DREAM67【刑死者の聖獣】
ディズニーキャッスルでの大戦争の中、鈴神さんはディアの告白の返事をすると同時に聖獣“ダークエンド”を覚醒させ敵全体の時を止めた
「よし……!」
敵の動きが止まっている隙にディアは可能な限りの攻撃を仕掛け、ドリームイーター達に満遍なくダメージを与えた。しかしどれだけ攻めても相手が倒れる気配は無い。何故なら今は時が止まった空間であるため、これが解けた時止まっている間に受けたダメージを全て受けるのである
「今だ鈴神、時を動かせ!」
「了解!アンロックタイム!」
止まっている時を強制的に動かす技“アンロックタイム”で時の流れを元に戻し、再び敵は動き出すが先程ディアが与えていた攻撃分のダメージを一辺に喰らい消滅した
「やりましたねディアさん!」
「あぁ、お前のお陰だよ」
何時もは冷たく当たってばかりのディアがお礼を言うほど素直になっており、二人は本当の意味で仲間になれたようだ。このエリアのドリームイーターが完全にいなくなった時、アディアが彼らの元にやって来た
「ディア、鈴神!」
「アディア、どうしたんだ?」
「じ、実は……」
一方その頃、王様やダーク君と共にこの大量のドリームイーターを出現させている親玉を捜索している私は、ダーク君からここへ来た訳と聖獣を覚醒させた事について走りながら聞いていた
「そう言えばダーク君、何故ここが分かったの?ローグやルプクスに聞いたとか?」
「あぁ、その事なんだけど……ガントラが教えてくれたんだ」
「ガントラって……あの聖獣の事?」
「あぁ。ガントラみてーな聖獣はどうやら他の聖獣の匂いに敏感みてーでな、だから分かったんだ」
「……それで、どうやって聖獣を?」
「ヒナタさんに特訓してもらったんだ」
「ひ、ヒナタさんに!?」
ヒナタさんとはディアス家の長女であり、レイ君やヒトミちゃんにとっては母親のような存在である。キーブレードやそれに関する歴史についても詳しく、もっとも恐ろしいのはあのレイ君の師匠であり言い方は悪いがあの強さの原因であること。レイ君が頑張って手にしたあの強さは実は彼女の特訓のお陰であり、ヒナタさん自体彼が何度も連敗するほど強い。そんな彼女にダーク君は特訓してもらったと言うのだ
「フィオのやつが夢の世界に戻ったし、俺も戻んなきゃいけねーって思ったけどさ……俺、思ったんだ。“今の俺なんかで役に立つか”ってな。お前らが戦う度に敵も強くなっていく、そんな状況であのときのまま突っ込んでいったら確実に足手まといだ。だから俺は、ヒナタさんに特訓を頼んだ」
『……と言う訳なんだ。俺はクロナ達の力になってやりたい、頼むよヒナタさん!』
『……言っておくけど、口答えは一切許さないわよ?』
『えっ、それじゃあ!』
『えぇ、貴方を全力で強くさせてもらうわ』
『ありがとうございます!』
「それからは死ぬような想いをたくさんするくらい厳しい特訓が続いた。特訓の期間は短くても、それは俺に強くなる切っ掛けをくれた」
『これは……!?』
『おめでとう。それは“聖獣”と言う物よ。貴方の覚悟が力となり、形となった姿』
『これが……俺の……』
『さぁ、行きなさいダーク君。今の貴方ならクロナちゃん達を助けてあげられる』
『……はい!』
「その後はガントラに導かれて、知っての通りさ」
「ダーク君……」
ダーク君もダーク君なりに自分の中の迷いと決着をつけ、聖獣を覚醒させた。それは私達にとって大きな戦力となり、これで私達の中に聖獣使いが五人いる事になる。
「ありがとう」
「へっ、良いって事よ!それよか早く行こーぜ!」
何処までも続く長い廊下を走っていると、頭の中に響くように聞き覚えのある声がした
《みなさん、聞こえますか?》
「えっ、鈴神さん!?」
《驚きましたか?今私の聖獣の力を使ってみなさんの頭に直接話し掛けてるんですけど》
「聖獣覚醒させたのかよ!?」
鈴神さんのまさかのカミングアウトにダーク君はオーバーリアクションで驚き、テレパシーのような物で語りかける鈴神さんは話を続けた
《先程アディア君と合流したんですけど、大変な事が分かったんです!》
「大変な事?」
「んだよそれ?」
《どうやらこの城には、“スペルカン”と言う存在がいるようです!》
「スペルカン?なんだいそれは?」
《王様、みなさん。よく聞いてください。スペルカンは魔術師タイプのドリームイーターで、他のドリームイーターを召喚する能力があるようなんです!》
「なんですって!?」
他のドリームイーターを召喚する能力を持つスペルカン、恐らくこの大量すぎるドリームイーターはそのドリームイーターが原因だろう
「そのドリームイーター、何処にいるんだ?」
《先程アディア君が空を飛んでいるのを見たそうで、今頃城の何処かを巡回しているのかも……》
「……あれを!」
空を飛んでいると言う言葉を聞いてもしかしたらと想い上を見上げると箒に乗ったペリカンのようなドリームイーターがそこにはおり、確かに飛んでいた。先程の情報が正しければ、間違いなくあれがスペルカンだ
「いた!あいつだ!」
《待ってください!あの高さではこちらの攻撃が届きません!》
「じゃあどうすれば?」
「……ねぇ鈴神さん、ダーク君、王様……私に考えがあるわ」
スペルカンが視界から消えたとき、私はテレパシーで話し掛ける鈴神にこう言った
「鈴神さん……“彼”の場所を特定出来る?」
「よし……!」
敵の動きが止まっている隙にディアは可能な限りの攻撃を仕掛け、ドリームイーター達に満遍なくダメージを与えた。しかしどれだけ攻めても相手が倒れる気配は無い。何故なら今は時が止まった空間であるため、これが解けた時止まっている間に受けたダメージを全て受けるのである
「今だ鈴神、時を動かせ!」
「了解!アンロックタイム!」
止まっている時を強制的に動かす技“アンロックタイム”で時の流れを元に戻し、再び敵は動き出すが先程ディアが与えていた攻撃分のダメージを一辺に喰らい消滅した
「やりましたねディアさん!」
「あぁ、お前のお陰だよ」
何時もは冷たく当たってばかりのディアがお礼を言うほど素直になっており、二人は本当の意味で仲間になれたようだ。このエリアのドリームイーターが完全にいなくなった時、アディアが彼らの元にやって来た
「ディア、鈴神!」
「アディア、どうしたんだ?」
「じ、実は……」
一方その頃、王様やダーク君と共にこの大量のドリームイーターを出現させている親玉を捜索している私は、ダーク君からここへ来た訳と聖獣を覚醒させた事について走りながら聞いていた
「そう言えばダーク君、何故ここが分かったの?ローグやルプクスに聞いたとか?」
「あぁ、その事なんだけど……ガントラが教えてくれたんだ」
「ガントラって……あの聖獣の事?」
「あぁ。ガントラみてーな聖獣はどうやら他の聖獣の匂いに敏感みてーでな、だから分かったんだ」
「……それで、どうやって聖獣を?」
「ヒナタさんに特訓してもらったんだ」
「ひ、ヒナタさんに!?」
ヒナタさんとはディアス家の長女であり、レイ君やヒトミちゃんにとっては母親のような存在である。キーブレードやそれに関する歴史についても詳しく、もっとも恐ろしいのはあのレイ君の師匠であり言い方は悪いがあの強さの原因であること。レイ君が頑張って手にしたあの強さは実は彼女の特訓のお陰であり、ヒナタさん自体彼が何度も連敗するほど強い。そんな彼女にダーク君は特訓してもらったと言うのだ
「フィオのやつが夢の世界に戻ったし、俺も戻んなきゃいけねーって思ったけどさ……俺、思ったんだ。“今の俺なんかで役に立つか”ってな。お前らが戦う度に敵も強くなっていく、そんな状況であのときのまま突っ込んでいったら確実に足手まといだ。だから俺は、ヒナタさんに特訓を頼んだ」
『……と言う訳なんだ。俺はクロナ達の力になってやりたい、頼むよヒナタさん!』
『……言っておくけど、口答えは一切許さないわよ?』
『えっ、それじゃあ!』
『えぇ、貴方を全力で強くさせてもらうわ』
『ありがとうございます!』
「それからは死ぬような想いをたくさんするくらい厳しい特訓が続いた。特訓の期間は短くても、それは俺に強くなる切っ掛けをくれた」
『これは……!?』
『おめでとう。それは“聖獣”と言う物よ。貴方の覚悟が力となり、形となった姿』
『これが……俺の……』
『さぁ、行きなさいダーク君。今の貴方ならクロナちゃん達を助けてあげられる』
『……はい!』
「その後はガントラに導かれて、知っての通りさ」
「ダーク君……」
ダーク君もダーク君なりに自分の中の迷いと決着をつけ、聖獣を覚醒させた。それは私達にとって大きな戦力となり、これで私達の中に聖獣使いが五人いる事になる。
「ありがとう」
「へっ、良いって事よ!それよか早く行こーぜ!」
何処までも続く長い廊下を走っていると、頭の中に響くように聞き覚えのある声がした
《みなさん、聞こえますか?》
「えっ、鈴神さん!?」
《驚きましたか?今私の聖獣の力を使ってみなさんの頭に直接話し掛けてるんですけど》
「聖獣覚醒させたのかよ!?」
鈴神さんのまさかのカミングアウトにダーク君はオーバーリアクションで驚き、テレパシーのような物で語りかける鈴神さんは話を続けた
《先程アディア君と合流したんですけど、大変な事が分かったんです!》
「大変な事?」
「んだよそれ?」
《どうやらこの城には、“スペルカン”と言う存在がいるようです!》
「スペルカン?なんだいそれは?」
《王様、みなさん。よく聞いてください。スペルカンは魔術師タイプのドリームイーターで、他のドリームイーターを召喚する能力があるようなんです!》
「なんですって!?」
他のドリームイーターを召喚する能力を持つスペルカン、恐らくこの大量すぎるドリームイーターはそのドリームイーターが原因だろう
「そのドリームイーター、何処にいるんだ?」
《先程アディア君が空を飛んでいるのを見たそうで、今頃城の何処かを巡回しているのかも……》
「……あれを!」
空を飛んでいると言う言葉を聞いてもしかしたらと想い上を見上げると箒に乗ったペリカンのようなドリームイーターがそこにはおり、確かに飛んでいた。先程の情報が正しければ、間違いなくあれがスペルカンだ
「いた!あいつだ!」
《待ってください!あの高さではこちらの攻撃が届きません!》
「じゃあどうすれば?」
「……ねぇ鈴神さん、ダーク君、王様……私に考えがあるわ」
スペルカンが視界から消えたとき、私はテレパシーで話し掛ける鈴神にこう言った
「鈴神さん……“彼”の場所を特定出来る?」
■作者メッセージ
KH2.5発売おめでとうございます!!
これからも我らファイブ・ブレードはキングダムハーツを応援し続けます!みなさん、どうかこれからも宜しくお願いします!
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