CHAPTER2【目覚めるレイ】
「うぅ……………」
俺――レイはその時、見慣れない謎の暗い海岸で目を覚ました。起き上がって周りを見渡しても、黒い海と遠くに見える白い月のような物、後は闇が広がるばかり。俺は波打ち際まで歩き、海に映った自分の顔を見てみる。
いつも通り。何の変化もない、何時もの自分の顔。だが、1つだけ変化があった。それは何故か俺が落ち着いているという事。以前ならこう言う未知の世界に来ると大抵はしゃいだりするのだが、今回は笑顔すら作らず以前の“レイ”と言う人間からは想像出来ないくらいに冷静になっている。
「貴方は………?」
後ろから声が聞こえたので振り向くと、そこには青い髪と目を持つ女性だった。レイより少し身長が高く、少し服装が独特的である。一応その女性に挨拶をする事にした
「レイだ」
以前ならフルネームで自己紹介する上に自分のルールさえも言わずに名前だけを答えた自分に違和感を覚えた。女性は少しずつこちらへ歩いて来る。
「私はアクア」
アクア――少しだけだがその名前に聞き覚えがある。そう、今から約10年前マスターゼアノートと戦い、キーブレード戦争を阻止したキーブレード使いの一人であるあのアクアである。あの戦いの後、テラを乗っ取ったゼアノートと戦い、倒した物のテラの身体は闇の世界に落ちかけ、それを助ける為に自らが闇の世界に落ち、今に至るという事である。俺はこの話の半分くらいしか聞いたことは無かったが、この世界について聞いてみる事にした。
「この世界は?」
やはり表情1つ変えず言った。以前なら何て言っていたか、どんな表情をしていたか正直わからなくなっている
「ここは大きな闇の力が働いた、光無き世界……闇の世界って所かな……」
「闇の……世界……」
確かにこの世界からは僅かな光すら感じない。何処を見ても闇ばかり。だが少なくともアクアから強い光を感じていた。
「脱出する方法は?」
「わからない。でもここにいる限り、いつ死んでもおかしくないわ。」
その言葉に思わず息を飲んだ。海の波の音さえも聞こえないほどの闇を、先程から警戒している。以前の自分なら警戒なんてまずしてなかっただろう。しかしあの戦いは、みんなが自分のせいで傷ついてしまうという恐怖感及び罪悪感を心に刻み込んだ、だからこそ今変貌してしまっているのかもしれない
俺――レイはその時、見慣れない謎の暗い海岸で目を覚ました。起き上がって周りを見渡しても、黒い海と遠くに見える白い月のような物、後は闇が広がるばかり。俺は波打ち際まで歩き、海に映った自分の顔を見てみる。
いつも通り。何の変化もない、何時もの自分の顔。だが、1つだけ変化があった。それは何故か俺が落ち着いているという事。以前ならこう言う未知の世界に来ると大抵はしゃいだりするのだが、今回は笑顔すら作らず以前の“レイ”と言う人間からは想像出来ないくらいに冷静になっている。
「貴方は………?」
後ろから声が聞こえたので振り向くと、そこには青い髪と目を持つ女性だった。レイより少し身長が高く、少し服装が独特的である。一応その女性に挨拶をする事にした
「レイだ」
以前ならフルネームで自己紹介する上に自分のルールさえも言わずに名前だけを答えた自分に違和感を覚えた。女性は少しずつこちらへ歩いて来る。
「私はアクア」
アクア――少しだけだがその名前に聞き覚えがある。そう、今から約10年前マスターゼアノートと戦い、キーブレード戦争を阻止したキーブレード使いの一人であるあのアクアである。あの戦いの後、テラを乗っ取ったゼアノートと戦い、倒した物のテラの身体は闇の世界に落ちかけ、それを助ける為に自らが闇の世界に落ち、今に至るという事である。俺はこの話の半分くらいしか聞いたことは無かったが、この世界について聞いてみる事にした。
「この世界は?」
やはり表情1つ変えず言った。以前なら何て言っていたか、どんな表情をしていたか正直わからなくなっている
「ここは大きな闇の力が働いた、光無き世界……闇の世界って所かな……」
「闇の……世界……」
確かにこの世界からは僅かな光すら感じない。何処を見ても闇ばかり。だが少なくともアクアから強い光を感じていた。
「脱出する方法は?」
「わからない。でもここにいる限り、いつ死んでもおかしくないわ。」
その言葉に思わず息を飲んだ。海の波の音さえも聞こえないほどの闇を、先程から警戒している。以前の自分なら警戒なんてまずしてなかっただろう。しかしあの戦いは、みんなが自分のせいで傷ついてしまうという恐怖感及び罪悪感を心に刻み込んだ、だからこそ今変貌してしまっているのかもしれない
■作者メッセージ
序盤は闇の世界から!