CROSS47【妖精剣士の目覚め】
「みんな!無事だったのか!」
「当たり前だろ?早速行くぜ!」
早速陽介がペルソナ――ジライヤを召喚し、風の魔法ガルダインをフォルエンゼルに向けて放った。エスナの聖獣であるフォルエンゼルには風属性攻撃は無効になってしまったが陽介の狙いはそこではなくフォルエンゼルの翼に囚われたアスを助ける為だった。いくら攻撃を無効化したとはいえその衝撃によりフォルエンゼルはアスを解放し、高所から落ちてくる所を俺が動けないキリトに変わり受け止めた
「無事かアス?」
「うん……何とか……」
口ではこう言っているがこの部屋には毒ガスが充満している。恐らくもっとも近距離で受けてしまったのだろう、身体が弱ってしまっている。
「キリト君、アスナさん!これを!」
この毒ガスフィールドの中レイがまるで救いの手を差し伸べるかのようなアイテムを二人に渡した。『ディスポイズン』と言う名前のアイテムであり、毒状態を瞬時に回復してくれる。
「アスちゃん達はそれを使って回復するクマ!その間クマ達が何とかするクマよ!」
陽介に続きクマもペルソナを出し、エスナのフォルエンゼルに立ち向かっていく。ペルソナ――キントギドウジの放った氷魔法ブフダインはフォルエンゼルに大きなダメージを与えた。だが弱点を突いたと言う訳でも無く、寧ろ普通くらいだった。
「陽介さんは彼女を引き付けてください!その間にお兄さんはリーファさんを!」
「了解!」
「わかったぜ!」
チームのバックアップ担当ことユイがその抜群の指揮力で陽介とレイを先導し、先程風属性攻撃を無効化されたと言う事を考慮した陽介は物理系の技でエスナに立ち向かった。
「行くぜ!ブレイブザッパー!!」
「っ……!」
ジライヤの放った一撃は確かにフォルエンゼルに直撃し、聖獣が怯んだ隙に陽介がエスナ本体に斬りかかるが彼女はそれを辛うじて受け止めた
「お前ら何のためにやってんだ……」
「……っ?」
「何のために戦ってんだって聞いてんだ!!キリトやレイの仲間を切り離して、ユイちゃんもこんな目に遭わせて、挙げ句リーファちゃんを浚って……こんなことまでしてしなくちゃなんねぇ何かがあんのかよ!?」
心の優しい陽介からすれば漆黒の影の動きは理解に苦しむ物ばかりだった。自分の仲間達やその友達を傷つけられ、口には出さなくとも何処かで怒りを燃やしていたのだろう。それに陽介には彼女が悪人のようには見えなかった。だからこそ今回の誘拐に関して強い疑問を抱き、ぶつけた
「……ある」
「っ?」
「私は……リーダーの望みを叶えたい。リーダーはずっと一人で抱えて、頑張って来たの。その努力を踏みにじろうとするやつは……倒すっ!!」
彼女の悲痛な叫びが部屋に響き渡り、陽介のクナイを弾き飛ばした。だが陽介自身はまだそこにおり、すぐにジライヤを召喚した。
「リーダー想いなんだな。やっぱお前悪いやつには見えねぇからな、なんかあると思ったぜ」
「貴方には関係ない!」
「そんなことより、自分の後ろを気にしたらどうよ?」
「ッ!!」
陽介の忠告を聞いて振り替えるとそこにはすでにカプセルの鍵を開けていたレイの姿があった。
「しまった!」
エスナがレイを止めようとするもそれは陽介に阻まれた。
「お前の相手は、こっちだぜ」
「フッ、まさに外道だな」
陽介に続いて俺も普段はあまり出さないキーブレードを構え、エスナを食い止める役割を引き受けた。
そしてレイは当初の計画通り彼女を助ける為、カプセルの中から彼女を出した。未だ目を開けない彼女を抱き上げ、レイは優しく声を掛ける。
「……起きて」
「……うぅっ……」
レイに抱き上げられた彼女の緑色の瞳が開かれた。偽者ではなく、正真正銘本物のリーファがついに目を覚ましたのだ
「貴方は……」
「俺はレイ。仲間達と共に君を助けに来た。と言っても、俺達は途中参加なんだけどね」
「……」
まずは敵ではない事を証明する為にリーファと話すレイだが、彼を見るリーファの顔が何処か赤くなっている気がする。
「もし宜しければ、君を浚ったやつらを倒すのに協力して欲しいんだ。頼めるかな?」
そしてやっとレイは彼女を降ろし、頭半分ほど身長の低いリーファを見た。この様をクロナが見たらきっと大変な事になってるだろうと考えてはいけない
「うん……大分記憶がハッキリしてきた」
自分の頭の中を整理し終わったリーファは自身を浚った張本人であるエスナを見て、ある決意を固めた。
「私も戦う!レイさん、力を貸して!」
「OKリーファ!」
初対面ながら見事に意気投合したレイとリーファはそれぞれの武器――キーブレードと片手剣――を構え、何時でも攻撃出来る体勢に入った。
「よくやったレイ!」
「さぁ、反撃開始だよ!」
ディスポイズンを使い毒から回復していたキリトとアスも復帰し、これでメンバーは揃った。まだ完全にそれぞれの仲間に会えた訳ではないが、この先探していくには頼もしいと言う言葉だけでは足りないほど最高のメンバーが集結した。
「当たり前だろ?早速行くぜ!」
早速陽介がペルソナ――ジライヤを召喚し、風の魔法ガルダインをフォルエンゼルに向けて放った。エスナの聖獣であるフォルエンゼルには風属性攻撃は無効になってしまったが陽介の狙いはそこではなくフォルエンゼルの翼に囚われたアスを助ける為だった。いくら攻撃を無効化したとはいえその衝撃によりフォルエンゼルはアスを解放し、高所から落ちてくる所を俺が動けないキリトに変わり受け止めた
「無事かアス?」
「うん……何とか……」
口ではこう言っているがこの部屋には毒ガスが充満している。恐らくもっとも近距離で受けてしまったのだろう、身体が弱ってしまっている。
「キリト君、アスナさん!これを!」
この毒ガスフィールドの中レイがまるで救いの手を差し伸べるかのようなアイテムを二人に渡した。『ディスポイズン』と言う名前のアイテムであり、毒状態を瞬時に回復してくれる。
「アスちゃん達はそれを使って回復するクマ!その間クマ達が何とかするクマよ!」
陽介に続きクマもペルソナを出し、エスナのフォルエンゼルに立ち向かっていく。ペルソナ――キントギドウジの放った氷魔法ブフダインはフォルエンゼルに大きなダメージを与えた。だが弱点を突いたと言う訳でも無く、寧ろ普通くらいだった。
「陽介さんは彼女を引き付けてください!その間にお兄さんはリーファさんを!」
「了解!」
「わかったぜ!」
チームのバックアップ担当ことユイがその抜群の指揮力で陽介とレイを先導し、先程風属性攻撃を無効化されたと言う事を考慮した陽介は物理系の技でエスナに立ち向かった。
「行くぜ!ブレイブザッパー!!」
「っ……!」
ジライヤの放った一撃は確かにフォルエンゼルに直撃し、聖獣が怯んだ隙に陽介がエスナ本体に斬りかかるが彼女はそれを辛うじて受け止めた
「お前ら何のためにやってんだ……」
「……っ?」
「何のために戦ってんだって聞いてんだ!!キリトやレイの仲間を切り離して、ユイちゃんもこんな目に遭わせて、挙げ句リーファちゃんを浚って……こんなことまでしてしなくちゃなんねぇ何かがあんのかよ!?」
心の優しい陽介からすれば漆黒の影の動きは理解に苦しむ物ばかりだった。自分の仲間達やその友達を傷つけられ、口には出さなくとも何処かで怒りを燃やしていたのだろう。それに陽介には彼女が悪人のようには見えなかった。だからこそ今回の誘拐に関して強い疑問を抱き、ぶつけた
「……ある」
「っ?」
「私は……リーダーの望みを叶えたい。リーダーはずっと一人で抱えて、頑張って来たの。その努力を踏みにじろうとするやつは……倒すっ!!」
彼女の悲痛な叫びが部屋に響き渡り、陽介のクナイを弾き飛ばした。だが陽介自身はまだそこにおり、すぐにジライヤを召喚した。
「リーダー想いなんだな。やっぱお前悪いやつには見えねぇからな、なんかあると思ったぜ」
「貴方には関係ない!」
「そんなことより、自分の後ろを気にしたらどうよ?」
「ッ!!」
陽介の忠告を聞いて振り替えるとそこにはすでにカプセルの鍵を開けていたレイの姿があった。
「しまった!」
エスナがレイを止めようとするもそれは陽介に阻まれた。
「お前の相手は、こっちだぜ」
「フッ、まさに外道だな」
陽介に続いて俺も普段はあまり出さないキーブレードを構え、エスナを食い止める役割を引き受けた。
そしてレイは当初の計画通り彼女を助ける為、カプセルの中から彼女を出した。未だ目を開けない彼女を抱き上げ、レイは優しく声を掛ける。
「……起きて」
「……うぅっ……」
レイに抱き上げられた彼女の緑色の瞳が開かれた。偽者ではなく、正真正銘本物のリーファがついに目を覚ましたのだ
「貴方は……」
「俺はレイ。仲間達と共に君を助けに来た。と言っても、俺達は途中参加なんだけどね」
「……」
まずは敵ではない事を証明する為にリーファと話すレイだが、彼を見るリーファの顔が何処か赤くなっている気がする。
「もし宜しければ、君を浚ったやつらを倒すのに協力して欲しいんだ。頼めるかな?」
そしてやっとレイは彼女を降ろし、頭半分ほど身長の低いリーファを見た。この様をクロナが見たらきっと大変な事になってるだろうと考えてはいけない
「うん……大分記憶がハッキリしてきた」
自分の頭の中を整理し終わったリーファは自身を浚った張本人であるエスナを見て、ある決意を固めた。
「私も戦う!レイさん、力を貸して!」
「OKリーファ!」
初対面ながら見事に意気投合したレイとリーファはそれぞれの武器――キーブレードと片手剣――を構え、何時でも攻撃出来る体勢に入った。
「よくやったレイ!」
「さぁ、反撃開始だよ!」
ディスポイズンを使い毒から回復していたキリトとアスも復帰し、これでメンバーは揃った。まだ完全にそれぞれの仲間に会えた訳ではないが、この先探していくには頼もしいと言う言葉だけでは足りないほど最高のメンバーが集結した。