DREAM68【謎の青い影】
「今よ!」
「うん、任せてクロナちゃん!」
元気よく返事をしてくれたフィオ君は空中を飛来するスペルカン目掛けてアローガンを連射した。銃弾は凄まじいほどのスピードで迫るが、流石のスペルカンもそれに気づかないほど馬鹿では無かった
「このままじゃ避けられる……?」
「任せろ、グラビガ!」
間一髪のタイミングでディアが重力魔法“グラビガ”を発動し、スペルカンの動きを制限した。その為動く事もままならずフィオ君の放った弾丸に当たり、そのまま落下してしまった
「よし!」
私の考え、それはスペルカンを撃ち落として地上戦に持ち込む事だった。あの後雲の位置ギリギリまで高く飛ぶスペルカンを引きずり下ろすには相当の狙撃力が必要だと思い、そこで私は鈴神さんに天才的なスナイパーであるフィオ君の位置を割り出し、ディア達と合流してからフィオ君と合流、そのまま彼に頼んだのだ。現実世界では百発百中と謳われたフィオ君ではあるがそれは現実での話。流石に夢の世界では不安が残る、だからディアにグラビガを使ってもらうことで動きを封じた上で撃ち落とす事にしたのだ。その結果スペルカンは箒を壊され、数十pほどしか浮遊出来ない状態となって地上に来てしまった
「よし、落下した衝撃で箒を壊したみたいだ!」
「それじゃあ、やっちゃって良いー?」
「トーゼン!」
大量のドリームイーターの原因であるスペルカンを倒せばこの騒ぎも終わり、王様も本来の立場に戻る事が出来る。しかしいくらスペルカンの行動を制限したとは言え、まだやつには仲間を召喚する能力がある為全く油断が出来ない。スペルカンは早速何十体ものドリームイーターを召喚した
「このザコどもは俺達に任せろ」
「クロナは王様達と一緒にあいつを!」
ディアとアディアが召喚されたドリームイーター達を引き受け、私と王様、そしてフィオ君とダーク君とプロメッサの五人でスペルカンと戦う事になり、鈴神さんはいつも通り後衛に回って敵の分析を開始した
「分かった、行くよみんな!」
「「おう!」」
「「うん!」」
五人全員がそれぞれの武器を構えた時、いきなり複数の岩石が流星群のように落ちてきた。それを辛うじて避けたがそれはまだ続いており、どうやらスペルカンの放った“メテオ”のようだ
「いきなり派手な技使うじゃねーかよ……」
「なら私が行くよー!」
そう言ってプロメッサは無謀にも流星群の中へと突っ込んでいくが、ただ真っ直ぐ走っているように見えて実は全て的確に避けており、スペルカンの目の前で炎の魔法“ファイガ”を放った
「雷よー!」
さらに雷属性魔法“サンダガ”を放ち炎と雷の二重攻撃でスペルカンを翻弄した
「ポイズンも食らえーっ!」
降り注ぐ流星群の中華麗にそれを回避しつつプロメッサはさらに毒も浴びせた。
「やぁっ!」
続いて双剣から放たれる超乱舞“ラストアルカナム”での物理攻撃でスペルカンを追い詰めていき、そのスペルカンもまた攻撃を仕掛けようとしたその時、プロメッサは霧の魔法“ミスト”を放ち視界を避け切った
「凄い……あんなにたくさんの技を一度に繰り出すなんて……!」
「プロメシア!」
彼女の指示で聖獣プロメシアが現れ、スペルカンに重い拳をぶつけた。それに怯んでいる間にプロメッサ自身も三回ほど翼を斬るようにして攻撃した
「王様、私と連携攻撃しよー!」
「分かったよ!」
プロメッサが上空に雷を放ち、それを王様が光の魔法“ホーリー”で貫いた。するとホーリーは雷を纏いスペルカンへと向かっていった
「お前も行け、ガントラ!」
続いてダーク君も聖獣を召喚し、ガントラは雷のホーリーに着いていくようにして炎を纏った拳を構えて飛んでいく。しかしその時、鈴神さんから衝撃的な報せが入った
「みなさん、威力が足りません!このままでは一撃で倒せません!」
「どういう事だよ!?」
「分析してみて分かったのですが……なんとスペルカンは“カウンター”の力を持っているようなんです!」
「何ですって!?」
カウンターとは文字通りの反撃であり、自分が直前に受けたダメージを2倍にして相手全員に返すと言う恐ろしい技。つまりそれをやらせない為には一撃で仕留めるしかないのだ
「でも、スペルカンはそんなの持ってなかったはずじゃ……」
「恐らく、七星座が与えた物でしょう。そして私の予想が正しければ……」
アディアの疑問ももっともだが鈴神さんの言い分も納得せざるを得なかった。そして鈴神さんの視線の先にはやはり彼がいた
「やっぱり……貴方だったんですね、この城にスペルカンを呼び出したのは」
「ケッ、バレたか。流石はライブラリアーだな」
アリオスだった。このディズニーキャッスルにスペルカンを呼び、ここまでの大戦争に発展させた張本人。しかしこうしている間にも三人の連携攻撃はスペルカンに迫っていく
「このままじゃ……お願い、間に合って!」
急いで連携攻撃に加勢しようと走るが、ホーリーのスピードは予想以上に早く、ガントラも当然途中で攻撃を止めては行けない為、どうする事も出来ない
「駄目なの……?」
もう諦めかけたその時、私の中から何か力が飛び出すような感覚に襲われた
「っ!?……きゃあ!」
その時点で私は気絶してしまい、その上空には形こそ無い物の鳥類のような青い影が現れていた
「なんだありゃ!?」
ダーク君が驚いたのも束の間、青い影の鳥は目にも止まらぬ早さで連携攻撃に追い付き、巨大過ぎるほどの氷の弾丸を放ち加勢した。約4属性による連携攻撃はスペルカンを飲み込み、一瞬で倒してしまった
「何が……」
「起こったんだ……!?」
アリオスはスペルカンが倒された事を確認するとこの場から去ってしまい、全員が今起きた現象に困惑していた
「うん、任せてクロナちゃん!」
元気よく返事をしてくれたフィオ君は空中を飛来するスペルカン目掛けてアローガンを連射した。銃弾は凄まじいほどのスピードで迫るが、流石のスペルカンもそれに気づかないほど馬鹿では無かった
「このままじゃ避けられる……?」
「任せろ、グラビガ!」
間一髪のタイミングでディアが重力魔法“グラビガ”を発動し、スペルカンの動きを制限した。その為動く事もままならずフィオ君の放った弾丸に当たり、そのまま落下してしまった
「よし!」
私の考え、それはスペルカンを撃ち落として地上戦に持ち込む事だった。あの後雲の位置ギリギリまで高く飛ぶスペルカンを引きずり下ろすには相当の狙撃力が必要だと思い、そこで私は鈴神さんに天才的なスナイパーであるフィオ君の位置を割り出し、ディア達と合流してからフィオ君と合流、そのまま彼に頼んだのだ。現実世界では百発百中と謳われたフィオ君ではあるがそれは現実での話。流石に夢の世界では不安が残る、だからディアにグラビガを使ってもらうことで動きを封じた上で撃ち落とす事にしたのだ。その結果スペルカンは箒を壊され、数十pほどしか浮遊出来ない状態となって地上に来てしまった
「よし、落下した衝撃で箒を壊したみたいだ!」
「それじゃあ、やっちゃって良いー?」
「トーゼン!」
大量のドリームイーターの原因であるスペルカンを倒せばこの騒ぎも終わり、王様も本来の立場に戻る事が出来る。しかしいくらスペルカンの行動を制限したとは言え、まだやつには仲間を召喚する能力がある為全く油断が出来ない。スペルカンは早速何十体ものドリームイーターを召喚した
「このザコどもは俺達に任せろ」
「クロナは王様達と一緒にあいつを!」
ディアとアディアが召喚されたドリームイーター達を引き受け、私と王様、そしてフィオ君とダーク君とプロメッサの五人でスペルカンと戦う事になり、鈴神さんはいつも通り後衛に回って敵の分析を開始した
「分かった、行くよみんな!」
「「おう!」」
「「うん!」」
五人全員がそれぞれの武器を構えた時、いきなり複数の岩石が流星群のように落ちてきた。それを辛うじて避けたがそれはまだ続いており、どうやらスペルカンの放った“メテオ”のようだ
「いきなり派手な技使うじゃねーかよ……」
「なら私が行くよー!」
そう言ってプロメッサは無謀にも流星群の中へと突っ込んでいくが、ただ真っ直ぐ走っているように見えて実は全て的確に避けており、スペルカンの目の前で炎の魔法“ファイガ”を放った
「雷よー!」
さらに雷属性魔法“サンダガ”を放ち炎と雷の二重攻撃でスペルカンを翻弄した
「ポイズンも食らえーっ!」
降り注ぐ流星群の中華麗にそれを回避しつつプロメッサはさらに毒も浴びせた。
「やぁっ!」
続いて双剣から放たれる超乱舞“ラストアルカナム”での物理攻撃でスペルカンを追い詰めていき、そのスペルカンもまた攻撃を仕掛けようとしたその時、プロメッサは霧の魔法“ミスト”を放ち視界を避け切った
「凄い……あんなにたくさんの技を一度に繰り出すなんて……!」
「プロメシア!」
彼女の指示で聖獣プロメシアが現れ、スペルカンに重い拳をぶつけた。それに怯んでいる間にプロメッサ自身も三回ほど翼を斬るようにして攻撃した
「王様、私と連携攻撃しよー!」
「分かったよ!」
プロメッサが上空に雷を放ち、それを王様が光の魔法“ホーリー”で貫いた。するとホーリーは雷を纏いスペルカンへと向かっていった
「お前も行け、ガントラ!」
続いてダーク君も聖獣を召喚し、ガントラは雷のホーリーに着いていくようにして炎を纏った拳を構えて飛んでいく。しかしその時、鈴神さんから衝撃的な報せが入った
「みなさん、威力が足りません!このままでは一撃で倒せません!」
「どういう事だよ!?」
「分析してみて分かったのですが……なんとスペルカンは“カウンター”の力を持っているようなんです!」
「何ですって!?」
カウンターとは文字通りの反撃であり、自分が直前に受けたダメージを2倍にして相手全員に返すと言う恐ろしい技。つまりそれをやらせない為には一撃で仕留めるしかないのだ
「でも、スペルカンはそんなの持ってなかったはずじゃ……」
「恐らく、七星座が与えた物でしょう。そして私の予想が正しければ……」
アディアの疑問ももっともだが鈴神さんの言い分も納得せざるを得なかった。そして鈴神さんの視線の先にはやはり彼がいた
「やっぱり……貴方だったんですね、この城にスペルカンを呼び出したのは」
「ケッ、バレたか。流石はライブラリアーだな」
アリオスだった。このディズニーキャッスルにスペルカンを呼び、ここまでの大戦争に発展させた張本人。しかしこうしている間にも三人の連携攻撃はスペルカンに迫っていく
「このままじゃ……お願い、間に合って!」
急いで連携攻撃に加勢しようと走るが、ホーリーのスピードは予想以上に早く、ガントラも当然途中で攻撃を止めては行けない為、どうする事も出来ない
「駄目なの……?」
もう諦めかけたその時、私の中から何か力が飛び出すような感覚に襲われた
「っ!?……きゃあ!」
その時点で私は気絶してしまい、その上空には形こそ無い物の鳥類のような青い影が現れていた
「なんだありゃ!?」
ダーク君が驚いたのも束の間、青い影の鳥は目にも止まらぬ早さで連携攻撃に追い付き、巨大過ぎるほどの氷の弾丸を放ち加勢した。約4属性による連携攻撃はスペルカンを飲み込み、一瞬で倒してしまった
「何が……」
「起こったんだ……!?」
アリオスはスペルカンが倒された事を確認するとこの場から去ってしまい、全員が今起きた現象に困惑していた