烈破掌!」
続けてレイノスが拳から放った衝撃破にゼウスは吹き飛ばされる。
その後、二人の戦いはどちらも退かないノーガードの戦いへとなっていった。
「はあ…どっちも頭悪い戦い方してるなあ」
そんな二人の戦いを隠れて見ているのは、六神将の一人ルージェニア・デスファクト。
彼は、今後自分達の前に立ちはだかるかもしれない、目の前のレイノス・フォン・ファブレの観察をしていた。
「どっちも相手に攻撃を当てることしか考えてない…きっとトールみたいな脳筋なんだろうな。特にファブレの坊ちゃんは、相手が鈍重な斧使いなんだから、突っ込まずに一歩退いてヒットアンドアウェイの戦法を取った方が効率的だろうに」
お姫様…戦いから少し離れたところで倒れているリンディス・ガラン・ガルディオスのことで冷静さを失っているのだろうか。
(いや…そうでもないか)
よく見てみれば、レイノスはダメージ上等で無理に突っ込んでいるように見えて、ゼウスの攻撃を時々ガードしたり回避したりしている。
激情に駆られているようでいて、意外と冷静なようだ。
いや、冷静というより半ば本能でそういう行動を取っているのかもしれないが。
(まあ、普通に考えて一撃の威力とタフさを考えれば、ノーガード戦法でファブレのお坊ちゃんが勝てる見込みはないからね)
「爆砕斬!」
「よっと!双破斬!」
「ぐっ!くそ、ちょこまかかわしやがって…」
どうやらファブレの子息の方は賊の奴の攻撃を見切り始めているらしい。
技がいくつか仲間の一人と同じであることも要因だろう。
(とはいえ、ファブレの方もだいぶ消耗してる。まだ、どちらに転ぶかは分からないな)
レイノスとゼウスは、一度距離を取り、態勢を整える。
「へへ、へへへへ…ぎゃははははははははははははははは!!」
「な、なんだよいきなり笑い出して!?」
「やるじゃねえかよ、坊主。この俺様とここまで戦い抜くとは」
「なんだ、降参か?小山の大将」
「ふん、そうやって余裕ぶってられるのも今のうちだぜ。こいつで一気に決めてやる!」
そういうと、ゼウスの身体が突然輝きだした。
「はあああああああああああああ!」
「なっ!?これってまさか…!?」
ゼウスの身体が蒼白い闘気が覆う。
それは、これまでに何度も見てきた輝き。
しかし、敵として相対してきた相手がそれを使うのを見るのは初めてだった。
「オーバーリミッツ…!」
「げははははははははは!勝負はここからだあ!」
■作者メッセージ
というわけで、レイノスVSゼウス、第一ラウンドでした!
ゼウスは斧使いってことで、使う技もアルセリアの上位互換って感じですね
後は、斧使いのボスキャラって事でマグニスの技も入れてみたり
ゼウスは斧使いってことで、使う技もアルセリアの上位互換って感じですね
後は、斧使いのボスキャラって事でマグニスの技も入れてみたり