DREAM25【一触即発】
「闇よっ!」
そう叫ぶと共にディアの回りに闇が集まり、やがて身を包んだ。それは一瞬にしてディアがセイと名乗っていた時に着用していた赤と黒の防具を形作り、装備していた。だが以前と違い仮面はつけていない。
「ディア……本気なんだね」
他人を救うためなら闇の力を使う事も躊躇わない、ディアは何処かレイ君に似てきたのかもしれない。深く頷き、私も同様にキーブレードを構える。
「全力で、貴方を援護するよ!」
ディアには聞こえていないだろうが、せめてこの言葉を言い聞かせたかった。その方が何も言わないより安心出来る。今の彼はベネトナシュに対する怒りによって闇を解き放っているからこそ他の音が一切耳に入らないのは想定済みだ。
今回はドゥーハ達と効率よく戦う為にフォーメーションを組み戦闘を行う事になった。もしかしたらこれからも連携を確認しながら七星座と戦っていく事になるかもしれない。この戦いではディアと私を前線にし、アディア、フィオ君、ダーク君を後衛にした防御重視の戦術となった。早い話、特殊な力―D-リンクを使える私や闇の力を解放したディア―を持った者とそれ以外である。そう言った意味では攻撃的かもしれない。
「行くよディア!」
「あぁ!」
二人同時に走り出し、この部屋のもっとも高い位置に立ってライフルを構えるドゥーハの所へ向かう。だがそれを仲間のナイトメア達が阻み、ドゥーハが高い位置から私達を狙う。まさに完璧なフォーメーションだった。
「ドゥーハ様の所には行かせないよ!」
「我らはここを通さない!」
アシカとジャグラーが纏まったような容姿のドリームイーター、アシカジャグラーと王者の風格漂うライオンのドリームイーター、オーラライオンの二体が立ち塞がる。だがその時、後ろから紫色の巨大なエネルギー弾が飛んできて二体を攻撃した。
れによって二体は吹っ飛ばされ、道が開けた。
「二人とも、大丈夫?」
それを撃ったのはフィオ君だった。アローガンをスナイプモードに変化させて見事に二体の間を射抜いたのだ。
「ありがとう、フィオ君!」
「うん、これが僕の技……【ヘルショット】だよ!!」
夢の世界に降りてフィオ君が自らの得意技と豪語して止まないヘルショットを初めて放った事により一時的にだな道が開き、私達二人はこの場をフィオ君達に任せ、ドゥーハの元に向かう。
そして私達はドゥーハのいる場所にたどり着いた。そこは戦える程のスペースは辛うじてあるが落ちたら一溜まりもないほどに高い場所だった。その中央にはドゥーハが残り二体のドリームイーター―キバタイガーとボウクンレックス―を引き連れて立っていた。
「ディア……」
「ドゥーハ、勝負だ」
ただそれだけ用件を言うとディアは容赦なく攻撃を仕掛ける。だがそれはボウクンレックスの巨体に防がれ、背後からキバタイガーの奇襲に襲われるが、その時に炎の魔法、ファイガを放ち、ディアを守る事に成功した。
「ディア、ナイトメア達は私が引き受けるからドゥーハを!」
「わかった!」
ディアがドゥーハと一騎討ちとなり、私はナイトメア二体との戦いとなった。
「女……お前やられたいのか?」
「ボウクンレックス、油断しない方が良い。やつはキングダムハーツの巫女と言う特殊な存在、故に物凄い力を隠し持っているに違いない」
私を見て余裕綽々な態度を見せているボウクンレックスに注意をするキバタイガー。見た目通りやはり冷静沈着で、私の事さえ知っていた程の情報通でもあるようだ。おそらく彼は七星座のドリームイーターの中でも強い部類に入るのだろう。油断したら一瞬で捩じ伏せられてしまいそうだ。
「それに、あのD-リンクを成功させている以上、侮れないのは確かだ」
まだ完全に物にしてはいないが、D-リンクの事も知っているとなると彼がエースと認識して良いだろう。先程の事も把握し、ここまで他のナイトメアをまとめあげている。先程言った事も染まってかなり厄介な存在である。
「話は済んだ?」
二体のドリームイーターは頷き、戦闘体勢に入る。
「私、本当は貴方達とは戦いたく無いけど……ベネトナシュを倒して、またみんなが夢を見られるようになったら貴方達も仲間達も…助かるとしたら……負けられない!!」
もう迷わない。私は自分の心から一時的に情けと言う感情をシャットアウトし、キーブレードを構えた。そしてあのときのアディアの言葉を思い出しながらもう一度D-リンクを試みる。
「D-リンク……」
心がどんどん別の存在のような感覚になっていき、そして私の姿は再び変化を遂げた。
「レイ!!」
再びD-リンクを成功させ、持っていた武器がレイムチェーンに変化した。このD-リンクをしていると本当にレイ君と心が繋がっていると思えるのはどうしてだろう。今私はレイ君の心と共に戦っている、そう思うと自然と勇気が湧いてくる。相手のドリームイーターは二体、こっちは1つと一人。戦うには十分だ。
そう叫ぶと共にディアの回りに闇が集まり、やがて身を包んだ。それは一瞬にしてディアがセイと名乗っていた時に着用していた赤と黒の防具を形作り、装備していた。だが以前と違い仮面はつけていない。
「ディア……本気なんだね」
他人を救うためなら闇の力を使う事も躊躇わない、ディアは何処かレイ君に似てきたのかもしれない。深く頷き、私も同様にキーブレードを構える。
「全力で、貴方を援護するよ!」
ディアには聞こえていないだろうが、せめてこの言葉を言い聞かせたかった。その方が何も言わないより安心出来る。今の彼はベネトナシュに対する怒りによって闇を解き放っているからこそ他の音が一切耳に入らないのは想定済みだ。
今回はドゥーハ達と効率よく戦う為にフォーメーションを組み戦闘を行う事になった。もしかしたらこれからも連携を確認しながら七星座と戦っていく事になるかもしれない。この戦いではディアと私を前線にし、アディア、フィオ君、ダーク君を後衛にした防御重視の戦術となった。早い話、特殊な力―D-リンクを使える私や闇の力を解放したディア―を持った者とそれ以外である。そう言った意味では攻撃的かもしれない。
「行くよディア!」
「あぁ!」
二人同時に走り出し、この部屋のもっとも高い位置に立ってライフルを構えるドゥーハの所へ向かう。だがそれを仲間のナイトメア達が阻み、ドゥーハが高い位置から私達を狙う。まさに完璧なフォーメーションだった。
「ドゥーハ様の所には行かせないよ!」
「我らはここを通さない!」
アシカとジャグラーが纏まったような容姿のドリームイーター、アシカジャグラーと王者の風格漂うライオンのドリームイーター、オーラライオンの二体が立ち塞がる。だがその時、後ろから紫色の巨大なエネルギー弾が飛んできて二体を攻撃した。
れによって二体は吹っ飛ばされ、道が開けた。
「二人とも、大丈夫?」
それを撃ったのはフィオ君だった。アローガンをスナイプモードに変化させて見事に二体の間を射抜いたのだ。
「ありがとう、フィオ君!」
「うん、これが僕の技……【ヘルショット】だよ!!」
夢の世界に降りてフィオ君が自らの得意技と豪語して止まないヘルショットを初めて放った事により一時的にだな道が開き、私達二人はこの場をフィオ君達に任せ、ドゥーハの元に向かう。
そして私達はドゥーハのいる場所にたどり着いた。そこは戦える程のスペースは辛うじてあるが落ちたら一溜まりもないほどに高い場所だった。その中央にはドゥーハが残り二体のドリームイーター―キバタイガーとボウクンレックス―を引き連れて立っていた。
「ディア……」
「ドゥーハ、勝負だ」
ただそれだけ用件を言うとディアは容赦なく攻撃を仕掛ける。だがそれはボウクンレックスの巨体に防がれ、背後からキバタイガーの奇襲に襲われるが、その時に炎の魔法、ファイガを放ち、ディアを守る事に成功した。
「ディア、ナイトメア達は私が引き受けるからドゥーハを!」
「わかった!」
ディアがドゥーハと一騎討ちとなり、私はナイトメア二体との戦いとなった。
「女……お前やられたいのか?」
「ボウクンレックス、油断しない方が良い。やつはキングダムハーツの巫女と言う特殊な存在、故に物凄い力を隠し持っているに違いない」
私を見て余裕綽々な態度を見せているボウクンレックスに注意をするキバタイガー。見た目通りやはり冷静沈着で、私の事さえ知っていた程の情報通でもあるようだ。おそらく彼は七星座のドリームイーターの中でも強い部類に入るのだろう。油断したら一瞬で捩じ伏せられてしまいそうだ。
「それに、あのD-リンクを成功させている以上、侮れないのは確かだ」
まだ完全に物にしてはいないが、D-リンクの事も知っているとなると彼がエースと認識して良いだろう。先程の事も把握し、ここまで他のナイトメアをまとめあげている。先程言った事も染まってかなり厄介な存在である。
「話は済んだ?」
二体のドリームイーターは頷き、戦闘体勢に入る。
「私、本当は貴方達とは戦いたく無いけど……ベネトナシュを倒して、またみんなが夢を見られるようになったら貴方達も仲間達も…助かるとしたら……負けられない!!」
もう迷わない。私は自分の心から一時的に情けと言う感情をシャットアウトし、キーブレードを構えた。そしてあのときのアディアの言葉を思い出しながらもう一度D-リンクを試みる。
「D-リンク……」
心がどんどん別の存在のような感覚になっていき、そして私の姿は再び変化を遂げた。
「レイ!!」
再びD-リンクを成功させ、持っていた武器がレイムチェーンに変化した。このD-リンクをしていると本当にレイ君と心が繋がっていると思えるのはどうしてだろう。今私はレイ君の心と共に戦っている、そう思うと自然と勇気が湧いてくる。相手のドリームイーターは二体、こっちは1つと一人。戦うには十分だ。