HEARTS3【二つの純心】
デスティニーアイランドの町全体で行われる祭りに俺達はやって来た。そしてすぐに戦いは始まる。何の戦いかって?そんなの決まっている。すなわち“食べる”事だ。俺はダークとフィオより先に手当たり次第に屋台に突っ込み、すぐに食した。
「ねぇ、次は何食べる?」
「おいおいまだ食べるのか?」
俺の発言にダークが突っ込む。確かに食べるだけで二時間は使ってしまっているので、ダークも少し頭に来たのだろう。その点俺は食べたりないのだが
「あの〜、ダーク、レイ?」
フィオが少し怯えながらも何とか言葉を吐き出す。何か殺気を感じた俺は思わず逃げ出した。ここで戦いを諦める訳にはいかない
「待て!!」
ダークが激しい声を俺にぶつけ、追いかける。フィオはどうすれば良いのかわからない状態に陥ってしまい、額に少し汗をかいている。
何とかダークを振り切って、祭りを楽しむ俺は焼きそばをまた買って食べている。しかも食べ歩きなので、少し行儀悪いが俺は生憎昔からこのスタイルである
その時誰かとぶつかり、互いに倒れてしまった。その際食べていた焼きそばが地面に落ちる。だが幸い蓋はしてあったので中身は無事である。
「………いてて、大丈夫?」
何とか立ち上がり、その手を差し出す。先程ぶつかった相手は赤いセミロング、俺と同じ青い瞳で、ほとんど同い年くらいの少女だった。
「は、はい………」
少女はその手を取り、立ち上がる。よく見てみると身長差は頭半分くらいしかない。俺はこの時、彼女から何かを感じていた。
(この子、心から闇を感じない…………?)
その時、聞き覚えのある大きい声が俺に向かって辺りに響いた。
「見つけたぞレイ!!」
ダークだ。俺は慌てて少女の手を離し、再び走り出す。
「あっ!」
「ごめん!俺、行くから!」
俺は一目散に走り出したそのあとをダークがドタドタと足音を立てて追いかける。俺達がいなくなったその時、少女は無意識に呟いた。
「…………ソラ?」
その時の少女の視線は俺を真っ直ぐ見ていた。俺が見えなくなるまで、ずっと見詰めていた。まるで何か懐かしい物を見るように
「ねぇ、次は何食べる?」
「おいおいまだ食べるのか?」
俺の発言にダークが突っ込む。確かに食べるだけで二時間は使ってしまっているので、ダークも少し頭に来たのだろう。その点俺は食べたりないのだが
「あの〜、ダーク、レイ?」
フィオが少し怯えながらも何とか言葉を吐き出す。何か殺気を感じた俺は思わず逃げ出した。ここで戦いを諦める訳にはいかない
「待て!!」
ダークが激しい声を俺にぶつけ、追いかける。フィオはどうすれば良いのかわからない状態に陥ってしまい、額に少し汗をかいている。
何とかダークを振り切って、祭りを楽しむ俺は焼きそばをまた買って食べている。しかも食べ歩きなので、少し行儀悪いが俺は生憎昔からこのスタイルである
その時誰かとぶつかり、互いに倒れてしまった。その際食べていた焼きそばが地面に落ちる。だが幸い蓋はしてあったので中身は無事である。
「………いてて、大丈夫?」
何とか立ち上がり、その手を差し出す。先程ぶつかった相手は赤いセミロング、俺と同じ青い瞳で、ほとんど同い年くらいの少女だった。
「は、はい………」
少女はその手を取り、立ち上がる。よく見てみると身長差は頭半分くらいしかない。俺はこの時、彼女から何かを感じていた。
(この子、心から闇を感じない…………?)
その時、聞き覚えのある大きい声が俺に向かって辺りに響いた。
「見つけたぞレイ!!」
ダークだ。俺は慌てて少女の手を離し、再び走り出す。
「あっ!」
「ごめん!俺、行くから!」
俺は一目散に走り出したそのあとをダークがドタドタと足音を立てて追いかける。俺達がいなくなったその時、少女は無意識に呟いた。
「…………ソラ?」
その時の少女の視線は俺を真っ直ぐ見ていた。俺が見えなくなるまで、ずっと見詰めていた。まるで何か懐かしい物を見るように