プロローグ
コツ、コツ・・・と、ヒールのついた靴特有の足音が辺りに響き渡る。
しばらく歩くと、その者は大きな扉の前で足を止め、取っ手を掴んでゆっくりと開いた。
ギギィ、と蝶番(ちょうつがい)が悲鳴をあげる。
そして、その者は目の前にいる存在に向かってお辞儀をした。まるで、ピエロがするようなお辞儀を。
すると、目の前にいる存在が重々しく口を開く。
「・・・首尾はどうだ?」
「上々でございます、我が主」
その者はお辞儀を終えると、真っ直ぐに目の前の存在を見据えた。
「‘罪人’もそろえましたし、後は‘旅人’を連れてくるばかりとなっております」
「そうか・・・では、引き続きお前に任せよう」
「ふふ、承知しました」
薄く、笑みを浮かべるとその者はもう一度お辞儀をし直した。
「「全ては、我らの願いのために」」
互いが同時にそう言い放つと、その者は振り返って手を正面にかざす。
すると目の前に大きな扉のような物が出現し、扉を開いて少しだけ足を踏み入れた。
「それでは、このサイグローグ・・・行って参ります」
サイグローグは呑み込まれるように扉の奥へと歩を進め、静かにその場から姿を消した。
しばらく歩くと、その者は大きな扉の前で足を止め、取っ手を掴んでゆっくりと開いた。
ギギィ、と蝶番(ちょうつがい)が悲鳴をあげる。
そして、その者は目の前にいる存在に向かってお辞儀をした。まるで、ピエロがするようなお辞儀を。
すると、目の前にいる存在が重々しく口を開く。
「・・・首尾はどうだ?」
「上々でございます、我が主」
その者はお辞儀を終えると、真っ直ぐに目の前の存在を見据えた。
「‘罪人’もそろえましたし、後は‘旅人’を連れてくるばかりとなっております」
「そうか・・・では、引き続きお前に任せよう」
「ふふ、承知しました」
薄く、笑みを浮かべるとその者はもう一度お辞儀をし直した。
「「全ては、我らの願いのために」」
互いが同時にそう言い放つと、その者は振り返って手を正面にかざす。
すると目の前に大きな扉のような物が出現し、扉を開いて少しだけ足を踏み入れた。
「それでは、このサイグローグ・・・行って参ります」
サイグローグは呑み込まれるように扉の奥へと歩を進め、静かにその場から姿を消した。
■作者メッセージ
というわけで、プロローグはこれでお終いです。
次回からは各シリーズからサイグローグが脇役を連れてくるお話となります。
誰が出てくるかは・・・お楽しみください。
ちなみに、サイグローグとはリバースやリメイク版デスティニーの隠しダンジョンに出てきた白黒の何か道化師っぽい奴です。
次回からは各シリーズからサイグローグが脇役を連れてくるお話となります。
誰が出てくるかは・・・お楽しみください。
ちなみに、サイグローグとはリバースやリメイク版デスティニーの隠しダンジョンに出てきた白黒の何か道化師っぽい奴です。