CROSS50【人狼ゲーム@】
一日目の夜、月が不気味なくらい赤くそれこそ人々がイメージに浮かべるような火星みたいだった。そんな夜に響く1つの遠吠えの正体を、俺達はまだ知らない
次の日の朝、ディアが無残な姿で倒れていた。これは人狼の仕業と見て間違いないだろう、早速時間は昼となり会議初日が始まる
尚、ここで脱落したディアには喋れないのも可哀想なのでゲームマスターをしてもらう事になった。まあエルシオンにゲームマスターを任せるのはかなり難ありなのでこれは当然だろう
「さて、ディアが人狼にやられちゃった訳だけど……初日なので占い師出てきてくれる?」
全員がお互いを疑い合う中、一人の手が上がった。それはペルソナ使いの一人、陽介だった
「俺だ。昨日占った結果だけどさ、レイは白だぜ」
「ちょっと待つクマ!」
占い師を名乗る陽介に対抗するように響く独特的な口癖、それはクマが議論する事を示していた
「クマも昨日占ったクマよ!その結果キリトは黒と出たクマね!」
「お、俺……?」
「根拠としては普段から黒服ばっかだからクマ!文句あるクマか?」
人狼ゲームではよくありがちな偽の占い師が不明である事にメンバーは困惑し、キリト君はクマの意見に対抗した
「あるぞ。そもそも人狼ってのは日常生活の事じゃなくてちゃんとした心理戦でやる物だ。それにお前は一方的に俺ばかり捲し立てて、本当は自分が人狼だから市民を減らしたいんじゃないのか?」
「く、クマ……!」
「それに占いの結果を話す時何処か目がそっぽを向いていた。つまりそれは嘘をついている証拠だ。となると、お前が人狼と疑われても仕方無いんじゃないか?」
キリト君の名推理によりクマは完全に論破され、この場にいる誰もがクマの事を見た。
「く、クマ……」
「ではみんな投票してくれ」
ゲームマスターであるディアの指示で全員がそれぞれ投票を始め、結果ほぼ全員がクマを、クマだけはキリト君を指定していた。投票の結果クマがゲームから退場する事になる
「クマ、何か言い残す事は?」
「クマはオオカミ違うクマ!占い師やってみたかったクマよ!」
「もういい」
そう言ってディアはクマに相手を眠らせる魔法“スリプル”を掛けてクマを眠らせた。ディアはゲームマスターになる為そのような事は無かったが、基本的に退場するメンバーの口封じとしてこのスリプルを使う
そしてその夜、俺は騎士の役職なので今晩はユイちゃんを守る事にした。ゲーム外の事を出すのは違うと思うが、厳密には違うけど家族と言ってくれたのだから
しかしその翌日、犠牲者が出てしまった
「リーファが……退場となった」
「何今の間!?」
ディアの謎の言葉の間にリーファが突っ込むが、すぐに額に手を当てられた
「ルールだから眠らせてもらうぞ」
「う、うん……もう終わりかぁ……」
リーファが残念そうに言うとディアが彼女にスリプルを掛けて眠らせた。
「さて、今日の会議を始めましょうか」
アスナさんがみんなを呼び掛け、今日この日誰を退場させるか会議を始めた。その様子は以前キリト君が語っていた攻略会議さながらに行われていた
「では、陽介さんは何かありますか?」
「あぁ、その……言いにくいんだけど昨日占ったのはリーファちゃんなんだ」
「でも、人狼にやられて意味が無くなっちゃったね」
「あぁ、だから結果は無しに等しいな。一応白だったけど……」
人狼でも異例な事態に誰もが困惑する中、俺はある1つの結論に達していた。そう、すでに人狼はこの五人の中にいる
次の日の朝、ディアが無残な姿で倒れていた。これは人狼の仕業と見て間違いないだろう、早速時間は昼となり会議初日が始まる
尚、ここで脱落したディアには喋れないのも可哀想なのでゲームマスターをしてもらう事になった。まあエルシオンにゲームマスターを任せるのはかなり難ありなのでこれは当然だろう
「さて、ディアが人狼にやられちゃった訳だけど……初日なので占い師出てきてくれる?」
全員がお互いを疑い合う中、一人の手が上がった。それはペルソナ使いの一人、陽介だった
「俺だ。昨日占った結果だけどさ、レイは白だぜ」
「ちょっと待つクマ!」
占い師を名乗る陽介に対抗するように響く独特的な口癖、それはクマが議論する事を示していた
「クマも昨日占ったクマよ!その結果キリトは黒と出たクマね!」
「お、俺……?」
「根拠としては普段から黒服ばっかだからクマ!文句あるクマか?」
人狼ゲームではよくありがちな偽の占い師が不明である事にメンバーは困惑し、キリト君はクマの意見に対抗した
「あるぞ。そもそも人狼ってのは日常生活の事じゃなくてちゃんとした心理戦でやる物だ。それにお前は一方的に俺ばかり捲し立てて、本当は自分が人狼だから市民を減らしたいんじゃないのか?」
「く、クマ……!」
「それに占いの結果を話す時何処か目がそっぽを向いていた。つまりそれは嘘をついている証拠だ。となると、お前が人狼と疑われても仕方無いんじゃないか?」
キリト君の名推理によりクマは完全に論破され、この場にいる誰もがクマの事を見た。
「く、クマ……」
「ではみんな投票してくれ」
ゲームマスターであるディアの指示で全員がそれぞれ投票を始め、結果ほぼ全員がクマを、クマだけはキリト君を指定していた。投票の結果クマがゲームから退場する事になる
「クマ、何か言い残す事は?」
「クマはオオカミ違うクマ!占い師やってみたかったクマよ!」
「もういい」
そう言ってディアはクマに相手を眠らせる魔法“スリプル”を掛けてクマを眠らせた。ディアはゲームマスターになる為そのような事は無かったが、基本的に退場するメンバーの口封じとしてこのスリプルを使う
そしてその夜、俺は騎士の役職なので今晩はユイちゃんを守る事にした。ゲーム外の事を出すのは違うと思うが、厳密には違うけど家族と言ってくれたのだから
しかしその翌日、犠牲者が出てしまった
「リーファが……退場となった」
「何今の間!?」
ディアの謎の言葉の間にリーファが突っ込むが、すぐに額に手を当てられた
「ルールだから眠らせてもらうぞ」
「う、うん……もう終わりかぁ……」
リーファが残念そうに言うとディアが彼女にスリプルを掛けて眠らせた。
「さて、今日の会議を始めましょうか」
アスナさんがみんなを呼び掛け、今日この日誰を退場させるか会議を始めた。その様子は以前キリト君が語っていた攻略会議さながらに行われていた
「では、陽介さんは何かありますか?」
「あぁ、その……言いにくいんだけど昨日占ったのはリーファちゃんなんだ」
「でも、人狼にやられて意味が無くなっちゃったね」
「あぁ、だから結果は無しに等しいな。一応白だったけど……」
人狼でも異例な事態に誰もが困惑する中、俺はある1つの結論に達していた。そう、すでに人狼はこの五人の中にいる