DREAM86【仲間と共に】
繋がる心が私の力、その言葉はレイ君が放った言葉と同じ物であり今の私の決意その物でもある。例えこの戦いで消えて無くなってもみんなの心の中に生き続けると約束し、夢の世界での冒険最後の相手であるベネトナシュはその仮面を外して怒りに満ちた表情以外全く同じ顔を露にしている。そのベネトナシュは聖獣ミゼリオンを従えており、それに対抗する為に私は自身の聖獣ファラフェニックスを召喚した。決意の氷と悲しみの杖、氷の勇者と憎悪の女王、今双方がぶつかり合おうとしていた
「行くよっ!」
いつも通り自分から先手を打つべくキーブレードをレイピアの如く高速で振ったはずなのだが、それは何時もよりも早く力強かった。その上振っただけでも周囲を凍らせ、それが氷の勇者に覚醒した為と気付くには充分だった
「くっ……」
しかしそれはベネトナシュの三メートル程の長さのある剣に防がれ、剣の一部を凍らせる事には成功した物のパワーは衰えておらずそのまま鍔迫り合いとなった
「貴女にだって分かるはずよ!だって貴女もレイ君と繋がってるんだもの!それを忘れたら、貴女の僅かな希望すら思い出せなくなる!」
その言葉に戸惑ったのかベネトナシュは力を弱め、その瞬間押し勝つかと思われたがベネトナシュの瞳が迷いから殺意に変わると同時に逆に押し返された。キーブレードは弾き返された物の持ち主が念じればすぐ手元に戻ってくるので何も問題は無く、ベネトナシュのリーチの長い剣の一振りを避ける為一度バックした
「私に希望など……無い!」
怒りを露にするようにベネトナシュが剣先を向けると同時にミゼリオンがこちらへ迫ってきた
「ファラフェニックス!」
ミゼリオンをけしかけてきたベネトナシュに対抗するべくこちらもファラフェニックスで応戦し、自身はミゼリオンを掻い潜りベネトナシュへと攻撃を仕掛けようとするがあの長い剣に遮られてしまった
「貴女に何が分かる!私は全てに裏切られ続け、絶望した!逆らえない運命を前に、希望なんて持てるものか!!」
「分かるに決まってるでしょ!!私は貴女の現実世界の存在なんだから、自分の気持ちくらい分からないでどうするの!」
ファラフェニックスとミゼリオン、私とベネトナシュがぶつかり合い、聖獣のダメージと直接のダメージが同時に両者を襲う。お互いに住む世界は違えど同じ存在なのだから予想はしていたが、ほぼ互角だ。以前戦った時に簡単に負けたなどこの戦いから読み取れるだろうか、例え知人でも驚くであろうこの強さは仲間達にもらった物だ
「あの部屋の写真は、貴女がまだレイ君と一緒に笑いたいと言う証拠!それを貴女の闇は認めてないんじゃない、運命に逆らう事から逃げているのよ!」
「うるさい!!」
あのときと逆だった。以前戦った時私は様々な物に惑わされ、この世界を憎むベネトナシュに全く歯が立たなかった。しかし今回はベネトナシュの心が不安定であり、私は彼女の想いを見い出そうと仲間達から分けてもらった力を使った
「見せてあげる、繋がる心で得た絆!」
ファラフェニックスは一時退場しその代わりに出てきたのはダーク君の聖獣ガントラだった。ガントラは先程ファラフェニックスと交戦していたミゼリオンを殴り飛ばし、その瞬間に別の聖獣と入れ替わった
「貴女にだっていたはず!」
続いて出現したのはフィオ君の聖獣シュラであり、吹っ飛んだミゼリオンをその無数の腕に装備された銃で撃ち抜いた
「世界で一番大切だって思える人が!」
シュラの消滅と共に今度はディアの聖獣ブラックソードが現れ、私との連携でディアが使っていた聖獣との連携技“マイ・ソウル”を放ちミゼリオンを瀕死にまで追いやった。それはベネトナシュに多大なるダメージを与え、さらに仲間達の聖獣が追撃を開始した
「その人が生きている世界を破壊するなんて……」
ブラックソードの次に現れたのは鈴神さんの聖獣ダークエンド。ダークエンドはその口から闇色のブレスを吐き、ミゼリオンに追い討ちをかける
「絶対に駄目!」
最後に現れた仲間達の聖獣はプロメッサの使用するメシアライブであり、メシアライブはその双剣でミゼリオンを切り裂き、ベネトナシュの聖獣に終止符を打った
「ぐはっ……!」
「だからこそ運命に抗い……」
そして自身の聖獣ファラフェニックスを再び繰り出し、連携技の構えに入った
「また共に笑える日へ!!」
ファラフェニックスとの連携技である“アイシクルストリーム”はベネトナシュにダイレクトにヒットし、あの長い剣を完全に凍らせた
「ぐっ……くぅ……!」
もう使い物にならなくなった剣を捨て、ベネトナシュは私と同じキーブレード“シャインセイバー”をその左手に握った
「まだ……終わらない!もうすぐ……もうすぐなんだ。もうすぐでこの世界を破壊出来るんだ……!」
その瞳に宿った闘志は本物であり、自身の聖獣を倒されボロボロになりながらも自身の計画を諦めていないようだ。憎み続けてきたこの世界を破壊する為ならたった一人でも諦めない、そして自身を裏切った世界に復讐する為、現実世界をも破壊しようとする彼女はもはや“破壊神”と化していた
「行くよっ!」
いつも通り自分から先手を打つべくキーブレードをレイピアの如く高速で振ったはずなのだが、それは何時もよりも早く力強かった。その上振っただけでも周囲を凍らせ、それが氷の勇者に覚醒した為と気付くには充分だった
「くっ……」
しかしそれはベネトナシュの三メートル程の長さのある剣に防がれ、剣の一部を凍らせる事には成功した物のパワーは衰えておらずそのまま鍔迫り合いとなった
「貴女にだって分かるはずよ!だって貴女もレイ君と繋がってるんだもの!それを忘れたら、貴女の僅かな希望すら思い出せなくなる!」
その言葉に戸惑ったのかベネトナシュは力を弱め、その瞬間押し勝つかと思われたがベネトナシュの瞳が迷いから殺意に変わると同時に逆に押し返された。キーブレードは弾き返された物の持ち主が念じればすぐ手元に戻ってくるので何も問題は無く、ベネトナシュのリーチの長い剣の一振りを避ける為一度バックした
「私に希望など……無い!」
怒りを露にするようにベネトナシュが剣先を向けると同時にミゼリオンがこちらへ迫ってきた
「ファラフェニックス!」
ミゼリオンをけしかけてきたベネトナシュに対抗するべくこちらもファラフェニックスで応戦し、自身はミゼリオンを掻い潜りベネトナシュへと攻撃を仕掛けようとするがあの長い剣に遮られてしまった
「貴女に何が分かる!私は全てに裏切られ続け、絶望した!逆らえない運命を前に、希望なんて持てるものか!!」
「分かるに決まってるでしょ!!私は貴女の現実世界の存在なんだから、自分の気持ちくらい分からないでどうするの!」
ファラフェニックスとミゼリオン、私とベネトナシュがぶつかり合い、聖獣のダメージと直接のダメージが同時に両者を襲う。お互いに住む世界は違えど同じ存在なのだから予想はしていたが、ほぼ互角だ。以前戦った時に簡単に負けたなどこの戦いから読み取れるだろうか、例え知人でも驚くであろうこの強さは仲間達にもらった物だ
「あの部屋の写真は、貴女がまだレイ君と一緒に笑いたいと言う証拠!それを貴女の闇は認めてないんじゃない、運命に逆らう事から逃げているのよ!」
「うるさい!!」
あのときと逆だった。以前戦った時私は様々な物に惑わされ、この世界を憎むベネトナシュに全く歯が立たなかった。しかし今回はベネトナシュの心が不安定であり、私は彼女の想いを見い出そうと仲間達から分けてもらった力を使った
「見せてあげる、繋がる心で得た絆!」
ファラフェニックスは一時退場しその代わりに出てきたのはダーク君の聖獣ガントラだった。ガントラは先程ファラフェニックスと交戦していたミゼリオンを殴り飛ばし、その瞬間に別の聖獣と入れ替わった
「貴女にだっていたはず!」
続いて出現したのはフィオ君の聖獣シュラであり、吹っ飛んだミゼリオンをその無数の腕に装備された銃で撃ち抜いた
「世界で一番大切だって思える人が!」
シュラの消滅と共に今度はディアの聖獣ブラックソードが現れ、私との連携でディアが使っていた聖獣との連携技“マイ・ソウル”を放ちミゼリオンを瀕死にまで追いやった。それはベネトナシュに多大なるダメージを与え、さらに仲間達の聖獣が追撃を開始した
「その人が生きている世界を破壊するなんて……」
ブラックソードの次に現れたのは鈴神さんの聖獣ダークエンド。ダークエンドはその口から闇色のブレスを吐き、ミゼリオンに追い討ちをかける
「絶対に駄目!」
最後に現れた仲間達の聖獣はプロメッサの使用するメシアライブであり、メシアライブはその双剣でミゼリオンを切り裂き、ベネトナシュの聖獣に終止符を打った
「ぐはっ……!」
「だからこそ運命に抗い……」
そして自身の聖獣ファラフェニックスを再び繰り出し、連携技の構えに入った
「また共に笑える日へ!!」
ファラフェニックスとの連携技である“アイシクルストリーム”はベネトナシュにダイレクトにヒットし、あの長い剣を完全に凍らせた
「ぐっ……くぅ……!」
もう使い物にならなくなった剣を捨て、ベネトナシュは私と同じキーブレード“シャインセイバー”をその左手に握った
「まだ……終わらない!もうすぐ……もうすぐなんだ。もうすぐでこの世界を破壊出来るんだ……!」
その瞳に宿った闘志は本物であり、自身の聖獣を倒されボロボロになりながらも自身の計画を諦めていないようだ。憎み続けてきたこの世界を破壊する為ならたった一人でも諦めない、そして自身を裏切った世界に復讐する為、現実世界をも破壊しようとする彼女はもはや“破壊神”と化していた