CROSS41【よう!待たせたな!!】
俺達はクマの案内の元とうとうシールボードにたどり着いた。そこは明らかに軍事基地のような場所であり、そう言う所は普通警備が厳重なはずなのだが先程エスナが俺達を招待した為かそれらしい物が一切なく扉も開いていた。
「ついに来たね……」
「いざこうして見ると大きいクマね……」
「きっと罠だろうが、真実を知るために行くしかない」
こうして各々の武器を構え、シールボード内に突入した。内部はまるで機械要塞の中にいるような感じになるような景色ばかりで、いずれも暗い水色ばかりだった。
敵地なので当然だがハートレスやクマの言っていたシャドウも道中に何度も邪魔をしてきた。
「ブラックソード!」
しかしその度に俺の聖獣“ブラックソード”を使い道を切り開いていった。普通なら逃げるか全員で確実に倒す方が良いのだが、今回はどうせ見つかっているのでいっそのこと素早く、派手にやった方が良い
黒の剣と言う名前に反して白い鎧に身を包んだ騎士ことブラックソードは俺の戦術同様に攻撃的な性能を誇り、スピードも早い反面防御力は期待出来ない。つまり攻撃特化型聖獣と言う訳である。
「ディア君、今なら総攻撃のチャンスだよ!」
「よし、行くぞ!」
時には隙を伺ってからの総攻撃で襲い来る集団を一掃する
「了解!全力で行くわよ!」
聖獣と総攻撃、この2パターンを駆使して敵を蹴散らしつつシールボード内を進んでいく俺達。しかし、それに迫る数人がいた。
「ここ、どこなんだろ?」
「お兄さん、この時空内ではこのような建物は漆黒の影が絡んでいる可能性がありますよ」
「どうする?戦闘は避けられ無さそうだぜ?」
「今のうちに剣を抜いておこう」
そして俺達は不思議な空洞に出た。今まで一本道が続いていた為この部屋の広さに一瞬怯むが相変わらず暗い水色の配色だ。
「そう言えばディア君」
「どうしたアス?」
「なんでまたアスって言うアダ名をつけてくれたの?」
「それは……暇だったからだ!別に……お前の為じゃない…」
「ディア、さてはツンデレクマね!」
「う、うるさい!!」
敵地だと言うのにこのような日常的な話を忘れない二人に怒りつつも何気に楽しんでいると、やはり敵は現れた。しかも数がとてつもなく多く、その上周囲から現れているので完全に囲まれた。
「囲まれたクマ!?」
「どうするのディア君!」
「やるしかないだろ!」
それぞれの方向にいる敵軍に向けて走り出し、視界に入る敵を一体一体確実に倒していった。個体差はあるものの全員弱く、倒すのにそんなに苦労はしなかったが何より驚異なのはその数だ。大量の敵を相手に俺達は疲労を隠せなかった。
「くっ、流石に数が多いね……!」
「何体いるクマー!もう疲れたクマよ!」
「くっ、二人とも下がれ……」
二人は驚愕の表情を浮かべ俺を見た。
「俺一人でかたずける。その間に二人は休め」
「無茶言わないでよ!ディア君だって疲れてるじゃない!」
「仲間を危険な目に遭わせたくない……」
「私だって同じ気持ちだよ……」
戦いの最中、アスが口を開いた。
「私だって、仲間を危険にさらしたくないよ?でもこの状況ではそれは難しいかもしれない、でも……せめて貴方一人を休ませる事ができれば!」
俺は何時しか彼女の事を仲間と認めていた。その仲間から言われた事は俺の心に響き、そっと頷いた。
「……ありがとう、アス」
そうして一旦前線から離れる事にし、この場をアスとクマに任せた。
「行くよ、クマ君」
「アイサー!ディアをお守りするクマ!!」
そして会って間もないはずのクマでさえ俺を仲間として見ていた。アスはレイピアを使ったソードスキル“スタースプラッシュ”で、クマはペルソナの放つ氷魔法“マハブフダイン”でそれぞれ応戦している。だが、すぐに二人にバテが出始めてきた。やはり二人も体力が限界になってきているのだろう。
見ていられなくなった俺はクマの背後に迫る敵を一刀両断した。
「ディア!」
「やはり俺も戦う。仲間と共に!」
再び三人でハートレスとシャドウの合同隊と戦うが、やはり俺以外の二人の疲労は激しく、連続戦による疲れが出てきている。
「……くっ、駄目!もう限界……!」
「クマもシンドすぎー!!」
「数が……多すぎる!まさに外道なんて物じゃないぞ!!」
「せめて、誰か来てくれれば……!」
もう限界だと諦めかけたその時、何処からか明るい声が突き抜けた。
「よう!待たせたな!!」
「ついに来たね……」
「いざこうして見ると大きいクマね……」
「きっと罠だろうが、真実を知るために行くしかない」
こうして各々の武器を構え、シールボード内に突入した。内部はまるで機械要塞の中にいるような感じになるような景色ばかりで、いずれも暗い水色ばかりだった。
敵地なので当然だがハートレスやクマの言っていたシャドウも道中に何度も邪魔をしてきた。
「ブラックソード!」
しかしその度に俺の聖獣“ブラックソード”を使い道を切り開いていった。普通なら逃げるか全員で確実に倒す方が良いのだが、今回はどうせ見つかっているのでいっそのこと素早く、派手にやった方が良い
黒の剣と言う名前に反して白い鎧に身を包んだ騎士ことブラックソードは俺の戦術同様に攻撃的な性能を誇り、スピードも早い反面防御力は期待出来ない。つまり攻撃特化型聖獣と言う訳である。
「ディア君、今なら総攻撃のチャンスだよ!」
「よし、行くぞ!」
時には隙を伺ってからの総攻撃で襲い来る集団を一掃する
「了解!全力で行くわよ!」
聖獣と総攻撃、この2パターンを駆使して敵を蹴散らしつつシールボード内を進んでいく俺達。しかし、それに迫る数人がいた。
「ここ、どこなんだろ?」
「お兄さん、この時空内ではこのような建物は漆黒の影が絡んでいる可能性がありますよ」
「どうする?戦闘は避けられ無さそうだぜ?」
「今のうちに剣を抜いておこう」
そして俺達は不思議な空洞に出た。今まで一本道が続いていた為この部屋の広さに一瞬怯むが相変わらず暗い水色の配色だ。
「そう言えばディア君」
「どうしたアス?」
「なんでまたアスって言うアダ名をつけてくれたの?」
「それは……暇だったからだ!別に……お前の為じゃない…」
「ディア、さてはツンデレクマね!」
「う、うるさい!!」
敵地だと言うのにこのような日常的な話を忘れない二人に怒りつつも何気に楽しんでいると、やはり敵は現れた。しかも数がとてつもなく多く、その上周囲から現れているので完全に囲まれた。
「囲まれたクマ!?」
「どうするのディア君!」
「やるしかないだろ!」
それぞれの方向にいる敵軍に向けて走り出し、視界に入る敵を一体一体確実に倒していった。個体差はあるものの全員弱く、倒すのにそんなに苦労はしなかったが何より驚異なのはその数だ。大量の敵を相手に俺達は疲労を隠せなかった。
「くっ、流石に数が多いね……!」
「何体いるクマー!もう疲れたクマよ!」
「くっ、二人とも下がれ……」
二人は驚愕の表情を浮かべ俺を見た。
「俺一人でかたずける。その間に二人は休め」
「無茶言わないでよ!ディア君だって疲れてるじゃない!」
「仲間を危険な目に遭わせたくない……」
「私だって同じ気持ちだよ……」
戦いの最中、アスが口を開いた。
「私だって、仲間を危険にさらしたくないよ?でもこの状況ではそれは難しいかもしれない、でも……せめて貴方一人を休ませる事ができれば!」
俺は何時しか彼女の事を仲間と認めていた。その仲間から言われた事は俺の心に響き、そっと頷いた。
「……ありがとう、アス」
そうして一旦前線から離れる事にし、この場をアスとクマに任せた。
「行くよ、クマ君」
「アイサー!ディアをお守りするクマ!!」
そして会って間もないはずのクマでさえ俺を仲間として見ていた。アスはレイピアを使ったソードスキル“スタースプラッシュ”で、クマはペルソナの放つ氷魔法“マハブフダイン”でそれぞれ応戦している。だが、すぐに二人にバテが出始めてきた。やはり二人も体力が限界になってきているのだろう。
見ていられなくなった俺はクマの背後に迫る敵を一刀両断した。
「ディア!」
「やはり俺も戦う。仲間と共に!」
再び三人でハートレスとシャドウの合同隊と戦うが、やはり俺以外の二人の疲労は激しく、連続戦による疲れが出てきている。
「……くっ、駄目!もう限界……!」
「クマもシンドすぎー!!」
「数が……多すぎる!まさに外道なんて物じゃないぞ!!」
「せめて、誰か来てくれれば……!」
もう限界だと諦めかけたその時、何処からか明るい声が突き抜けた。
「よう!待たせたな!!」