第3章『魔剣ラグネル』 1
一行はメジオラ高原を出ると、一度シェリダンに戻ってオーズを送り届けた。
オーズは一行に何度も頭を下げて礼を言い、お詫びだと言って別の音機関の乗り物に乗せようとしたが、丁重にお断りした。
そして4人は、改めてシェリダン港を目指した。
「へえ、セネリオ。二刀流でも全然問題なさそうだな」
道中現れた魔物を切り捨てたセネリオを見て、レイノスが感心する。
ブレイドレックスとの戦いの後から、セネリオは二刀流での戦闘に切り替えた。
一本は市販の普通の剣だが、もう一本はエタルドと呼ばれる魔剣だ。
「だから言っただろう。戦闘に支障はないと」
レイノスの言葉にセネリオはなんでもなさそうに答える。
二刀流になっても、彼の剣技が衰えることは全くなかった。
むしろ手数が増えてさらに強くなっているかもしれない。
「確かもう一本の剣はダアトにあるンだっけ?」
「ああ、俺の愛剣ラグネルだ」
エタルドと対となる魔剣ラグネル。
その所在を確認するクノンの言葉を肯定するセネリオ。
「じゃあ、ダアトに着いたらその剣も取り戻さないとね」
リンの言葉に、セネリオはコクリと頷いた。
そんな会話をしつつたどり着いたシェリダン港。
一行は船が出港する前に旅に必要なものを買い揃える。
「セネリオの女装用の服も、ここで買わないといけないわね♪」
「本気なのか…」
笑顔でそういうリンに、あからさまに嫌そうな顔をするセネリオであった。
幸いにも港には女性ものの服を販売している商人もいて、二人はグミなどの必要なアイテムなどの購入をレイノスとクノンに任せて服を選んでいた。
「あ、これなんていいわね♪着てみてセネリオ」
「おい、本気か…本気で俺がコレを着るのか」
数十分後。
買い物を終えてリンたちの元へ戻ってきたレイノスとクノンは感嘆の声を漏らした。
「…おいおい、お前本当にセネリオか?」
「漆黒、見違えたヨ〜」
二人がそういうように、女装したセネリオはまさに絶世の美女であった。
レイノス達だけでなく、周りにいる人たちも、(特に男性が)こちらに注目していた。
「これが…セネリオ。ぷぷっ」
「坊ちゃん…笑っちゃ失礼だよ……ククク」
レイノスとクノンはそんなセネリオの姿を見ながら必死に笑いをこらえていた。
「……………」
当の本人であるセネリオは、非常に機嫌が悪そうに憮然とした表情をしていた。
こうして、女装をしたセネリオを伴い、一行はダアト行の船へと乗り込んだのであった。
スキット「無神経」
レイノス「にしても本当に似合うなあセネリオ」
セネリオ「うるさい…」
リン「元々きれいな肌してたからね。女装させても違和感が出ないのよ」
レイノス「下手したらリンより美人なんじゃないか?」
リン「悪かったわね。どうせ私よりセネリオの方が美人よ」
レイノス「あ、おいリン!…何怒ってるんだよ」
セネリオ「今の発言で怒らない女はいないだろ…」
クノン「全くだヨ。男と美しさ比べて負けてるなんてお坊ちゃんあんまりダよ」
レイノス「リン、悪かったよ。だからそんなに怒るなって」
リン「別に怒ってないです!……レイノスの、バカ」
オーズは一行に何度も頭を下げて礼を言い、お詫びだと言って別の音機関の乗り物に乗せようとしたが、丁重にお断りした。
そして4人は、改めてシェリダン港を目指した。
「へえ、セネリオ。二刀流でも全然問題なさそうだな」
道中現れた魔物を切り捨てたセネリオを見て、レイノスが感心する。
ブレイドレックスとの戦いの後から、セネリオは二刀流での戦闘に切り替えた。
一本は市販の普通の剣だが、もう一本はエタルドと呼ばれる魔剣だ。
「だから言っただろう。戦闘に支障はないと」
レイノスの言葉にセネリオはなんでもなさそうに答える。
二刀流になっても、彼の剣技が衰えることは全くなかった。
むしろ手数が増えてさらに強くなっているかもしれない。
「確かもう一本の剣はダアトにあるンだっけ?」
「ああ、俺の愛剣ラグネルだ」
エタルドと対となる魔剣ラグネル。
その所在を確認するクノンの言葉を肯定するセネリオ。
「じゃあ、ダアトに着いたらその剣も取り戻さないとね」
リンの言葉に、セネリオはコクリと頷いた。
そんな会話をしつつたどり着いたシェリダン港。
一行は船が出港する前に旅に必要なものを買い揃える。
「セネリオの女装用の服も、ここで買わないといけないわね♪」
「本気なのか…」
笑顔でそういうリンに、あからさまに嫌そうな顔をするセネリオであった。
幸いにも港には女性ものの服を販売している商人もいて、二人はグミなどの必要なアイテムなどの購入をレイノスとクノンに任せて服を選んでいた。
「あ、これなんていいわね♪着てみてセネリオ」
「おい、本気か…本気で俺がコレを着るのか」
数十分後。
買い物を終えてリンたちの元へ戻ってきたレイノスとクノンは感嘆の声を漏らした。
「…おいおい、お前本当にセネリオか?」
「漆黒、見違えたヨ〜」
二人がそういうように、女装したセネリオはまさに絶世の美女であった。
レイノス達だけでなく、周りにいる人たちも、(特に男性が)こちらに注目していた。
「これが…セネリオ。ぷぷっ」
「坊ちゃん…笑っちゃ失礼だよ……ククク」
レイノスとクノンはそんなセネリオの姿を見ながら必死に笑いをこらえていた。
「……………」
当の本人であるセネリオは、非常に機嫌が悪そうに憮然とした表情をしていた。
こうして、女装をしたセネリオを伴い、一行はダアト行の船へと乗り込んだのであった。
スキット「無神経」
レイノス「にしても本当に似合うなあセネリオ」
セネリオ「うるさい…」
リン「元々きれいな肌してたからね。女装させても違和感が出ないのよ」
レイノス「下手したらリンより美人なんじゃないか?」
リン「悪かったわね。どうせ私よりセネリオの方が美人よ」
レイノス「あ、おいリン!…何怒ってるんだよ」
セネリオ「今の発言で怒らない女はいないだろ…」
クノン「全くだヨ。男と美しさ比べて負けてるなんてお坊ちゃんあんまりダよ」
レイノス「リン、悪かったよ。だからそんなに怒るなって」
リン「別に怒ってないです!……レイノスの、バカ」
■作者メッセージ
というわけで今回はセネリオ女装編でしたー。
彼の女装伝説はここから始まった…!
彼の女装伝説はここから始まった…!