HEARTS46【仲間達との再会】
ここはアース。俺達の故郷であり、中でも俺達が住んでいた地域であるレイベス地方は特に有名で自然が豊かであり機械工学が発達した、まさに人類の理想の世界。
俺達一行はこのアースのレイベス地方の東に位置するエリア、東野原に降り立った。ここはアースの中でも特に有名な草原で、風がとてもきもちい。俺達アース組は久しぶりにここの風を気持ちよく浴びていた。
「ふぅ〜やっぱりここは良いなぁー!」
俺とフィオ、ダークの三人は1年前に旅立ったのでおよそ1年ぶり、クロナは影の化け物――アンチネスにさらわれた関係で10年ぶりである。
「おっ、レイじゃないか?」
後ろから声がしたので振り向くと、そこには薄黒いショートヘアで、若干ハイライトがかったオレンジ目で俺よりも少し身長の低い少年がいた。俺はその彼を見て急に喜びが込み上げてきた
「シュージ先輩!」
「久しぶりだな、レイ」
このいつも落ち着いた感じの少年の名前はシュージ・ブレード。1つ上の16才で、先輩である。このレイベス地方では天才少年音楽家としてその名前が知れ渡っており、アースで彼を知らぬ者はいないほどであり、もはや有名人その者であり大統領泣かせの知名度である。
「クロナは見つかったみたいだな。」
「はい!」
シュージがクロナを見て少し安心した。実はレイベス地方のほとんどの住人が俺達が旅立った理由を知っており、クロナは本格的に心配されていた。
「じゃあそろそろ俺は行くよ。ピアノの調整があるからな」
と言ってシュージはレイ達に手を振りながら去っていったのでこちらもその手を振った。
「良い人だな」
ソラのごもっともなコメント。俺はソラの顔を見てシュージ先輩について多少の解説をした
「シュージ先輩はフィオやダークよりも早くから黒みみにキーブレードを継承してもらったくらい凄いからね!」
「えぇ!?」
その言葉にソラは驚く。10年前、前にも語った通りフィオとダークは黒みみことミッキーにキーブレードを継承してもらったのだが、それ以前にシュージ先輩はキーブレードを継承してもらったのだ。そしてキーブレード使いとなり、このレイベスを守っているのだ。
「凄い!」
ドナルドはすでに去ったシュージ先輩を称え、次にグーフィー言う
「レイ、そのシュージさんの他にも友達っているの?」
「もちろん、たくさんいるよ!」
そして一目散に走り出し、みんなはそのあとを追いかける。
場所は替わり、東野原から少し西に進んだ所にある町、ドナイタウン。町の面積も広く空気も美味しく、住みやすい町である。この町には霧風屋という店があり、そこにピンク色のポニーテールで、緑色混じりの青目の美少女のようなイケメンの少年がいた。今日の気温は暑いためか、お茶を飲んでいる。
「今日は暑いな……」
その美少女のような少年が呟く。だがそんなこと知るよしもなく以前のように明るく声をかけた
「ライガーーー!」
ライガと呼ばれたその少年の座っている霧風屋のベンチにまで走り、目の前で急ブレーキを掛けた。
「レイじゃないか!」
「久しぶりライガ!」
この少年の名前は霧風ライガ。シュージ先輩と同じく先輩なのだが、敬語を嫌い、俺達年下にはタメ口で良いと言ってあるため、みんな普通に話している。また、霧を発生させる霧魔法、ミストを極めた霧風家の正統な後継者である。後ろからフィオとダークも来た
「フィオとダークも元気そうだな」
「ライガも元気そうだね!」
「俺達は何時だって元気満天だぜ」
ライガが少し笑い、立ち上がって言った。
「お帰り。みんな」
ライガのお帰りの一言に三人は笑顔で頷く。その後ろでクロナ達が手を振っていたので俺達は行くことにした。ライガは走る三人に手を振った。
そしてさらに場所は替わり、白夜家と言う白く大きな豪邸。俺はそのインターホンを押し、彼を呼ぶ
その音が鳴って数秒後ドアが開いた。俺達はそこから内部へと入っていった。
そして、ある部屋に入るとそこには前髪が少しツンツンした白髪、少し濃いオレンジ目のまるで王様のような雰囲気を漂わせる少年がソファーに座っていた。
「レイ・ディアスよ。久しいな」
「白凰もね」
今ソファーに座っているこの大人のような少年の名前は白夜白凰。親は貴族で、少し強引な所はある物の、俺達にはとても優しく、独特的なしゃべり方をするのが特徴である。また、シュージに習って最近ピアノを始めたらしい。現に彼が座っているソファーのすぐ右にグランドピアノがある。
「クロナも見つかって何よりだ。お主らならやれると、我は信じていたぞ」
「ありがとう白凰」
先程俺がこれまであったことを白凰に話し、白凰もクロナの心配をしていた事を知って、クロナも嬉しかった。白凰が立ち上がり、ソラの前で右手を出した。
「お主がソラか。我の友を助けて頂いて感謝する」
「あぁ、宜しく!」
そう言って白凰の手を握り、固い握手を交わしたソラ。その時、部屋のドアが開かれる音がした。そして部屋に入ってきた少年は、黒いボブカットの髪で、闇のように黒い目をしたなんとも暗い雰囲気を漂わせる者だった。俺達は知っていたので問題無いが、初対面のソラ達は彼を見て少しゾッとし、静かに少年が口を開いた。
「レイ………?帰ってたのか」
「久しぶり!黒凰!」
彼の名前は黒霧黒凰。白凰の親友であり、このレイベスでは白凰の対の存在と呼ばれるほど対称的な存在の少年である。その理由としては、白凰がプラス思考で、光と例えるなら、黒凰はマイナス思考で、例えるなら闇だからである。だが時々毒舌であり、その毒舌が他人に何かを気づかせる事があると言う何とも不思議なやつである。見た目こそ若く少年のようだが実際は俺達よりも歳上だ
「あっ……」
黒凰が目を半分開けたままドナルドとグーフィーを見下ろす。そして、少し微笑んだ。
「君達、少し可愛いね」
黒凰は二人を少し誉めた。しかし、あまりにも雰囲気が不気味過ぎて誉め言葉に聞こえなかった。
「そう言えばレイよ。お主の姉がお主を探しておったぞ」
「ナタネェが?」
「こうしちゃいられない!」
そう言って俺は走り出した。当然ソラ達は追いかけるが、あろうことかそれを面白がって白凰が、やれやれと思いながらも黒凰がそれをさらに追いかける。向かう先は俺の生まれ育った家がある、そよ風村
俺達一行はこのアースのレイベス地方の東に位置するエリア、東野原に降り立った。ここはアースの中でも特に有名な草原で、風がとてもきもちい。俺達アース組は久しぶりにここの風を気持ちよく浴びていた。
「ふぅ〜やっぱりここは良いなぁー!」
俺とフィオ、ダークの三人は1年前に旅立ったのでおよそ1年ぶり、クロナは影の化け物――アンチネスにさらわれた関係で10年ぶりである。
「おっ、レイじゃないか?」
後ろから声がしたので振り向くと、そこには薄黒いショートヘアで、若干ハイライトがかったオレンジ目で俺よりも少し身長の低い少年がいた。俺はその彼を見て急に喜びが込み上げてきた
「シュージ先輩!」
「久しぶりだな、レイ」
このいつも落ち着いた感じの少年の名前はシュージ・ブレード。1つ上の16才で、先輩である。このレイベス地方では天才少年音楽家としてその名前が知れ渡っており、アースで彼を知らぬ者はいないほどであり、もはや有名人その者であり大統領泣かせの知名度である。
「クロナは見つかったみたいだな。」
「はい!」
シュージがクロナを見て少し安心した。実はレイベス地方のほとんどの住人が俺達が旅立った理由を知っており、クロナは本格的に心配されていた。
「じゃあそろそろ俺は行くよ。ピアノの調整があるからな」
と言ってシュージはレイ達に手を振りながら去っていったのでこちらもその手を振った。
「良い人だな」
ソラのごもっともなコメント。俺はソラの顔を見てシュージ先輩について多少の解説をした
「シュージ先輩はフィオやダークよりも早くから黒みみにキーブレードを継承してもらったくらい凄いからね!」
「えぇ!?」
その言葉にソラは驚く。10年前、前にも語った通りフィオとダークは黒みみことミッキーにキーブレードを継承してもらったのだが、それ以前にシュージ先輩はキーブレードを継承してもらったのだ。そしてキーブレード使いとなり、このレイベスを守っているのだ。
「凄い!」
ドナルドはすでに去ったシュージ先輩を称え、次にグーフィー言う
「レイ、そのシュージさんの他にも友達っているの?」
「もちろん、たくさんいるよ!」
そして一目散に走り出し、みんなはそのあとを追いかける。
場所は替わり、東野原から少し西に進んだ所にある町、ドナイタウン。町の面積も広く空気も美味しく、住みやすい町である。この町には霧風屋という店があり、そこにピンク色のポニーテールで、緑色混じりの青目の美少女のようなイケメンの少年がいた。今日の気温は暑いためか、お茶を飲んでいる。
「今日は暑いな……」
その美少女のような少年が呟く。だがそんなこと知るよしもなく以前のように明るく声をかけた
「ライガーーー!」
ライガと呼ばれたその少年の座っている霧風屋のベンチにまで走り、目の前で急ブレーキを掛けた。
「レイじゃないか!」
「久しぶりライガ!」
この少年の名前は霧風ライガ。シュージ先輩と同じく先輩なのだが、敬語を嫌い、俺達年下にはタメ口で良いと言ってあるため、みんな普通に話している。また、霧を発生させる霧魔法、ミストを極めた霧風家の正統な後継者である。後ろからフィオとダークも来た
「フィオとダークも元気そうだな」
「ライガも元気そうだね!」
「俺達は何時だって元気満天だぜ」
ライガが少し笑い、立ち上がって言った。
「お帰り。みんな」
ライガのお帰りの一言に三人は笑顔で頷く。その後ろでクロナ達が手を振っていたので俺達は行くことにした。ライガは走る三人に手を振った。
そしてさらに場所は替わり、白夜家と言う白く大きな豪邸。俺はそのインターホンを押し、彼を呼ぶ
その音が鳴って数秒後ドアが開いた。俺達はそこから内部へと入っていった。
そして、ある部屋に入るとそこには前髪が少しツンツンした白髪、少し濃いオレンジ目のまるで王様のような雰囲気を漂わせる少年がソファーに座っていた。
「レイ・ディアスよ。久しいな」
「白凰もね」
今ソファーに座っているこの大人のような少年の名前は白夜白凰。親は貴族で、少し強引な所はある物の、俺達にはとても優しく、独特的なしゃべり方をするのが特徴である。また、シュージに習って最近ピアノを始めたらしい。現に彼が座っているソファーのすぐ右にグランドピアノがある。
「クロナも見つかって何よりだ。お主らならやれると、我は信じていたぞ」
「ありがとう白凰」
先程俺がこれまであったことを白凰に話し、白凰もクロナの心配をしていた事を知って、クロナも嬉しかった。白凰が立ち上がり、ソラの前で右手を出した。
「お主がソラか。我の友を助けて頂いて感謝する」
「あぁ、宜しく!」
そう言って白凰の手を握り、固い握手を交わしたソラ。その時、部屋のドアが開かれる音がした。そして部屋に入ってきた少年は、黒いボブカットの髪で、闇のように黒い目をしたなんとも暗い雰囲気を漂わせる者だった。俺達は知っていたので問題無いが、初対面のソラ達は彼を見て少しゾッとし、静かに少年が口を開いた。
「レイ………?帰ってたのか」
「久しぶり!黒凰!」
彼の名前は黒霧黒凰。白凰の親友であり、このレイベスでは白凰の対の存在と呼ばれるほど対称的な存在の少年である。その理由としては、白凰がプラス思考で、光と例えるなら、黒凰はマイナス思考で、例えるなら闇だからである。だが時々毒舌であり、その毒舌が他人に何かを気づかせる事があると言う何とも不思議なやつである。見た目こそ若く少年のようだが実際は俺達よりも歳上だ
「あっ……」
黒凰が目を半分開けたままドナルドとグーフィーを見下ろす。そして、少し微笑んだ。
「君達、少し可愛いね」
黒凰は二人を少し誉めた。しかし、あまりにも雰囲気が不気味過ぎて誉め言葉に聞こえなかった。
「そう言えばレイよ。お主の姉がお主を探しておったぞ」
「ナタネェが?」
「こうしちゃいられない!」
そう言って俺は走り出した。当然ソラ達は追いかけるが、あろうことかそれを面白がって白凰が、やれやれと思いながらも黒凰がそれをさらに追いかける。向かう先は俺の生まれ育った家がある、そよ風村
■作者メッセージ
今日は祭り行って来ました!いやー楽しかったです!このストーリーもどんどん楽しくなって行きますよ!