HEARTS16【女王の心】
「なんだ?このクリスタル?」
足元にあったクリスタルを手にとって見てみた。それは色などなく、透明なクリスタルにハートのマークが描かれていて、とても不思議な物を感じる。
「………」
目を閉じて、右手のグローブを外した。右手の甲には、紫色でロクホウセイの中に円があり、更にその中にロクホウセイがある感じの紋章、ディアスの紋章があった。左手に持っていたクリスタルの上に紋章のある右手をかざし、強く念じる。すると紋章が紫色の光を放ち、このクリスタルの正体を把握した。
「そうか、そう言う事だったのか………!」
俺はすぐにハートの女王の居場所に向かう。もちろん今回はこそこそとする必要もなく堂々と
「何?私のハートを見つけた?」
ハートの女王が少し疑ったような声で聞く。強く頷き、裁判用の机に先程のクリスタルを置いた。
「これです」
「これは………クリスタル?」
「はい。とある物から情報を得た物でして」
そこから俺の長い解説が始まる。このクリスタルは【コールクリスタル】と呼ばれる物で、大切な物であればあるほど、アンチネスやハートレスにそれをこのクリスタルに封印されてしまうという物。つまり、ハートの女王が自分のハートを大切にしていたので、それをハートレスが狙い、ハートをコールクリスタルに封印したという事である。
「なるほど。それでどうやってその封印を解くのだ?」
「こうします」
そう言うとクリスタルに軽く炎の魔法、ファイアを使い、クリスタルをあぶり始めた。するとクリスタルが少しずつ氷のように溶けていく。
「これは!?」
ハートの女王が驚き、俺はさらに解説する。
「コールクリスタルの性質は氷と同じです。なので、炎で少しあぶれば簡単に溶けて、ほら………」
クリスタルのあった場所を指差すと、そこには女王のハートがしっかりとあった。俺はそれを手に取り、女王に渡した。
「お前、まさか自分が盗んだくせに、探したと偽って私を騙す気か?」
ハートの女王の疑い癖は相変わらず、ちっとも変わっていない。用心深いのは良いことだがこれでは人間不信である。俺は素直に違うと言い切り、ハートの女王は半信半疑なのだが、俺を見逃す事にした。
「ここにはアンチネスは現れなかったか………」
再び目を閉じて、強く念じた。アンチネスの居場所をディアスの力――先程クリスタルを調べた物――で探っているのだ。
その時だった、突如俺の脳裏に聞き覚えのある少女の声が聞こえた。
お願い…………助けて!
その言葉を聞くと、目を開き、異空の回廊を開いてキーブレードライドで異空間に出た。あのときの声……俺は知ってる。
その声は、君なのか?
足元にあったクリスタルを手にとって見てみた。それは色などなく、透明なクリスタルにハートのマークが描かれていて、とても不思議な物を感じる。
「………」
目を閉じて、右手のグローブを外した。右手の甲には、紫色でロクホウセイの中に円があり、更にその中にロクホウセイがある感じの紋章、ディアスの紋章があった。左手に持っていたクリスタルの上に紋章のある右手をかざし、強く念じる。すると紋章が紫色の光を放ち、このクリスタルの正体を把握した。
「そうか、そう言う事だったのか………!」
俺はすぐにハートの女王の居場所に向かう。もちろん今回はこそこそとする必要もなく堂々と
「何?私のハートを見つけた?」
ハートの女王が少し疑ったような声で聞く。強く頷き、裁判用の机に先程のクリスタルを置いた。
「これです」
「これは………クリスタル?」
「はい。とある物から情報を得た物でして」
そこから俺の長い解説が始まる。このクリスタルは【コールクリスタル】と呼ばれる物で、大切な物であればあるほど、アンチネスやハートレスにそれをこのクリスタルに封印されてしまうという物。つまり、ハートの女王が自分のハートを大切にしていたので、それをハートレスが狙い、ハートをコールクリスタルに封印したという事である。
「なるほど。それでどうやってその封印を解くのだ?」
「こうします」
そう言うとクリスタルに軽く炎の魔法、ファイアを使い、クリスタルをあぶり始めた。するとクリスタルが少しずつ氷のように溶けていく。
「これは!?」
ハートの女王が驚き、俺はさらに解説する。
「コールクリスタルの性質は氷と同じです。なので、炎で少しあぶれば簡単に溶けて、ほら………」
クリスタルのあった場所を指差すと、そこには女王のハートがしっかりとあった。俺はそれを手に取り、女王に渡した。
「お前、まさか自分が盗んだくせに、探したと偽って私を騙す気か?」
ハートの女王の疑い癖は相変わらず、ちっとも変わっていない。用心深いのは良いことだがこれでは人間不信である。俺は素直に違うと言い切り、ハートの女王は半信半疑なのだが、俺を見逃す事にした。
「ここにはアンチネスは現れなかったか………」
再び目を閉じて、強く念じた。アンチネスの居場所をディアスの力――先程クリスタルを調べた物――で探っているのだ。
その時だった、突如俺の脳裏に聞き覚えのある少女の声が聞こえた。
お願い…………助けて!
その言葉を聞くと、目を開き、異空の回廊を開いてキーブレードライドで異空間に出た。あのときの声……俺は知ってる。
その声は、君なのか?
■作者メッセージ
ワンダーランドは終了!次はどの世界にしようかな?