第2章『シェリダンの兎』 4
「ここがメジオラ高原か?」
「ああ、おそらくオーズはここにいるだろう」
メジオラ高原に辿り着いた一行。
レイノスの問いに、セネリオが肯定する。
「オーズさん、大丈夫かしら?」
「ダイジョウブダイジョウブ、あの蛆虫はそう簡単に死ぬタマじゃなイよ♪」
オーズの身を心配するリンに対し、あくまでお気楽な様子を見せるクノンであった。
道中、魔物に何度か出会ったものの、オーズの捜索に専念する必要があったため、一行は適当にあしらって先を急いだ。
「お、おいクノン、勝手に先に進むなよ…ゼーハァゼーハァ」
「坊ちゃん遅いヨ〜」
先ほどからクノンは、一人先行して先へと進んでいた。
そんなクノンの移動スピードにレイノスは、だいぶ消耗しているようだった。
彼の隣ではリンも肩で息をしている。
「クノン、この二人は旅を始めて間もない。不本意だろうが…ペースを合わせてやってくれ」
「チェー、分かったヨ」
一方それほど疲れを見せている様子のないセネリオ。
彼は、ペースを合わせるようにクノンを諌める。
セネリオの言葉に、クノンはしぶしぶ従った。
そんなクノンの様子に、リンはふふっと笑った。
「クノンさん、あんな憎まれ口たたいててもオーズさんのこと心配なんですね」
「ナ、何言ってんのお嬢様!別にそんなんじゃないっテ」
リンの言葉をクノンはうろたえたように否定する。
そんなクノンに対し続いてレイノスも口を開く。
「クノン。お前からしたら俺たちは足手まといだろうけどさ、なんとかついていけるように頑張るから」
「坊ちゃん…」
「オレもスクルドがいなくなっていてもたってもいられなくってさ。だからクノンの気持ちが少しは分かる気がするんだ。だからさ、早くオーズさんを探そうぜ!」
「ウン…ありがとネ」
その後はクノンもレイノス達に極力気を遣ったペースで進んだ。
そうして一行はどんどん奥まで進んだ。
そして…
「あ、オーズさん!」
数メートル先で倒れている人影を見つけリンが叫ぶ。
オーズの近くには先ほどの暴走音機関の姿はなく、代わりに何かの残骸のようなものが散らばっていた。
どうやら、音機関は爆発して大破してしまったようだ。
「おい蛆虫、起きるんだナ」
「う、うう…クノン?」
クノンが乱暴にオーズを叩き起こす。
するとオーズは目を覚ました。
どうやら無事だったようだ。
「まったく、人様に迷惑かケんなよ♪」
いつものように笑顔で毒舌を吐くクノン。
だが、その表情はどこかほっとしているようにも見えた。
「よし、帰るぞ」
セネリオのその言葉に従い、レイノス達は支度を整え、オーズを伴って移動を開始しようとしたその時。
グルルルルルルル…
「うわっ!魔物!?」
突然目の前に現れた巨大な魔物に、レイノスは驚きつつも剣を構える。
「ブレイドレックス…この辺の親玉だヨ」
「どうやら…戦うしかないみたいね」
ファイティングポーズを取りながら、この魔物がこのあたりのボスであると説明するクノン。
戦いは避けられないだろうと踏んで、魔剣レヴァンテインを構えるリン。
「戦闘の準備はできてるか?行くぞ!」
セネリオのその号令と共に、戦闘が開始された。
「ああ、おそらくオーズはここにいるだろう」
メジオラ高原に辿り着いた一行。
レイノスの問いに、セネリオが肯定する。
「オーズさん、大丈夫かしら?」
「ダイジョウブダイジョウブ、あの蛆虫はそう簡単に死ぬタマじゃなイよ♪」
オーズの身を心配するリンに対し、あくまでお気楽な様子を見せるクノンであった。
道中、魔物に何度か出会ったものの、オーズの捜索に専念する必要があったため、一行は適当にあしらって先を急いだ。
「お、おいクノン、勝手に先に進むなよ…ゼーハァゼーハァ」
「坊ちゃん遅いヨ〜」
先ほどからクノンは、一人先行して先へと進んでいた。
そんなクノンの移動スピードにレイノスは、だいぶ消耗しているようだった。
彼の隣ではリンも肩で息をしている。
「クノン、この二人は旅を始めて間もない。不本意だろうが…ペースを合わせてやってくれ」
「チェー、分かったヨ」
一方それほど疲れを見せている様子のないセネリオ。
彼は、ペースを合わせるようにクノンを諌める。
セネリオの言葉に、クノンはしぶしぶ従った。
そんなクノンの様子に、リンはふふっと笑った。
「クノンさん、あんな憎まれ口たたいててもオーズさんのこと心配なんですね」
「ナ、何言ってんのお嬢様!別にそんなんじゃないっテ」
リンの言葉をクノンはうろたえたように否定する。
そんなクノンに対し続いてレイノスも口を開く。
「クノン。お前からしたら俺たちは足手まといだろうけどさ、なんとかついていけるように頑張るから」
「坊ちゃん…」
「オレもスクルドがいなくなっていてもたってもいられなくってさ。だからクノンの気持ちが少しは分かる気がするんだ。だからさ、早くオーズさんを探そうぜ!」
「ウン…ありがとネ」
その後はクノンもレイノス達に極力気を遣ったペースで進んだ。
そうして一行はどんどん奥まで進んだ。
そして…
「あ、オーズさん!」
数メートル先で倒れている人影を見つけリンが叫ぶ。
オーズの近くには先ほどの暴走音機関の姿はなく、代わりに何かの残骸のようなものが散らばっていた。
どうやら、音機関は爆発して大破してしまったようだ。
「おい蛆虫、起きるんだナ」
「う、うう…クノン?」
クノンが乱暴にオーズを叩き起こす。
するとオーズは目を覚ました。
どうやら無事だったようだ。
「まったく、人様に迷惑かケんなよ♪」
いつものように笑顔で毒舌を吐くクノン。
だが、その表情はどこかほっとしているようにも見えた。
「よし、帰るぞ」
セネリオのその言葉に従い、レイノス達は支度を整え、オーズを伴って移動を開始しようとしたその時。
グルルルルルルル…
「うわっ!魔物!?」
突然目の前に現れた巨大な魔物に、レイノスは驚きつつも剣を構える。
「ブレイドレックス…この辺の親玉だヨ」
「どうやら…戦うしかないみたいね」
ファイティングポーズを取りながら、この魔物がこのあたりのボスであると説明するクノン。
戦いは避けられないだろうと踏んで、魔剣レヴァンテインを構えるリン。
「戦闘の準備はできてるか?行くぞ!」
セネリオのその号令と共に、戦闘が開始された。
■作者メッセージ
とりあえずここまで。戦闘は次回に持ち越しですね
そして今回から完全に自力書き
こっからが…本番だ。次回は初めてのボス戦だし
そして今回から完全に自力書き
こっからが…本番だ。次回は初めてのボス戦だし