第3章『魔剣ラグネル』 8
レイノス達は、導師ロストロからスクルドの行方について話を聞くためダアトの教会へとやってきていた。
「ロストロには、どうやって会えばいいんだ?」
「本人から約束は取り付けてるから、彼の部屋にでも行けばいいと思うんだけど…」
レイノスの疑問に、リンが曖昧な口調で答える。
だがしかし、彼らは導師の部屋など知らない
「セリアはここの出身なんだろ?どこにあるのか分からないか?」
「す、すいません。導師様に会いに行く機会なんて、今までなかったもので…」
レイノスがアルセリアに訊ねるが、どうやら彼女も導師の部屋は知らないらしい。
どうしたものかと一行が動きあぐねていると…
「おー、いたいた♪」
レイノス達の前に現れた一人の女性。
歳は20代後半くらいだろうか。
どことなく幼さを残した女性がレイノス達に話しかけてきた。
「話はロストロから聞いてるよ!ほら、こっちこっち!」
「うわっ!あ、あんたはいったい誰だ…!?」
女性はレイノスの腕を引っ張って連れていく。
レイノスと女性を追って他のメンバーもついていく。
突然の出来事に戸惑いつつ、レイノスは女性に誰なのかと聞く。
「やだなあレイノス!覚えてないの?私だよ、アニス・タトリン!」
レイノスの問いに、女性――アニスは答えた。
「あ、アニス・タトリンって、導師様の母親の…!?」
「ウッハア!こんなトコロで昔の戦争の英雄に会えるなんてネ!」
アニスの名前を聞き、それぞれ驚きの言葉を発するアルセリアとクノン。
そう、彼女こそ22年前の預言大戦の英雄の一人――アニス・タトリンなのだ。
現在はフローリアンと結ばれ、彼との間に生まれた現導師・ロストロ・タトリンの一児の母だ。
「アニスちゃんって呼んでね♪」
「歳を考えてください、母さん」
そこへ現れたのは、昨日第四石碑の丘で出会った少年。
ロストロ・タトリンであった。
「ロストロ!」
「やあレイノス、それに皆さん。おはようございます」
現れたロストロは、丁寧にお辞儀をして一行を出迎えた。
彼に合わせてレイノス達もお辞儀をする。
「おや、一人いないみたいですが…」
「ああ…あいつは別の用事があって、後で合流することになってるんだ」
「そうですか…名前も教えてもらえませんでしたし、気になっていたんですが」
セネリオがいないことに気づいたロストロの問いに、レイノスが答える。
ロストロは少し残念そうにしながら納得した。
「あ、昨日は見かけなかった人もいますね。あなたは?」
「私はアルセリア・ステファニーと言います。は、初めまして」
新顔に気づいたロストロは、アルセリアに声をかける
アルセリアは少し緊張した様子で挨拶をした
「さて、賊についての情報ですが…彼らはどうやらグランコクマへ向かったようです」
「グランコクマ…私の故郷ね」
ロストロにより語られる賊の情報。
それによれば、賊はグランコクマへ向かったらしい。
グランコクマはマルクト帝国の首都であり、リンの住んでいる街だ
水の都とも呼ばれる美しい所で、レイノスもリンの屋敷に遊びに行った際に何度も行ったことがある
「賊の奴らはグランコクマに用があるのか?」
「あるいは、ルグニカの大陸の方に用があるのかもネ。あいつらのアジトがあるとカデ」
グランコクマに用があるのだろうかと考えるレイノスに対し、クノンはルグニカ平野のどこかに大陸があるのではないかと考えを述べる
ともかく、これで賊の行き先がわかった
「ロストロ、ありがとうな!」
「いえ、お役に立てて良かったです。それではお気をつけて」
「じゃあね〜レイノス、リン♪ルークやガイによろしく〜♪」
ロストロとアニスに別れを告げ、レイノス達は教会を後にした
スキット「アニスについて」
クノン「あの人が英雄のアニス・タトリンなんだネ〜」
リン「小さいころに私やレイノスに会ったことがあるらしいけど、覚えてないなあ」
レイノス「俺もだ…てか、よく俺がレイノスだって分かったな」
リン「まああんたは、アルバム見た感じじゃ昔のルークさんとほとんど瓜二つだし」
アルセリア「でも、あの人22年前の戦争の英雄なんですよね…結構若く見えましたけど、幾つなんでしょう?」
レイノス「親父より4,5歳年下って聞いてるから…三十代後半なのか」
クノン「へー、結構童顔でワカく見えたノに、人はミカケによらないネ」
レイノス「いや、お前にだけは言われたくねえよ」
「ロストロには、どうやって会えばいいんだ?」
「本人から約束は取り付けてるから、彼の部屋にでも行けばいいと思うんだけど…」
レイノスの疑問に、リンが曖昧な口調で答える。
だがしかし、彼らは導師の部屋など知らない
「セリアはここの出身なんだろ?どこにあるのか分からないか?」
「す、すいません。導師様に会いに行く機会なんて、今までなかったもので…」
レイノスがアルセリアに訊ねるが、どうやら彼女も導師の部屋は知らないらしい。
どうしたものかと一行が動きあぐねていると…
「おー、いたいた♪」
レイノス達の前に現れた一人の女性。
歳は20代後半くらいだろうか。
どことなく幼さを残した女性がレイノス達に話しかけてきた。
「話はロストロから聞いてるよ!ほら、こっちこっち!」
「うわっ!あ、あんたはいったい誰だ…!?」
女性はレイノスの腕を引っ張って連れていく。
レイノスと女性を追って他のメンバーもついていく。
突然の出来事に戸惑いつつ、レイノスは女性に誰なのかと聞く。
「やだなあレイノス!覚えてないの?私だよ、アニス・タトリン!」
レイノスの問いに、女性――アニスは答えた。
「あ、アニス・タトリンって、導師様の母親の…!?」
「ウッハア!こんなトコロで昔の戦争の英雄に会えるなんてネ!」
アニスの名前を聞き、それぞれ驚きの言葉を発するアルセリアとクノン。
そう、彼女こそ22年前の預言大戦の英雄の一人――アニス・タトリンなのだ。
現在はフローリアンと結ばれ、彼との間に生まれた現導師・ロストロ・タトリンの一児の母だ。
「アニスちゃんって呼んでね♪」
「歳を考えてください、母さん」
そこへ現れたのは、昨日第四石碑の丘で出会った少年。
ロストロ・タトリンであった。
「ロストロ!」
「やあレイノス、それに皆さん。おはようございます」
現れたロストロは、丁寧にお辞儀をして一行を出迎えた。
彼に合わせてレイノス達もお辞儀をする。
「おや、一人いないみたいですが…」
「ああ…あいつは別の用事があって、後で合流することになってるんだ」
「そうですか…名前も教えてもらえませんでしたし、気になっていたんですが」
セネリオがいないことに気づいたロストロの問いに、レイノスが答える。
ロストロは少し残念そうにしながら納得した。
「あ、昨日は見かけなかった人もいますね。あなたは?」
「私はアルセリア・ステファニーと言います。は、初めまして」
新顔に気づいたロストロは、アルセリアに声をかける
アルセリアは少し緊張した様子で挨拶をした
「さて、賊についての情報ですが…彼らはどうやらグランコクマへ向かったようです」
「グランコクマ…私の故郷ね」
ロストロにより語られる賊の情報。
それによれば、賊はグランコクマへ向かったらしい。
グランコクマはマルクト帝国の首都であり、リンの住んでいる街だ
水の都とも呼ばれる美しい所で、レイノスもリンの屋敷に遊びに行った際に何度も行ったことがある
「賊の奴らはグランコクマに用があるのか?」
「あるいは、ルグニカの大陸の方に用があるのかもネ。あいつらのアジトがあるとカデ」
グランコクマに用があるのだろうかと考えるレイノスに対し、クノンはルグニカ平野のどこかに大陸があるのではないかと考えを述べる
ともかく、これで賊の行き先がわかった
「ロストロ、ありがとうな!」
「いえ、お役に立てて良かったです。それではお気をつけて」
「じゃあね〜レイノス、リン♪ルークやガイによろしく〜♪」
ロストロとアニスに別れを告げ、レイノス達は教会を後にした
スキット「アニスについて」
クノン「あの人が英雄のアニス・タトリンなんだネ〜」
リン「小さいころに私やレイノスに会ったことがあるらしいけど、覚えてないなあ」
レイノス「俺もだ…てか、よく俺がレイノスだって分かったな」
リン「まああんたは、アルバム見た感じじゃ昔のルークさんとほとんど瓜二つだし」
アルセリア「でも、あの人22年前の戦争の英雄なんですよね…結構若く見えましたけど、幾つなんでしょう?」
レイノス「親父より4,5歳年下って聞いてるから…三十代後半なのか」
クノン「へー、結構童顔でワカく見えたノに、人はミカケによらないネ」
レイノス「いや、お前にだけは言われたくねえよ」
■作者メッセージ
どうも御無沙汰してました!
ひっさしぶりに更新です!
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