SONG5【聖獣エルシオン】
突如リューザは下校中に出会った道に迷った観光客仮こと霧風 ライガと言う謎の少年に襲撃を受けた。しかもその際に自身がノーバディと呼ばれる存在である事を告げられ、最初こそ困惑していた物のライガの武器を見たとき迷っている場合ではないと確信した。幸いな事に今ここにはリューザとライガ二人だけであるため、この事態は誰にも知られていない
「はぁっ!」
先手を打ったリューザだが、その攻撃は簡単に避けられてしまった。いくら予想通りキーブレードが使えたとしても、リューザ自身戦闘経験が0であり状況は最初から分かっていたと言わんばかりにライガは鼻で笑った
「遅い!」
ライガが剣を降り下ろした時にはリューザ自身当たらなかったが、その反動で吹っ飛ばされてしまった
「くそ……っ!」
痛みを堪えながらもリューザは立ち上がり、ただ闇雲にキーブレードを振り回したが全ていなされてしまった
「武器を振り回しているだけじゃ、勝てる勝負も勝てやしない」
戦いの常識たる物を呆れたように言うと、突如ライガの左手から大量の霧が溢れ出した。その霧はあっという間に二人がいる場所を包み、この場所だけが都会ボウフから切り離された
「流石にここでお前を倒したら騒ぎになるからな。こうしておけば、誰も俺達に気付かない」
本来の目的を確実に成功させるためにライガが用意したこのバトルフィールドは視界が悪く、ただでさえ実力が違うと言うのにさらに不利となった
「くそっ……」
「さて……」
ライガはこの深い霧の中でも充分に目立つ光を放った。リューザはそれを頼りに彼の位置を特定したが、それはリューザを誘き寄せるライガの罠だった
「アイスミスト!」
「なっ!?」
霧の中から一瞬にして現れたライガの放った青い霧は冷気を帯びており、何故かそれを喰らった瞬間リューザにとてつもない痛みが走った
「さっき“ライブラ”で調べさせてもらったよ。お前は風と光に強いが、氷属性には弱いと言う結果だった」
なんとライガは戦いながらライブラを使ってリューザの戦闘能力を調べていた。あのとき放った光はライブラの物であり、その上それを囮に使ったのだからライガの戦術は相当な物であると言える
「それにしても、属性相性まで同じなんだな。流石はあいつのノーバディと言った所か?」
「違う……!」
氷属性の攻撃を喰らっても尚リューザは立ち上がり、再びキーブレードを手に取って言った
「俺は……俺なんだ!」
「……フン、何を言ってもお前はノーバディ……それだけは変わらない!」
「訳のわからないご託はもういい!今からお前を……」
ボロボロになりながらもリューザは決して諦めず、その身体を不思議な力が覆った
「倒せば良いだけなんだろ!!」
その瞬間リューザを取り巻いていた不思議な力が形を変えていき、それは白いグリフォンのようなモンスターの姿となった
「これ……」
リューザはこのモンスターに見覚えがあった。夢の中でレイが使っていた聖獣と呼ばれる力、エルシオンが今自分の力となっている事を受け入れ、戦う意思を固めた
「予想はしていたがまさか聖獣まで使ってくるとは……だが!聖獣を出した所で、俺はそれで負けるほど甘くはないぞ!」
しかしその状況でも冷静さを保っているライガは先程放ってきたアイスミストを使おうとするが、その直前にエルシオンの爪に両手剣を弾かれ、風魔法“エアロラ”で攻撃された
「なにっ……ぐっ!」
聖獣エルシオンの一撃にライガは吹っ飛ばされ、その時に起きた爆風で辺りを包んでいた霧も一瞬にして吹き飛んだ。しかしまだ完全にコントロール出来ていない為かエルシオンは消え、リューザは身体に激しい疲労を覚えた
「……くっ、中々やるな。だが……」
ライガが再び霧を発しようとしたとき、町の方から聞き覚えのある声がした
「くっ、こんなときに……!」
一時撤退を容疑なくされ、ライガはその場を後にした。その後ライガと入れ替わるようにしてアキラが現れ、リューザの傷だらけの身体を見て驚愕した
「どうしたのリューザ!それに、この辺りも何故か荒れてるし……」
「大丈夫だよ。ちょっと痛いけど……平気だ」
アキラに支えられつつその日は大人しく家へ帰って安静にする事になったが、それよりもリューザはライガの事やノーバディ、キーブレードと聖獣について多くの疑問を抱いていた。特にライガが何度も発言していたノーバディと言う言葉だけは、リューザの頭の中に何度も響いていた
「はぁっ!」
先手を打ったリューザだが、その攻撃は簡単に避けられてしまった。いくら予想通りキーブレードが使えたとしても、リューザ自身戦闘経験が0であり状況は最初から分かっていたと言わんばかりにライガは鼻で笑った
「遅い!」
ライガが剣を降り下ろした時にはリューザ自身当たらなかったが、その反動で吹っ飛ばされてしまった
「くそ……っ!」
痛みを堪えながらもリューザは立ち上がり、ただ闇雲にキーブレードを振り回したが全ていなされてしまった
「武器を振り回しているだけじゃ、勝てる勝負も勝てやしない」
戦いの常識たる物を呆れたように言うと、突如ライガの左手から大量の霧が溢れ出した。その霧はあっという間に二人がいる場所を包み、この場所だけが都会ボウフから切り離された
「流石にここでお前を倒したら騒ぎになるからな。こうしておけば、誰も俺達に気付かない」
本来の目的を確実に成功させるためにライガが用意したこのバトルフィールドは視界が悪く、ただでさえ実力が違うと言うのにさらに不利となった
「くそっ……」
「さて……」
ライガはこの深い霧の中でも充分に目立つ光を放った。リューザはそれを頼りに彼の位置を特定したが、それはリューザを誘き寄せるライガの罠だった
「アイスミスト!」
「なっ!?」
霧の中から一瞬にして現れたライガの放った青い霧は冷気を帯びており、何故かそれを喰らった瞬間リューザにとてつもない痛みが走った
「さっき“ライブラ”で調べさせてもらったよ。お前は風と光に強いが、氷属性には弱いと言う結果だった」
なんとライガは戦いながらライブラを使ってリューザの戦闘能力を調べていた。あのとき放った光はライブラの物であり、その上それを囮に使ったのだからライガの戦術は相当な物であると言える
「それにしても、属性相性まで同じなんだな。流石はあいつのノーバディと言った所か?」
「違う……!」
氷属性の攻撃を喰らっても尚リューザは立ち上がり、再びキーブレードを手に取って言った
「俺は……俺なんだ!」
「……フン、何を言ってもお前はノーバディ……それだけは変わらない!」
「訳のわからないご託はもういい!今からお前を……」
ボロボロになりながらもリューザは決して諦めず、その身体を不思議な力が覆った
「倒せば良いだけなんだろ!!」
その瞬間リューザを取り巻いていた不思議な力が形を変えていき、それは白いグリフォンのようなモンスターの姿となった
「これ……」
リューザはこのモンスターに見覚えがあった。夢の中でレイが使っていた聖獣と呼ばれる力、エルシオンが今自分の力となっている事を受け入れ、戦う意思を固めた
「予想はしていたがまさか聖獣まで使ってくるとは……だが!聖獣を出した所で、俺はそれで負けるほど甘くはないぞ!」
しかしその状況でも冷静さを保っているライガは先程放ってきたアイスミストを使おうとするが、その直前にエルシオンの爪に両手剣を弾かれ、風魔法“エアロラ”で攻撃された
「なにっ……ぐっ!」
聖獣エルシオンの一撃にライガは吹っ飛ばされ、その時に起きた爆風で辺りを包んでいた霧も一瞬にして吹き飛んだ。しかしまだ完全にコントロール出来ていない為かエルシオンは消え、リューザは身体に激しい疲労を覚えた
「……くっ、中々やるな。だが……」
ライガが再び霧を発しようとしたとき、町の方から聞き覚えのある声がした
「くっ、こんなときに……!」
一時撤退を容疑なくされ、ライガはその場を後にした。その後ライガと入れ替わるようにしてアキラが現れ、リューザの傷だらけの身体を見て驚愕した
「どうしたのリューザ!それに、この辺りも何故か荒れてるし……」
「大丈夫だよ。ちょっと痛いけど……平気だ」
アキラに支えられつつその日は大人しく家へ帰って安静にする事になったが、それよりもリューザはライガの事やノーバディ、キーブレードと聖獣について多くの疑問を抱いていた。特にライガが何度も発言していたノーバディと言う言葉だけは、リューザの頭の中に何度も響いていた
■作者メッセージ
皆様、明けましておめでとうございます!え?何故こんなに遅くにあけおめかって?
今日が5日だから!(ファイブブレードだけに)
これからもファイブブレードを宜しくお願いします!
今日が5日だから!(ファイブブレードだけに)
これからもファイブブレードを宜しくお願いします!