CHAPTER50【理解出来ない事】
闇の回廊から抜け出た場所はクロナの家だった。クロナはすぐにフウリ、ライヤ、ナミネを自分の部屋まで案内し、三人が部屋に入ったのを確認すると、下の階に降りていった。
その数分後、クロナが人数分のコーヒーを持ってきて、テーブルの上に置いた。すぐにフウリとライヤはコップをぶん取り、クロナが『砂糖を入れた方が』と言うまでもなく飲み干した
「「疲れたぁ!!」」
思わず叫びその場に倒れる。あれほどの戦いの後なので疲れていても無理は無いだろう。その様子を見てクロナは思わず溜め息をついてしまったが、ナミネはくすくすと笑っていた。
暫くはこのようなほのぼのとした時間を過ごしていたのだが、四人はほぼ同時にとある疑問を抱く。それはドアクロスの事だった。
「ねぇ、あのドアクロスって人。何者なんだろう?」
「さあな。どちらにしろ敵だろ?」
ライヤの言う通り、ドアクロスは得体が知れないが、敵である事は変わらない。そんな敵であるドアクロスが何故あのとき二度も助けてくれたのか、四人には全くわからなかった。
「…………まぁ、今は気にしなくても良いか。」
ライヤのその発言に三人とも頷く。確かに気になるが、今はそんなことを気にしている場合ではない。何故なら今世界にはもっと大事な事が起ころうとしているのだから。
「そう言えばさ、なんでナミネは奴らに捕まっていたんだ?」
それを聞いたのはフウリだった。他の二人もその時思った。いや、思わない方がおかしいのかもしれない。DEDが何の目的も無しにナミネを捉えるとは到底思えないのだ。
「奴らは、私の力を欲していたの。」
「「「!!」」」
三人はその言葉に驚く。ナミネが発した言葉があまりにもストレートに飛んできた為、少し動揺したが、改めてナミネの瞳を見ようとした時、部屋の窓際に闇の回廊が突如開き、そこからリクが帰ってきた。
「みんな、無事だったみたいだな。」
「「「「リク!!」」」」
リクがこちらに向かって歩いてくる。リクはクロナの一歩手前で止まり、ナミネを見て少しホッとする。
「話を戻すけど、私が捕まっていたのは、奴らが私の力を欲していたから。この、悪魔のような力を……」
「悪魔のような力?」
「ナミネはソラとソラに連なる者の記憶を操作する事が出来る。その力を機関に利用され、ソラの記憶を消しかけた事があった。」
「そうなんだ………。」
「でもさ、捉えてどうやってナミネのその力ってやつを手に入れるつもりだったんだ?」
疑問に感じた事を率直に聞いたライヤ。ナミネは迷いなく答えた。
「ダークエンドドラゴンは、倒した、もしくは殺した相手の力をそのまま使う事が出来る。だからダークエンドは私を殺すことで、ソラやソラに連なる人たちの記憶を壊そうとしたの。」
「何ですって!?」
信じられない事実。ダークエンドは倒した相手の能力さえも吸収すると言うのか。そうなるとあのとき何者かに襲われたミッキーの事がすぐに思い浮かんだ。もしかしたらあのときダークエンドがミッキーの力を奪おうと狙い、ミッキーは仮死状態にされたと考えるのが打倒だろうか。
幾ら仮説を述べた所で、何一つ真実に近づいていないクロナ達。もうすでに空は真っ暗になっており、その中心には明るい月が浮かんでいた。もう夜のようだ。もう夜も遅いので、仕方無くフウリ、ライヤ、ナミネ、リクは今晩だけクロナの家に泊まる事になった。出発の日まで後1日
その数分後、クロナが人数分のコーヒーを持ってきて、テーブルの上に置いた。すぐにフウリとライヤはコップをぶん取り、クロナが『砂糖を入れた方が』と言うまでもなく飲み干した
「「疲れたぁ!!」」
思わず叫びその場に倒れる。あれほどの戦いの後なので疲れていても無理は無いだろう。その様子を見てクロナは思わず溜め息をついてしまったが、ナミネはくすくすと笑っていた。
暫くはこのようなほのぼのとした時間を過ごしていたのだが、四人はほぼ同時にとある疑問を抱く。それはドアクロスの事だった。
「ねぇ、あのドアクロスって人。何者なんだろう?」
「さあな。どちらにしろ敵だろ?」
ライヤの言う通り、ドアクロスは得体が知れないが、敵である事は変わらない。そんな敵であるドアクロスが何故あのとき二度も助けてくれたのか、四人には全くわからなかった。
「…………まぁ、今は気にしなくても良いか。」
ライヤのその発言に三人とも頷く。確かに気になるが、今はそんなことを気にしている場合ではない。何故なら今世界にはもっと大事な事が起ころうとしているのだから。
「そう言えばさ、なんでナミネは奴らに捕まっていたんだ?」
それを聞いたのはフウリだった。他の二人もその時思った。いや、思わない方がおかしいのかもしれない。DEDが何の目的も無しにナミネを捉えるとは到底思えないのだ。
「奴らは、私の力を欲していたの。」
「「「!!」」」
三人はその言葉に驚く。ナミネが発した言葉があまりにもストレートに飛んできた為、少し動揺したが、改めてナミネの瞳を見ようとした時、部屋の窓際に闇の回廊が突如開き、そこからリクが帰ってきた。
「みんな、無事だったみたいだな。」
「「「「リク!!」」」」
リクがこちらに向かって歩いてくる。リクはクロナの一歩手前で止まり、ナミネを見て少しホッとする。
「話を戻すけど、私が捕まっていたのは、奴らが私の力を欲していたから。この、悪魔のような力を……」
「悪魔のような力?」
「ナミネはソラとソラに連なる者の記憶を操作する事が出来る。その力を機関に利用され、ソラの記憶を消しかけた事があった。」
「そうなんだ………。」
「でもさ、捉えてどうやってナミネのその力ってやつを手に入れるつもりだったんだ?」
疑問に感じた事を率直に聞いたライヤ。ナミネは迷いなく答えた。
「ダークエンドドラゴンは、倒した、もしくは殺した相手の力をそのまま使う事が出来る。だからダークエンドは私を殺すことで、ソラやソラに連なる人たちの記憶を壊そうとしたの。」
「何ですって!?」
信じられない事実。ダークエンドは倒した相手の能力さえも吸収すると言うのか。そうなるとあのとき何者かに襲われたミッキーの事がすぐに思い浮かんだ。もしかしたらあのときダークエンドがミッキーの力を奪おうと狙い、ミッキーは仮死状態にされたと考えるのが打倒だろうか。
幾ら仮説を述べた所で、何一つ真実に近づいていないクロナ達。もうすでに空は真っ暗になっており、その中心には明るい月が浮かんでいた。もう夜のようだ。もう夜も遅いので、仕方無くフウリ、ライヤ、ナミネ、リクは今晩だけクロナの家に泊まる事になった。出発の日まで後1日