ゲーノベ :: ゲーム小説掲示板 > 黒嵐 > ドラゴンクエスト4〜勇者再び〜

ドラゴンクエスト4〜勇者再び〜

黒嵐

INDEX

  • あらすじ
  • 01 一章・復興偏 勇者、再開する。
  • 02 一章・復興編 勇者、驚く。
  • 一章・復興編 勇者、驚く。

    「こいつは・・・」

    ソロは、拍子抜けしてしまった。
    それも無理はない。なぜなら、渦の中心から出てきたのはスライムだったのだ。
    しかも、一匹だけ。

    ソロは、殺気を抑え、剣から手を離した。
    恐怖に震えるスライムが哀れに見えたのだ。

    それに、何やら後ろから視線を感じる。
    この状態では、スライムを無に帰す事はできない。
    誰だって好きな人の前で手は汚したくない。もっとも、害を及ぼすのなら話は別だが。


    突然、スライムが口を開いた。
    「ぼ、僕は悪いスライムじゃないよ!? 気がついたら、ここに出たんだ。本当だよ、信じてよ!」
    「黙れ。斬るぞ」

    冷たく言い放ったのはソロだった。再び剣に手をかける。
    「シンシア、少し目を瞑っててくれ。見たくない物を見る事になる」
    「待って、ソロ! 私、しゃべるスライムなんて初めて見たわ。もう少しだけ、話を聞いてみたい」

    一時の静寂が流れる。
    その静寂を破ったのはソロだった。

    「・・・シンシアに少しでも妙な事をしてみろ、貴様の体を真っ二つにしてやる」
    という条件で、対話が許された。

    「初めまして、スライムさん。私はシンシアっていうの。よろしくね?」
    「よ、よろしく・・・」


    その後、シンシアとスライムは見事に打ち解けてしまった。
    会話を横で聞いていたソロは、軽い嫉妬を覚えた。何度となくスライムを斬ろうとしたが、シンシアの悲しむ顔を考えたら、できなかった。

    「ねえ、ソロ。この子とっても面白いよ! 私、この子を斬るのは嫌だな・・・」
    「そうか・・・」
    旅を始めてから魔物を斬るのに何の抵抗もなかったソロだが、この時だけは迷いを感じた。
    勇者として魔物を斬るか、シンシアのために見逃すか。
    決断は下された。

    「シンシアがそこまで言うなら、斬るのは止めよう。ただし! あまりシンシアに近づかない事だな。貴様の事を信用したわけではない」

    シンシアの表情が明るくなった。それを見たソロは、斬らないで正解だと思った。

    ここに来た目的も忘れて、シンシアは嬉しそうな顔で、ソロは複雑な表情で地下室を後にした。

    「なあシンシア、これだけは約束してくれ。奴が妙な事をしたら、すぐに教えてくれ。いいな?」
    「わかった。約束するね!」

    一段落したが、なぜか胸騒ぎのするソロだった・・・

    11/12/31 00:21 黒嵐   

    ■作者メッセージ
    今回はPS3からの投稿てす。
    キーボード無いんで、めっちゃ苦労しました(泣)
    短めでごめんなさいm(_ _)m
    もう気力が・・・

    更新の幅が開いたのは、ネット回線が切れてたのが原因です。
    恐らく、もう回線は切れないと思います(笑)

    それでは、次回にご期待を!!
    HOME
    Copyright 黒嵐 All Rights Reserved.
    CGI by まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.34c