HEARTS48【機関の思惑】
「私はレイ達が旅立ってから、イエン・シッド様に呼ばれたの。」
「「イエン・シッド様に!?」」
俺とソラが驚く。ナタ姉は頷き、話を続ける。
「私はすぐに光の回廊を使って、イエン・シッド様の塔へ向かった。」
光の回廊とは、ディアス族が使える能力の1つであり、闇の回廊とは違って安全に世界を渡り歩ける光の裂け目である。ナタ姉は一年前、それを使ってイエン・シッドの所に行ったのだとか。
「そして、イエン・シッド様から機関の事を聞いたの。それで、その調査を頼まれた。それで、機関の目的がわかったの。」
その言葉に一同は思わず息を飲む。特にソラの目は、ナタ姉に早く話してくれと訴えているようだ。
「機関は、キングダムハーツと呼ばれる、心の集合体を完成させて、それを利用して心を得る事」
キングダムハーツ――クロナはその言葉に異常なまでの興味を示した目でヒナタを見る。
「その為に、キーブレード使いにハートレスやアンチネスを倒させて、その時に解き放たれる心を集めているのよ。」
俺、フィオ、ダーク、クロナ、ソラの5人のキーブレード使いは衝撃を受けた。ハートレスは元々人の心が闇に敗れてしまうと、その心が闇の怪物、ハートレスになるという物。つまり、倒されると元になった心が解き放たれ、その心は人間に戻る。それは進化系のアンチネスも同様。しかし、機関はそれを利用して、機関の城にあるキングダムハーツに無理矢理心を引き寄せているのだ。キングダムハーツの完成の為に
「しかも、機関はセイという人物も戦力として手に入れているらしいの。」
「セイが!?」
当然だが、実際に戦ったソラは非常に驚いた。自分の闇の心の部分を自称したあのセイが機関と手を組んでいると考えると、かなり厄介であり、それに俺はあのときソラ達に助けられていなければ間違いなく死んでいただろう。つまり、ほとんど正気は無いに等しい。それでも、俺はやるしかなかった。
「お兄ちゃん、その目!」
鏡を見ると俺の目が何故か金色になっていた。だがそれも一時的な物で、すぐに元の青色の目に戻った。そして、右の拳を握り言った
「俺達が、………機関を倒す!」
「あぁ、その通りだ!」
「やはりお主は変わらぬな。」
「全くだ……。」
突然後ろから声がしたと思ったらなんとそこには椅子に座ってくつろいでいる白凰と黒凰がいた。それを見た俺は目を丸くして叫んだ
「二人ともいつの間に!?」
「先程から我らはいたが?」
「ほんと、鈍感なやつ……。」
俺やみんなが驚いているのに、普通に対応する白凰と黒凰、勝手に入ってきたにも関わらず、怒らずくすくすと笑うヒナタ。俺は1つ溜め息をつく。
《た、大変です!》
突然、TVから大変という言葉が聞こえた。みんながTVに注目する。どうやら最近のニュースのようだ。
《先程、バークルシティが襲撃を受け、崩壊しました!》
「「「「えぇ!?」」」」
驚く一同。改めてTVに注目する。
《バークルシティを襲撃した少年は、『次はプラズマイトを襲撃する』と宣戦布告して去っていきました!》
プラズマイトとは、ドナイタウンの北に位置する機械工学が特に発達したレイベス地方の中心にある町。ニュースに移っていた少年を見る限り、セイがもうすぐプラズマイトを襲撃するという事がわかった。
「大変だ………」
その刹那、突然大きな爆発音が響いた。プラズマイトの方からだ。
「まさか!?」
俺達は急いでプラズマイトに向かった
「「イエン・シッド様に!?」」
俺とソラが驚く。ナタ姉は頷き、話を続ける。
「私はすぐに光の回廊を使って、イエン・シッド様の塔へ向かった。」
光の回廊とは、ディアス族が使える能力の1つであり、闇の回廊とは違って安全に世界を渡り歩ける光の裂け目である。ナタ姉は一年前、それを使ってイエン・シッドの所に行ったのだとか。
「そして、イエン・シッド様から機関の事を聞いたの。それで、その調査を頼まれた。それで、機関の目的がわかったの。」
その言葉に一同は思わず息を飲む。特にソラの目は、ナタ姉に早く話してくれと訴えているようだ。
「機関は、キングダムハーツと呼ばれる、心の集合体を完成させて、それを利用して心を得る事」
キングダムハーツ――クロナはその言葉に異常なまでの興味を示した目でヒナタを見る。
「その為に、キーブレード使いにハートレスやアンチネスを倒させて、その時に解き放たれる心を集めているのよ。」
俺、フィオ、ダーク、クロナ、ソラの5人のキーブレード使いは衝撃を受けた。ハートレスは元々人の心が闇に敗れてしまうと、その心が闇の怪物、ハートレスになるという物。つまり、倒されると元になった心が解き放たれ、その心は人間に戻る。それは進化系のアンチネスも同様。しかし、機関はそれを利用して、機関の城にあるキングダムハーツに無理矢理心を引き寄せているのだ。キングダムハーツの完成の為に
「しかも、機関はセイという人物も戦力として手に入れているらしいの。」
「セイが!?」
当然だが、実際に戦ったソラは非常に驚いた。自分の闇の心の部分を自称したあのセイが機関と手を組んでいると考えると、かなり厄介であり、それに俺はあのときソラ達に助けられていなければ間違いなく死んでいただろう。つまり、ほとんど正気は無いに等しい。それでも、俺はやるしかなかった。
「お兄ちゃん、その目!」
鏡を見ると俺の目が何故か金色になっていた。だがそれも一時的な物で、すぐに元の青色の目に戻った。そして、右の拳を握り言った
「俺達が、………機関を倒す!」
「あぁ、その通りだ!」
「やはりお主は変わらぬな。」
「全くだ……。」
突然後ろから声がしたと思ったらなんとそこには椅子に座ってくつろいでいる白凰と黒凰がいた。それを見た俺は目を丸くして叫んだ
「二人ともいつの間に!?」
「先程から我らはいたが?」
「ほんと、鈍感なやつ……。」
俺やみんなが驚いているのに、普通に対応する白凰と黒凰、勝手に入ってきたにも関わらず、怒らずくすくすと笑うヒナタ。俺は1つ溜め息をつく。
《た、大変です!》
突然、TVから大変という言葉が聞こえた。みんながTVに注目する。どうやら最近のニュースのようだ。
《先程、バークルシティが襲撃を受け、崩壊しました!》
「「「「えぇ!?」」」」
驚く一同。改めてTVに注目する。
《バークルシティを襲撃した少年は、『次はプラズマイトを襲撃する』と宣戦布告して去っていきました!》
プラズマイトとは、ドナイタウンの北に位置する機械工学が特に発達したレイベス地方の中心にある町。ニュースに移っていた少年を見る限り、セイがもうすぐプラズマイトを襲撃するという事がわかった。
「大変だ………」
その刹那、突然大きな爆発音が響いた。プラズマイトの方からだ。
「まさか!?」
俺達は急いでプラズマイトに向かった
■作者メッセージ
次回、セイとの最終決戦開始!