CHAPTER1【暗黒竜ダークエンドドラゴン】
ここはХV機関の城。この城の頂上にあるキングダムハーツには今日もたくさんの心が集められている。そのキングダムハーツをただ一人見上げる機関のリーダーことゼムナスは、謎の黒いクリスタルを取りだし語りかける
「もうすぐ………完成します。ダークエンド様………」
ダークエンドという謎の言葉を放ったゼムナスは黒いクリスタルを見て、語り続ける。
「この世界から、光が消え去り………あなたが支配する時代がやって来るのです…」
ゼムナスがそう言うと黒いクリスタルから不気味な光が一瞬だけ放たれ、ゼムナスにのみ光から声が聞こえた。
「そうですか。目障りなのは……ファイブ・ブレードの勇者達………」
ゼムナスが少し微笑み、闇の回廊を使って円卓のある部屋に移動した。ゼムナスは自分の席にいつも通り腰を掛ける。そして、少しずつだが機関のメンバーが集まってきた。全員揃った事を確認したゼムナスは機関のメンバーに指示を下す
「諸君、我々の新たな任務だ……ファイブ・ブレードの勇者を継ぐものを見つけ次第………始末しろ」
ゼムナスが全員にそう命令すると、機関員の一人がゼムナスを見上げ自信満々に言った
「ヘイ!俺達はなんたって新生ХV機関だからな!負けるわけねーぜ!ヘイヘイ!」
ノリノリの口調の男が言うとその隣の機関員が言う
「当たり前よ。私達は新たな機関員として迎えられた、だからゼムナス様の期待に応えて見せる」
二人目の新機関員は落ち着いた口調で言った。しゃべり方からするに女性だろう。女の機関員の話を聞く限り、どうやら機関は新たに機関員を集めたらしい。女の機関員の隣にいた機関員が言う
「だが、それでも今は十人なんだよな。サッカーすらできやしねぇ!」
サッカーボールでも蹴るかのように足を前に出した。この機関員はプロのサッカー選手か何かだろうか。そのサッカー選手らしき機関員の更に隣の機関員が続く
「関係あらへん!我らは無敵や」
何故か関西弁でそう言った。今回の機関員は何かと個性的なのが多いようで、どうもかつてとは違うようだ。先程のノリノリの口調の男が関西弁の機関員に対して言う
「ヘイ!そう言えば裏切り者って、どうなったんだい?」
だが関西弁の機関員は当然知らず、ゼムナスの方を見る。ゼムナスは仕方ないなと言うような表情で言った
「アクセルとロクサスか?彼らはもう、不必要だ」
そうゼムナスが言うと、ノリノリの口調の男が少し笑った。その隣では、落ち着いた雰囲気の女機関員が少し考え事をしておりサッカー選手らしき機関員は相変わらずサッカーボールでも蹴るかのように足を動かし続ける。関西弁の機関員は早く行きたくてウズウズしている。
「良いかお前達。全ては………ダークエンド様の為に………!」
ゼムナスの言葉で新機関員達は全員同時に闇の回廊で何処かに移動した。ダークエンドとは一体何なのだろうか
■作者メッセージ
今回から第2期のスタートです!頑張って行きます!