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Tails of Vesperia  紅いセイギの片腕

イクサリオン改め、ポスケ

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  • あらすじ
  • 01 プロローグ  正義とセイギの交錯
  • プロローグ  正義とセイギの交錯

    〜ザウデ不落宮―最深部〜

    「蒼破追蓮!!」

    「雷神剣!!」

    黒い流れるような髪の青年と、同じく流れるような、但し深緑色の髪の先ほどより少し幼少年がそれぞれの得物のニバンボシ、ラストフェンサーを振るう。
    彼等の後ろには年代のバラバラな男女が各々、詠唱を行ったり、武器を構えて様子を窺っている。
    彼等に相対しているのは銀髪の鎧を纏った男性と、それより若干装甲が薄い赤い髪の男性だ。

    「風牙!!」

    銀髪の男性が振るった偽剣ディンノモスに風が絡みつき、青白い二つの衝撃波――蒼破追連を叩き落とし、ラストフェンサーで突撃した深緑の少年を弾き飛ばす。
    深緑の少年が体制を整える寸前に赤い髪の男性が右腕に持つ炎剣フランベルジュ・ブレイブを叩き付ける。
    間一髪、その攻撃を避けた少年に今度は左腕の氷刀ヴォーバルソード・ジャッジで照準を合わせた氷の弾丸が放たれる。

    「うわわわ!!?」

    ゴロゴロと芋虫のように転がり、弾丸から逃げる少年。
    その様子にニヤリと笑った男性は少年に致命傷を与えるために詠唱を省き魔術を放つ。

    「詠唱破棄、グランドダッシャー!!」

    土色の魔方陣が男性の足の下に展開した。
    少年は次の瞬間に訪れる激痛に耐えるため強く目を瞑る。





    だが、その瞬間は訪れなかった。




    術を放った男性が紅い長剣に身を貫かれたからだ。

    「貴様………シュヴァーン……!!」

    「すいません、隊長。けど、俺にも譲れないものが出来たんですよ……!!」

    「――――!!!!!」

    長剣を引き抜き、袈裟に斬りかかる無精髭の男。
    赤い液体の中に、男性が倒れ込みかける。

    「…………すまん、アレクセイ」

    彼の親友に謝りながら……

    12/10/18 22:23 イクサリオン改め、ポスケ   

    ■作者メッセージ
    ハッピーエンド√とバッド√有り、個人的にはバッドを書きたいです(´・ω・`)
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