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キングダムハーツV《仮》

アオキ

INDEX

  • あらすじ
  • 01 プロローグ
  • 02 第一章《胎動》 その1
  • 03 第一章《胎動》 その2
  • 04 第一章《胎動》 その3
  • プロローグ

    ○プロローグ○

    「...ほう、既にその心に他者の心を宿しているのか。エラクゥスめ、やりよるわ」
    二人の男が対峙する。
    「もう、闇を恐れた俺ではない」
    呑み込んだ者と呑まれた者。二人の意思は一つの心の中でぶつかり合い、渦巻いた。

    「たとえ我が心が取り込まれようが、たとえ我が身が闇そのものになろうが、
    そのためにどんな犠牲を払おうが構わない。...俺の目的は、ただ一つだ」
    青年の瞳に強い意思が宿る。

    「いい覚悟だな。まぁ、まだ時間はある。どちらがこの心の所有者かは、ゆっくり決めればいい。だが...」
    老人はいやらしく笑う。
    「策というのはいくつも講じておくものだ。種は既に蒔いてきた」
    彼の瞳は鈍い金色の光を放っていた。

    13/06/02 02:30 アオキ   

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